一瞬の風になれ 全3巻 の商品レビュー

佐藤多佳子(著者)

2021/04/17

陸上経験者です。あの競技場の空気感やスタートラインの緊張感。先輩に付き添ったり、スタンドから仲間を応援したり。予選落ちしてから練習不足を後悔した気持ち。全ての思い出がリンクしました。

経験者でなくても高校生の生き生きとした姿に夢中で読める本だと思うし、陸上の楽しさを味わえる本だと思います。昔読んだことがありまた読んでみたけど、変わらず臨場感が凄かった。

2020/12/20

青春は風のように去っていく。
その一瞬に、全てをかける少年は淡く輝き続ける。

中学校の頃読んで、最近懐かしくなって読んでみたが、また出会えたことに感謝したい。

この本は、自分の思い出がたくさん詰まった本。
多分、自分が読書嫌いから読書好きに変えてくれた作品で、ふと読み直したくなった。
中学生の頃、何もやる気が起きず、図書館に入り浸っていた頃に彼女に勧められた本。
一生懸命になること、何かに夢中になることを教えてくれた、そんな甘い本です。

2016/02/23

今は元ウルトラマラソンランナーですが、これでも昔はスプリンターだったので、気持ちよく読めて、わくわく、どきどき、楽しかったです。多少データや競技の説明部分が煩わしいですが、初めての人には仕方がないか。リレーは、本当に苦しいです。苦しい分、バトンが繋がった時、襷が渡った時の喜びは大きいです。テレビ化されたようですが、映像化されると、自分のイメージとは違ってしまうので、どうしても違和感があります。こんどはどうだろう。

2015/02/24

少年の心、陸上短距離競技者の心が丹念に描かれていてすごく惹かれた。
指導者、ライバルも魅力的で、さわやかさが鼻につくこともなくすがすがしい気持ちにさせてくれた。
青春っていいな。

2014/06/22

久々に小説を読んで心から感動した。
すごい。本当にすごい。

主人公たちの3年間の成長と、爽快感に満ち焦燥感の一切ないラスト。
惹きこまれた。一気に3冊読みきった。
陸上を、短距離走を、文章でここまで熱く、リアルに表現できるということに驚き。
素敵だ。

自分の高校時代の個人レース、リレー、県大会決勝や関東の予選…
大学でのレースや関カレも。
リアルに思い出した。湧いてきた。走馬灯みたいに。

色んなレースがあったなぁ。楽しかった。
今さらだけど、また走りたい。

陸上競技部に所属して、短距離を専門にして早10年目。
まだ読んでなかったのか、今さら読んだのかって感じだけど、
このタイミングで読んで本当に良かったと思う。

陸上って、素晴らしい。

2013/08/07

自分も同じ陸上部で短距離やってたから、読んでる中で昔を思い出したり、主人公に感情移入したり、短距離の話だから読むペースも自然と早くなってしまったり。

走って、走って走りまくる青春時代の熱い思い、でも爽快に成り立っている文章だったので、とても読みやすく、いつでも読み返したいと思える本と出会いました。

2013/05/07

陸上部の青春小説。

主人公の青春っぷりが爽やか。

その周りの人達との関係が面白い。

大会でのスタート前の準備の描写やライバルとの駆け引きなど、リアルで面白い。

感動する描写も多く、若い時代に戻りたい時にオススメ。

若返った読後感。

2013/04/29

爽やかすぎた。
王様のような兄、天賦の才をもつ幼馴染みなど凄すぎる人物が周りにいながら、卑屈になりすぎず努力できる熱血主人公があまりにも爽やかでまぶしくてたまらんかった。
嫌味な人物も悪漢もこれといって出てこず（強いて言うなら合宿所のコーチや、フライング野郎くらいか）、誰もかれもが陸上に心血を注いでいる。
わずかにある恋愛エピソードも控えめを通り過ぎていい加減で、あっとうまに主軸の陸上と、仲間とのつながりに持っていかれてしまう。
心地よいライバル関係、上を目指す心、健康な肉体と心。
文句のつけようがない爽やか青春小説だった。
爽やかすぎた！

ので、次に読む本は感じの悪い作品にしようと思った。

2013/02/09

高校陸上部の話
全体的にさわやかで健康的。

主人公･新二の友だち･連が
テレビドラマ「GOLD」で天海祐希の次男だった廉と重なって
映画化するならあの子に演って欲しいと思ったのに
すでにぜんぜん違う配役で映画化されてた･･･う～ん、残念。

2012/12/30

―――｢速くなる｣
ただそれだけを目指して走る｡
白い広い何もない､虚空に向かって…………｡
春野台高校陸上部｡とくに強豪でもないこの部に入部した2人のｽﾌﾟﾘﾝﾀｰ｡
ひたすらに走る､そのことが次第に2人を変え､そして､部を変える｡｢おまえらがﾏｼﾞで競うようになったら､ｳﾁはすげえﾁｰﾑになるよ｣
思わず胸が熱くなる､とびきりの陸上青春小説､誕生｡

借りもん
07年度本屋大賞作品

初めて挑戦する競技への期待と不安。

先輩達の夏が終わったときの悲しみ。

計測する度に記録が伸びていく興奮。

前は敵わなかった相手と競う楽しさ。

未知の大会に手が届いたときの喜び。

素晴らしいスポーツ青春小説だわ
自分の経験もデジャブとして蘇って来て
これまでに無いほど物語の世界に入り込めた

高校の“熱い”夏をもう一度体験したい人は是非