ふしぎの国のアリス の商品レビュー
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『アリス・オンパレード』第5弾。ポプラ社のポケット文庫版。出版社といい、一連のシリーズといい典型的な少年少女向け。訳者は蕗沢忠枝。アガサ・クリスティの訳などもあるが、あかね書房の「マガーク少年探偵団シリーズ」が一番の成功作か。彼女はこのシリーズで日本翻訳出版文化賞を受賞している。さて、この訳だが、特別な工夫が凝らされているというわけではないものの、基本的には丁寧な訳文だ。ただ、今一つ面白みに欠けるようでもある。絵はたちもとみちこ。この人は色の楽しさに特徴があるので、モノクロでそれが発揮されないのは残念だ。
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