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家族熱 の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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2012/03/15

母親という地位は、産みの親か育ての親か。 重く歪な内容に見えて物語の進行は、ドラマを見ているようにトントン拍子に進む。 13年間血の繋がらない子供2人を育てた朋子。 そして子供を産んで家を出た垣子。 この2人の母親や女としてのプライドをかけた水面下の争いを描きつつ、家族の在り方...

母親という地位は、産みの親か育ての親か。 重く歪な内容に見えて物語の進行は、ドラマを見ているようにトントン拍子に進む。 13年間血の繋がらない子供2人を育てた朋子。 そして子供を産んで家を出た垣子。 この2人の母親や女としてのプライドをかけた水面下の争いを描きつつ、家族の在り方を説いている物語。 物語で様々なことが起こる。 まさに「一難去ってまた一難」の言葉がピッタリだ。 その中で織り成す愛憎劇やスレ違いから起こる誤解や真実、登場人物たちの心模様やテンポ良い会話など、ドラマを見ているようで楽しく読めた物語。 この物語を読んで感じたことは、家族という1つの形を継続していくためには、みな一人一人が良い意味で犠牲にならなくてはならない。ということ。 全員が全員、我を通してばかりでは家族というものは成立しない。協力しなくてはならない。 読みながら切にそう感じてしまった。

Posted byブクログ

2009/10/04

先妻の登場により、家族がだんだん壊れていくさまが描かれてる。先妻が精神病になり長男が最後引取り暮らしていく。最初、最終的には朋子と血のつながってない長男の杉男が男と女の関係になるのかなぁ〜と思ったけど、そのような3流映画のような結末にならなくてよかった。

Posted byブクログ

2009/10/04

向田さんの描く家族の姿は温かい。 これはちょっといびつで複雑な環境にある家族のお話。最後はホロリとなります。

Posted byブクログ

2009/10/04

こういうタイプの小説は久しぶりです。面白くって、あっという間に読みました。やっぱり向田作品スキです。

Posted byブクログ