善人は、なぜまわりの人を不幸にするのか の商品レビュー

曽野綾子(著者)

2021/09/19

　抜粋集、数分・数十分でも読めるよう編集されてある。曽野綾子「善人は、なぜまわりの人を不幸にするのか」、2006.3発行。　①善人は、自分に自信があるから困る。人の心がわからなくて、自分が善人であることにあぐらをかいているから。親子ってのはやりきれない。両方が善意だから。②欠点をさらしさえすれば、不思議と友達はできる。美点と同時に欠点に、好意を持ってくれる。③古来稀なり、今やざらなり。でも、やはり、この区切りは、越えるになかなか恐ろしい厳しさを持っている。

2012/01/21

おばちゃんの感想でごめんなさい。
でもね～、長く生きて理不尽を感じ経験していると
溜飲が下がる気がします。

いいのよね～。

頑張っていきてて、偉いね。
あんたの人生がうまくいかないのはさ、
あんたのせいじゃないのよ、って言ってもらってる気がします。

よかったらよんで

2010/02/20

【図書館】
この内容は予想外。
いくつかの本から、人の善意で周りがイヤな気持ちになったところを抜粋して収録してる。
なるほど、こういう趣旨だったのね。
読む前に期待してたのは、善意の人と周りの感情がすれ違う、まさにそのニアミス具合を客観的に書いたものを読みたかった。
「1 善意は何をもたらすか」の途中で挫折。
案外評価高いから、後半までちゃんと読めば印象は変わったのかな。でも、これ以上触りたくなかった。残念。

2009/10/31

■本の内容・特徴
「善人」のもたらす悪害について。
善意とは、「あなたらしい」ということである。「正しい」ことばかりではないその行為なのだから。
その人なりに、誠実に物事に対峙すること。誠実に生きるということである。

■目的
本当の善意とは？

■感想
この本は著者の今までの著書の抜粋集のようなものでした。大まかなテーマ毎に各章にまとめられているのですけど、読み難い感じがしました。

2009/10/04

以前より時折感じていた。「知恵のある悪人」より「無知な善人」。「悪意ある攻撃」より、「善意の押し付け」の方がより恐ろしいときがあるということ。そのことを、例を挙げて紹介しているような書籍。掲載された内容は、全て著者の作品から抜粋されている。「悪意は拒否できるが、善意は拒否する理由がない」．．．全くそのとおりであり、恐ろしいことだと思う。「善意の人々は、自分の好み、自分の思想、が正しいのだから、それは世間にとってもいいことだ、と疑ったこともない」そういう善意の人々が、私は苦手だし、自分もそうならないようにしたいと思う。