阿修羅のごとく の商品レビュー

向田邦子(著者)

四人姉妹のそれぞれの…

[文庫ＯＦＦ]

四人姉妹のそれぞれの生活を通して、さまざまな心の葛藤・家庭の事件など情景が浮かんでくるようです。息を呑んでしまいます。ついついハマってしまいました。登場人物もそれぞれ共感できるところがあって、すぐ近くにこんな四姉妹がいそうな気分になります。オススメです。

外見に騙されてはいけない

[yama]

放送台本だったものを、本としてまとめたもの。外から見れば菩薩のように見える女も、身の内に夜叉を飼っているもの……登場する姉妹それぞれが見せる生々しい愛憎、我が身に覚えはございませんか？

「女性にはかなわない」。

[浦井正浩]

｢女｣の描き方が素晴らしい。女性が持つ現実に対する判断能力の高さ、女性の怖さを巧妙に且つ鋭く表現。思わず唸って｢女にかなわない｣と感じる。向田作品全般に「一筋縄ではいかない人の多面的な部分」や｢人間の本質はひとつじゃない｣という点を強く感じる。

2024/07/08

今より娯楽がなかったせいなのか、男と女はこうあるべきが強い。
まず男、女
それから物語って感じ。
しかし流石の面白さ
だれもが思い当る内なる感情を形にする術が素晴らしい。

2023/12/31

4姉妹、もちろん考え方も性格も何もかも違う。いがみあってあるかと思えば、次の瞬間には笑い合っていたり、結託していたり。
そんな仲をみていると、姉妹っていいな、女っていいなと思えてくる。
私は滝子が一番好きかな。

2020/02/23

台本はやっぱ読みづらいなぁ、当方の好みかもしれませんが。
八千草さんが亡くなられて追悼でドラマの3話（？）くらいまで再放送していたのを初めて見たんですが、NHKさん、寸止め感満載で、やるなら全部流してほしかったっす。。。

2017/01/08

タイトルに阿修羅、とてつもない憎悪や嫉妬や邪悪なものを覚悟して読み始めたが、四人姉妹とその家族を描いたホームドラマで、ほのぼのしたり笑えたり。中には、生活していく上で起こる残酷な出来事もあり、人生波ありがよく描かれている。
脚本ということで、読みずらいかと思ったがそうでもなかった。

2016/04/05

高校生のときに、シナリオ形式のものを読んだ。
どんどん映像が浮かんできて、あっという間に読み終えた。
これがきっかけなのか、姉妹の関係性を描いた作品に興味を持つようになった。

2015/03/07

母に勧められて読んだもの。
母曰く、食べ物の描写が素晴らしいとのことだったけど、本当にぜんぶ美味しそうだった。
残念ながら、ドラマは見たことがないけれどリメイクされた映画では八千草薫が母親役を演じていたところに興奮した。

2014/10/16

父親、長女、次女の旦那が不倫しているという、まさかのシチュエーションなのだけれど、これって「そういうのは遺伝する」って理解でいいのか？
ドラマの配役を見ると佐分利信、緒形拳、宇崎竜童、八千草薫、いしだあゆみ、吹風ジュンというわけで、ちと見てみたい気がする。
小学生低学年だったかの頃、子供が夜寝る前くらいに親がこのドラマを見ていたのけれども、そのとき流れたテーマ音楽を社会人になっても覚えていてレコードなど欲しかったのが、ネットなどなかった頃ゆえなかなかわからず、たまたま買ったトルコ音楽のＣＤをかけてたらいきなり流れたときの感動したのが「阿修羅のごとく」の思い出だったりする。