西洋経済史 新版 の商品レビュー
初版は1976年で19世紀までしか叙述していなかったのが、85年の改定でやっと第一次大戦前まで追加したようである。そして、手に入れたのが2018年44刷。確かに内容的にはコンパクトにまとまってはいる印象だが、第一次大戦前までの経済史ではあまりにも不足しているように思える。大学の教...
初版は1976年で19世紀までしか叙述していなかったのが、85年の改定でやっと第一次大戦前まで追加したようである。そして、手に入れたのが2018年44刷。確かに内容的にはコンパクトにまとまってはいる印象だが、第一次大戦前までの経済史ではあまりにも不足しているように思える。大学の教科書等で定番になっているからなのか、これだけ古い本が今でも版を重ねている事に驚く。
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もともと大学の教科書として書かれた本なので読みやすいとは言い難いが、ぎっしり詰まった本と言える。 西洋史が好きな人には特にお勧め。経済の側面からみるとまた違った物が見える。
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※このレビューにはネタバレを含みます
初版は1976年であるが、手にいれたのは2007年の36刷であり、一定の評価を得ているテキストのようである。 中世~第一次世界大戦直前までの産業その他に主眼を当てた書籍である。東大出版会などから経済史の書籍は出ているが、なにぶん古いので、比較的新しいこの書籍は興味深く読める。それとふんだんなデータと共に読める。 また今まで自分が産業その他を主眼とした経済史の本は、英独のみしか触れられていないが、これは英独だけでなく仏、露、米、日などにも触れられているので、対比しながら読める。やはりイギリスが一番進んでおり、フランスは一歩遅れている、が、ドイツに比べれば統一国家ではあるので、イギリスに近いようだ。アメリカは広大な敷地で持って、鉄道需要に依る鉄鋼産業が盛んになった。またドイツは鉄鋼産業でイギリスを抜いたかのように錯覚していたが、イギリスは比較優位ではドイツに優っていた。 以上のように、西洋の歴史を産業から読み取るには、いい本である。
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