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黒後家蜘蛛の会(1) の商品レビュー

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75件のお客様レビュー

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安楽椅子探偵ものの代…

安楽椅子探偵ものの代表作の一つ。正直短編の中には「それ、アメリカに住んでる人しかわかんねーよ!」的トリックも多くて全部が全部楽しめるわけではないのですが、キャラクターの会話が面白いのとタイトルの付け方のちょっとしたスマートな雰囲気(この辺は翻訳者さんの功労かも?)で飽きさせません...

安楽椅子探偵ものの代表作の一つ。正直短編の中には「それ、アメリカに住んでる人しかわかんねーよ!」的トリックも多くて全部が全部楽しめるわけではないのですが、キャラクターの会話が面白いのとタイトルの付け方のちょっとしたスマートな雰囲気(この辺は翻訳者さんの功労かも?)で飽きさせません。年上萌えの自分としては給仕ヘンリーが大変好みなのも大きいです。

文庫OFF

化学者・数学者・弁護…

化学者・数学者・弁護士・画家・作家・暗号の専門家の6人が月に1回、「ゲスト」を招き、晩餐会を開く。ゲストが持ち込んだ謎について、議論を交わすのだ。しかし、最後にスッキリとした解答を導き出すのは、給仕をするヘンリー。ヘンリーが控えめな態度で謎を解く様子が面白い。古典的名作。

文庫OFF

ブラックウィドワーズ…

ブラックウィドワーズのメンバーの喧々諤々の推理談義の後に鮮やかに解決する給仕のヘンリー。安楽椅子探偵ものの連作短編集。頭の体操のような謎ばかりだから気楽に楽しく読めます。私個人はヘンリーの慇懃な態度と口のうまさに段々腹が立ってきましたが。

文庫OFF

2026/02/23

クリスティの「火曜クラブ」とスタイルは似ているけれど、職業も性格も全く異なる初老男性メンバーの止まらないおしゃべりや皮肉などは、タランティーノの映画のよう。 一話ずつオチがあるので、ちょっとした隙間時間や長い小説の口直しにも最適。

Posted byブクログ

2025/12/14

黒後家蜘蛛の会は化学者や作家などのミステリ愛好家て構成され、構成員の一人がゲストを連れて、そのゲストに謎を話してもらう。 スコッチやコーヒーを飲みながら談話する中で、給仕が最後に最もそれらしいことで結論付ける。そんな話。 1話30pくらいのものが10話程度。 設定から引き込まれ、...

黒後家蜘蛛の会は化学者や作家などのミステリ愛好家て構成され、構成員の一人がゲストを連れて、そのゲストに謎を話してもらう。 スコッチやコーヒーを飲みながら談話する中で、給仕が最後に最もそれらしいことで結論付ける。そんな話。 1話30pくらいのものが10話程度。 設定から引き込まれ、古典ミステリにしては非常に読みやすくあっさりしている。 ミステリの教科書にもおすすめ!

Posted byブクログ

2025/12/06

映画「十二人の怒れる男」を見ている様な楽しさ。冷戦期のアメリカが舞台で、文化や年代の差で読みにくさを感じはします。が、短編故か、雰囲気で読み進められるのがありがたい。

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2024/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もしあなたが、チェスタトン(1874~1936)の「ブラウン神父」シリーズが好きなら、この本は貴方の期待を裏切らないでしょう。ちなみに、ブラウン神父シリーズは文庫本全5冊、「黒後家蜘蛛の会」シリーズも文庫本5冊というのも出来すぎた奇遇です。 本書の作者、アイザック・アシモフ(1920~1992)はSFミステリー作家としての方が有名ですが(少なくとも私にとっては)、本書を読めば、彼の興味は人文科学の森羅万象に及びかつ博覧強記な知識量と頭脳に圧倒されることでしょう。 本書に見られる周到なキャラ設定や軽妙な会話を楽しみながら(作者のアシモフ自身を作中で揶揄するやり取りもあります)、毎回女人禁制の会員クラブに持ち込まれる難題を解くのは、正会員である科学者、数学者、弁護士、作家、画家、暗号解読者などではなく給士係のヘンリーというのも爽快です。果たして、ヘンリーは何者なのかという謎もシリーズを通して明らかにされる、のでしょうか? 「謎解きはディナーのあとで」などの後発作品群は、明らかにこの作品シリーズのオマージュですね。

