まんだら探偵空海 いろは歌に暗号 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
空海、橘逸勢、嵯峨天皇といえば三蹟として有名ですが、薬子の乱を巡り、その真相を探偵・空海が友人・逸勢とともに嵯峨帝(神野帝)の意向を受けて探ります。空海がざっくばらんなそのあたりのお兄ちゃんになってしまっていますが、結構楽しく読めました。どこまでが史実かは良く分かりません。いろは歌の裏バージョン(もう一つの47文字を使った歌)があることは知りませんでした。それが「とがなくて死す」といういろは歌の沓に対応して、冠が「かみのあやつり」になるという小説のオチになっているので、この歌があることはきっと事実なのでしょう。歌は次のとおり紹介されていますが、本当にあるのでしょうか?この本が書いている歴史のどこまでが史実かは良く分かりませんが、興味あるところです。 語らむと 今日御声して 有為の骨 故さへ雨に濡れ 吾やも今は世を つゆぞ臆せず 律儀なる
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空海を探偵役に据えた歴史ミステリ。 鯨 統一郎氏の作品を読むのは初めてだが、読みやすいと思った。 歴史上の人物がみんな聖人君子だと思ってたわけじゃないが、えげつないよなと思ってしまう。 lib
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いろは歌の暗号といえば沓をひろったものが有名ですが、この作品ただそれだけではすみません。 そこは流石に鯨統一郎氏、またまた独自の解釈で展開されます
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