悪霊(下) の商品レビュー
『悪霊』の下巻。収録…
『悪霊』の下巻。収録されている「スタヴローギンの告白」は一読の価値あり。
文庫OFF
ドストエフスキーの思…
ドストエフスキーの思想の頂点を描いた作品です。超人スタヴローギン、無神論から人神論に傾斜するキリーロフなど恐ろしい人物の目白押しです。当時のロシアに蔓延していた社会主義思想による人工的社会改造を痛烈に批判しており、20世紀のロシア(ソ連)を予言した本ともいえるでしょう。ステパン氏...
ドストエフスキーの思想の頂点を描いた作品です。超人スタヴローギン、無神論から人神論に傾斜するキリーロフなど恐ろしい人物の目白押しです。当時のロシアに蔓延していた社会主義思想による人工的社会改造を痛烈に批判しており、20世紀のロシア(ソ連)を予言した本ともいえるでしょう。ステパン氏の民衆に説く台詞とスタヴローギンの告白は見逃せません。
文庫OFF
前半を読んでいるとき…
前半を読んでいるときはなんてつまらない小説なんだと思ったが、後半に進むにつれてどんどん引きずり込まれていく。スピード感がある。ドストエフスキーの小説は結局のところ宗教に帰着するのだが、三浦綾子と違ってまったく鼻につかない。
文庫OFF
大学卒業後は会社に勤めたが、在職1年で「勤務はじゃがいものように飽きあきしました」と語ったドストエフスキーの長編小説。何回も構想を書き直し、史実の事件をもとに構想を練ったこともあった。「成功したいという思いが全く無ければ、生きようとも欲さなくなるかもしれない」ことに気付かされた...
大学卒業後は会社に勤めたが、在職1年で「勤務はじゃがいものように飽きあきしました」と語ったドストエフスキーの長編小説。何回も構想を書き直し、史実の事件をもとに構想を練ったこともあった。「成功したいという思いが全く無ければ、生きようとも欲さなくなるかもしれない」ことに気付かされた。「悪霊がいるなら神もいる」という意味で、信仰を語ることへの抵抗を取り除いてくれる一書。
Posted by
11/10 “生なる者たちの、愛の所有は偽りなり。しかし死して真実にかす。” 神が宙吊りにされた社会に、解き放たれた悪霊たちが合唱する物語である…. 革命的思想という名の「正義」に偽装された悪霊に取り憑かれた、知識と強欲の白痴たち。ドストエフスキーが映し出すのは、人類とロシ...
11/10 “生なる者たちの、愛の所有は偽りなり。しかし死して真実にかす。” 神が宙吊りにされた社会に、解き放たれた悪霊たちが合唱する物語である…. 革命的思想という名の「正義」に偽装された悪霊に取り憑かれた、知識と強欲の白痴たち。ドストエフスキーが映し出すのは、人類とロシアの終曲であり、悲劇の極みである。第一部、第二部で積み重ねられたもの。いや、むしろ最初から計画されていたのかもしれない。それがすべて第三部で解き放たれる。用済みになれば即座に死ぬ。人々が次々と消えていくその様は、究極のカタストロフィだ。そして、それぞれの人物には自分なりの愛があり、崩壊がある。 だがその愛は饒舌的で偽りに見える。それでいて崩壊はカタストロフィ敵でで奇しくも真実なのだ。これが真理であると僕は思う。 「スタヴローギンの告白」には、『悪霊』の根源的な土台が潜んでいる。スタヴローギンの破壊的衝動と倫理の崩壊は、読者を強烈に魅了する。ニコライは神を殺した悪魔のように見え、やがてチホン神父すらも悪魔的な存在へと映ってくる。 「また罪を犯す。」 この一言に伏線的な予言が凝縮されており、作品全体を照らす輝きを放っている。 僕が最も好きな一節は、「人間が不幸なのは、自分が幸福であることを知らないからだ。」 スタヴローギン。彼はアリョーシャ・カラマーゾフに近いのかもしれない…
Posted by
初見では驚くくらいに内容が頭に入ってこない。登場人物の名前がわかりにくい、人間関係が複雑、歴史背景がよくわからないなど、なかなかの難易度。でもなぜか読み進めたくなる怪しさがある。
Posted by
ちょっと深過ぎる。追いつきたいのと追いつきたくないのと気持ちが揺れる。圧倒的な何かにまったくもって人生観を変えられてしまう気がしてそれでいいのかどうかも分からぬまま見たくないものに覆いをかけるような日々が残された。
Posted by
長年積んでいたもの。なんとか読了。ロシア文学(ドストエフスキーだけ?)は名前がややこしいし、一文が長くてくじけそうになった……。『罪と罰』は面白かったんだけどなぁ。
Posted by
物心ついたころにはソ連は崩壊していたから、大人たちが「ロシアは何を考えているかわからない、怖い」というのを古い価値観に囚われてるのではと思って育っていた。今ウクライナの戦争を受けて、その感覚がわかってしまった。ロシアの文化に触れれば少しその思考がわかるかなと思って最近ロシアの文学...
物心ついたころにはソ連は崩壊していたから、大人たちが「ロシアは何を考えているかわからない、怖い」というのを古い価値観に囚われてるのではと思って育っていた。今ウクライナの戦争を受けて、その感覚がわかってしまった。ロシアの文化に触れれば少しその思考がわかるかなと思って最近ロシアの文学を意識的に手に取っている。そして本書は、今の状況に重ねようとすれば重ねられてしまう要素を孕むだけに、本当に破滅に向かってるのではないか、と不安になった。登場人物の多くの思考回路がわからないのは私が未熟だからか、それとも。。
Posted by
重い。上巻からだったが、悪いこと不安な事悩ましい事しか起こらない。下巻折り返しで、怒涛の不幸&不運のジェットコースターが始まる。不幸と不運と悩みが登場人物の数だけ有って、それが全部混ざって、後味の悪い暗澹な結果となってしまった。本当に誰も救われない話だった。重い。
Posted by