Posted byブクログ

2024/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「言葉を正確に聴く人は稀でございます。文字どおりの真実は、多くの場合、そこに嘘を含んでおります。そのことは、常に周到に文字どおりの真実のみを話す人間が誰よりもよく知っているのではございませんでしょうか?」 2024/2/21読了(再読) 中高生の頃は、書店で見かけても、タイトルから「なんかホラーものかな?」と全く興味がなかったのだが、有栖川有栖『ミステリ国の人々』で極上のミステリ短編集と知り、'17年に一気買いした。エピソード毎に作者のあとがきで、書いた経緯、裏話みたいなことが書いてあって、それがまた楽しい。 引用は『実をいえば』(”Truth to Tell”)より。“決して嘘を言わない”男は、自分は『現金もしくは証券を盗んでいない』と主張していたが、実は『現金および証券を盗んで』いたというオチ。屁理屈と言えばそうだが、でも確かに“嘘ではない”よね。言葉って、難しい。

Posted byブクログ

2023/12/09

 今年の正月のウルトラセールで購入していた本。  黒後家蜘蛛の会とは、特許弁護士のアヴァロン、暗号専門家のトランブル、作家のルービン、有機化学者のドレイク、画家のゴンザロ、数学者のホルステッドの六人が、毎月一度開く晩餐会のことで、基本的にはゲストを一人招いて、その人を中心としな...

 今年の正月のウルトラセールで購入していた本。  黒後家蜘蛛の会とは、特許弁護士のアヴァロン、暗号専門家のトランブル、作家のルービン、有機化学者のドレイク、画家のゴンザロ、数学者のホルステッドの六人が、毎月一度開く晩餐会のことで、基本的にはゲストを一人招いて、その人を中心としながら、様々なジャンルの話を楽しむといった趣旨なのだが、何故か話の道筋は謎解きへと逸れてゆき、各人、それぞれに培った知恵を駆使して挑むのだが、最終的に解決するのは、いつも給仕のヘンリーといった、お決まりといえばお決まりの型のある、安楽椅子探偵もの。  読み始めて、謎解きに至るまでの話が、あまりに専門的過ぎて理解出来ない箇所も多かったが(聖書や「イリアス」各章を五行詩に書き直すとか)、その独特な雰囲気を味わうだけでも次第に楽しくなってきて、最初、各人の個性が分かりづらかったのも、回を増す毎に愛着が湧いてくるようなストーリーテリングも上手いと感じ、その中で、各人の本職やプライベートを絡めた展開や、誰かが欠席していたり、ゲストのいない回もあったりと、マンネリ化させない細やかさも感じられたのが印象的な上に、それぞれのストーリーが単独ものとしても、連作ものとしても楽しめるのもポイント。  そして、肝心の謎解きだが、それまでの専門的な話に反して、意外とシンプルなところに着地するパターンが多いのが面白く(しかし謎の種類は多岐に渡っている)、そのあまりのシンプルさには、普段私たちが考え得る可能性の一つとして無意識に入れていないような、人間心理の裏を突いた感があり、改めて、物事をよく見て考えるということの深さを教えられたと共に、そこには、給仕ヘンリーの魅力的な一面も感じられた。  それは、彼自身の素敵な人柄も反映されており、自分からは決して前に出ず、謎を解いても自慢したりしない、彼の印象的な言葉、 『皆さまが謎を解明なさるのです。わたくしはただ落穂拾いをいたすだけでございます』 『わたくしはただ、残った道を行ってみただけのことでございます』 といった、彼の謙虚な姿勢には、単なる上辺だけのお世辞ではない、彼自身が心から給仕という仕事を楽しんでいる様子やメンバーへの思いが窺えて、それを知っているからこそ、普段顰め面の多い、トランブルですら、 『きみが給仕してくれないなら、こんな会に出て来やしない』 と言わしめるくらいの信頼を、各人から寄せられているのも、他の人にはない、彼ならではの視点による考え方に尊敬の念を抱くのだろうと思わせるものがあって、そんな視点の根拠の一つとして、彼自身のとても印象的な台詞がある。 『今は自由の時代』 『わたくしは、これがいいのです』  70年代という物語の舞台に於いて、というか、いつの時代でも変わらないのだろうとは思うが、周りに合わせるのではなく、自分にとって、これがいいと言えるものを持ち続ける人への憧れというのは、長く生きていればいる程、より強く実感出来るものがあり、そんな憧れの気持ちもあるからこそ、ヘンリーはただの給仕ではなく、ブラックウィドワーズ(黒後家蜘蛛の会)の名誉会員なのであろうし、しかも独り善がりではない、そんな人間性を持った安楽椅子探偵というのも、渋いながら非常に忘れ難い魅力があると、私は思うのである。  そして、最も印象的だったのは、実は作家のアシモフであり、その彼自身の多彩な興味による博識な一面(SF、ミステリ、シェイクスピア、生化学者、歴史学者、等々)を持ちながら、まえがきや、各話のあとがきで書かれた、読者に対する気遣いがとても印象深く、そこでの本音を曝け出す一面には、これだけオープンな推理作家も珍しいなと好感的に思われて、私にはまるで今もアシモフが生きていて、そこには、手紙のやり取りをしているかのような人懐こい親近感も漂わせていたのである。

