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テキスト なるほど!英文法Q&A の商品レビュー

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2011/11/24

 willとbe going toの違いは?、go to charchとgo to the charchの違いは?、althoughとeven thoughの違いは?といった、英文法の「FAQ」を文法項目別に108取り上げ、解説し、さらにそれをダイアローグで確認するというもの。レ...

 willとbe going toの違いは?、go to charchとgo to the charchの違いは?、althoughとeven thoughの違いは?といった、英文法の「FAQ」を文法項目別に108取り上げ、解説し、さらにそれをダイアローグで確認するというもの。レベル的には高校の初級程度の英文法の知識について解説している。  英文法を解説して、それをダイアローグの中で実際に確認する、というコンセプトはよく分かるし、とても良いと思う。しかし、何と言っても日本人著者の解説がとても中途半端で、分かりにくい。どの文法書にもそれくらいのことは書いてある、という内容を、うすーく取り上げて、例文を載せただけのもので、これでタイトル通り「なるほど!」と思える人なら、そもそもこんな本は手にしていないと思う。普通の文法書の方がよっぽど分かりやすい。解説の内容自体、踏み込んだ内容について解説している訳でもなければ、英語の本質を捉えた解説にはなっていない。説明がとても少ないのに、中途半端に「間接目的語」とか「副詞的用法」とか、「仮定法現在」と言った言葉だけをやたらと取り上げて、まさに解説した「つもり」になっているような本に仕上がっている。英文法嫌いを増やしてしまうだけのような気がする。  外国人著者が考えたダイアローグ自体は、文法事項のエッセンスが確認できるもので、良いと思う。また、その外国人の著者による"Nathan's Coffee Break"のコーナーも、ところどころネイティブの感覚的なことが軽い感じで解説されている部分が良い。ただ、いわゆる言語学で言う「方言」を、標準から外れた劣ったもの、とみなすその姿勢が気に入らないと思った。だいたい「文法を勉強するよりも、外国語は実際に使って覚えるもんなんだよ。僕はそうしたんだからね」みたいな姿勢が一貫して表れていて、なんか文法の本なのに、本末転倒な趣旨になっている感じがした。  そもそも序文のところで、日本人著者は「『はじめにdialogありき』で、dialogに接した後で文法を体得する」といったことを書いているが、だったらこの本の構成が「文法→dialog」になっているのはおかしいと思う。色々な意味で中途半端で完成度の低い本だった。(11/11/24)

Posted byブクログ