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モルグ街の殺人事件 の商品レビュー

3.5

26件のお客様レビュー

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2012/07/23

あらゆる探偵モノの原点だと思うと興味深く読めた。やはり今から読むと展開や説明部分は少々陳腐な点が鼻についてしまうが、興味をかきたてられるスリリングさ自体は色を失っていないのがすごい。

Posted byブクログ

2012/03/14

古典中の古典というか推理小説の源泉。ここから推理小説・ミステリは始まったと言われている。 デュパンという類希な洞察力・推理力を持つ人物と、その驚くべき言行を「わたし」という語り部=ワトソンが伝承するという推理小説必殺の方程式が既に出来上がっていることが驚異。そして、そのハチャメチ...

古典中の古典というか推理小説の源泉。ここから推理小説・ミステリは始まったと言われている。 デュパンという類希な洞察力・推理力を持つ人物と、その驚くべき言行を「わたし」という語り部=ワトソンが伝承するという推理小説必殺の方程式が既に出来上がっていることが驚異。そして、そのハチャメチャな事件の真相(←尊ぶべき古典に対して失礼・笑)と、デュパンの思い通りに関係者が行動を起こしてしまう超ご都合主義(これまた失礼)の強烈さは、いまだもってミステリ界で新鮮さを保ち光り輝いている。

Posted byブクログ

2012/09/12

2012年1月18日読了。推理ものミステリの古典中の古典。モルグ街で発生した無残な殺人事件、犯人が侵入不可能・脱出不可能と思しき密室で、いかに事件は発生したのか?名探偵(というか、単なる趣味人)デュパンの鮮やかな推理とは。「あり得ない出来事⇒出来事そのものの否定」と考えるのではな...

2012年1月18日読了。推理ものミステリの古典中の古典。モルグ街で発生した無残な殺人事件、犯人が侵入不可能・脱出不可能と思しき密室で、いかに事件は発生したのか?名探偵(というか、単なる趣味人)デュパンの鮮やかな推理とは。「あり得ない出来事⇒出来事そのものの否定」と考えるのではなく、「あり得ない出来事⇒人間では起こせない出来事、では人間以外が主体だったら?」「唯一の侵入口の窓は閉ざされていた⇒窓が唯一の侵入口であるなら、そこは出入り可能でなければならない」と考えるデュパンの推理は真っ当に思える。凡人は先入観を持って・常識でもって物事を考えるが、名探偵には整然とした論理で物事に当たり、それが凡人には神業のように感じられるということか。

Posted byブクログ

2011/07/19

青空文庫で無料だったので、久しぶりに読んだ。世界初の推理小説。今よんでも全く古臭くない。 初めて読む人は犯人に驚愕するだろう。

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2012/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

近代小説に推理小説のジャンルを確立した記念すべき一冊。 所々わかりづら~い表現はあるものの、数学的な思考をフル活用したデュパンの推理は天才的。 こういう本を読むと中学で習う数学とかがいかに重要かがわかりますね。

Posted byブクログ

2011/01/20

はい、江戸川乱歩の筆名の元ネタの方ですね。 ポーさん、詩で有名ですが、短編小説も書いてます。 ジャンルはミステリ(探偵モノ含む)系、恐怖系です。 この短編集では、探偵小説ではホームズ、ポワロなどの先輩にあたるデュパンさんの全事件(モルグ街の殺人事件、マリー・ロジェエの怪事件、...

はい、江戸川乱歩の筆名の元ネタの方ですね。 ポーさん、詩で有名ですが、短編小説も書いてます。 ジャンルはミステリ(探偵モノ含む)系、恐怖系です。 この短編集では、探偵小説ではホームズ、ポワロなどの先輩にあたるデュパンさんの全事件(モルグ街の殺人事件、マリー・ロジェエの怪事件、盗まれた手紙)が掲載されています。 何で先輩とか書いたかというと、登場人物であるデュパンと私の関係が、ホームズとワトソンを彷彿とさせるから。 パクリじゃないよ!と強調しておきます。 いやー、久々に読んだけどやっぱり凄い。リアルかつ精密な情景描写が。殺人現場が頭の中にそのまま再現される感じ。 そして非常に論理的に展開されていく名推理。 この人学者になれるんじゃないか?という位理路整然としています。 まあマリーロジェエのだけちょいと釈然としない理論展開しますがね。理由は後書き読んで下さい。 ちなみに、モルグ街は初見だと犯人分かった時にキバヤシ状態になります。良い意味で。 てか初見だった当時の私はなりました。 あとの二つは恐怖系。こちらも描写が細かく、エグくて怖い。 何ていうか、暗闇の表現が怖いんですよ。 作者が「闇=死」という考えを持っているみたいで、実際にその闇にぶち込まれてる様な恐怖を味わえます。 乱歩好きは恐怖系、本格ミステリ好きはデュパンの話を読んで楽しんでみてはいかがでしょうか? 評価は文句なしの5です。

Posted byブクログ

2010/10/31

青空文庫で読了。デュパンがスマートでカッコいい。 ところで昔はデュパン達のように、出会ってすぐに一緒に暮らすのは日常的だったのだろうか。現代日本から眺めると、怪しい関係を邪推してしまうが。。。

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2016/01/17

古典ということで。データだけをずらずら並べたあとに一気に推理するっていうある意味究極の推理のスタイルを取った小説と、純粋に恐怖だけを抽出して表現したような小説が、ある程度の統一感をもって1冊の本になってるのが面白い。正直マリー・ロジュエは全く理解する気にもなれなかったけど、他はな...

古典ということで。データだけをずらずら並べたあとに一気に推理するっていうある意味究極の推理のスタイルを取った小説と、純粋に恐怖だけを抽出して表現したような小説が、ある程度の統一感をもって1冊の本になってるのが面白い。正直マリー・ロジュエは全く理解する気にもなれなかったけど、他はなかなか興味深かった。「早すぎる埋葬」とか、これはポー自身が常日頃考えていたことなんじゃなかろうかというほど執拗に書いてあるしw 変態だと思う。

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2010/02/23

特異な美意識を持ったポーの作品。 残虐異常な母娘殺人事件の謎を、天才的な分析力をもったデュパンが解明する推理小説第一作『モルグ街の殺人事件』。その内容(人物)はルパンやシャーロック・ホームズなどの名探偵に影響を及ぼした程の・・・とは有名な話。デュパンの喋り口調がとても好きです。個...

特異な美意識を持ったポーの作品。 残虐異常な母娘殺人事件の謎を、天才的な分析力をもったデュパンが解明する推理小説第一作『モルグ街の殺人事件』。その内容(人物)はルパンやシャーロック・ホームズなどの名探偵に影響を及ぼした程の・・・とは有名な話。デュパンの喋り口調がとても好きです。個人的に。 演繹的に見ていたものがいきなり帰納的に見え始める。そこがポーの作品の楽しさでもあります。 推理小説ではないけれど短編の“落穴と振子”も面白い。 (2010.02.23)

Posted byブクログ

2009/10/04

明智小五郎にネタバレされたわ。もともと有名なネタだけど。 世界初の名探偵C.オーギュスト・デュパンが活躍する探偵小説が三編。 恐怖ものの小説が二編。個人的には後者も好き。

Posted byブクログ