誰も知らなかった京都聖地案内 の商品レビュー
能の専門誌である『観世』(檜書店)に連載された記事をまとめた本で、能の演目のなかに登場するさまざまな舞台について、著者自身の立場から考察をくわえたエッセイです。 前半は、鞍馬山、愛宕山、貴船、稲荷山といった京都の各所がとりあげられ、後半は熊野、富士山、立山など、京都以外の各所の...
能の専門誌である『観世』(檜書店)に連載された記事をまとめた本で、能の演目のなかに登場するさまざまな舞台について、著者自身の立場から考察をくわえたエッセイです。 前半は、鞍馬山、愛宕山、貴船、稲荷山といった京都の各所がとりあげられ、後半は熊野、富士山、立山など、京都以外の各所のもつトポロジカルな性格が、京都とのかかわりを通して論じられています。とくに著者の関心は、日本人の「異界」に対するまなざしの具体相を明らかにすることに向けられており、能楽についての解釈を織り交ぜつつ、日本文化の真相にせまろうとしています。
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京都の史跡名所に能楽の題材になったものがある。聖地、異界に起こった不思議なこと(怪異)が題材となっている。 これら能の題材となったことが、史書、説話集、歴史文学などに記述されていることも紹介している。
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