Posted byブクログ

2024/11/15

BLACK WIDOWERSという、特許弁護士、暗号専門家、作家、有機化学者、画家、数学者の6人が毎月1回集まり四方山話をする。話のオチがミステリじみると、毎回真相を言い当てるのは給仕のヘンリー、という裏表紙の説明。 第1話「会心の笑い」(エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジ...

BLACK WIDOWERSという、特許弁護士、暗号専門家、作家、有機化学者、画家、数学者の6人が毎月1回集まり四方山話をする。話のオチがミステリじみると、毎回真相を言い当てるのは給仕のヘンリー、という裏表紙の説明。 第1話「会心の笑い」(エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン1972年1月号掲載) ゲストに迎えた私立探偵のバートラムの話。アンダースンとジャクスンは共同で仕事をしていたが、アンダースンはいろいろな物を集める趣味があったが、何かが無くなっているが、部屋が乱雑すぎて何が無くなっているか分からないのだという。アンダースンは何が無くなっているのか、探してくれという。分かっているのは、ある日ジャクスンがアタッシェケースを持って部屋に来て、会心の笑みを浮かべて部屋を去ったことだと言う。さてジャクスンは疑い通り何かを盗んだのか? ・・その何かは最後に明かされるが、なるほど、となる。 第一集には計12話。 まえがきによると、 アシモフというとSF作家のはず、と思ったが興味は多方面にわたり、ミステリにも昔から興味があったとのこと。 1971年にエラリー・クイーンズ・ミステリー・マガジンの金髪の女性編集部長から短編を書く気はないかと言われ、しめた、と思い第1作「快哉」を書き、雑誌では「会心の笑み」と変えて載せられた。自分なりのひねりのきいた話を書きたいと思ったが、すでにアガサ・クリスティが事実上考えられる限りのトリックをすべて、使い果たしていた。そこで、俳優デイヴィッド・フォードを訪ねた際、彼の部屋には珍奇なものが所せましとおかれていて、誰かが何かを持ちだしたのには違いないのだが、それが何か分からないのだ、と語った話がヒントになり、第一話が生まれたという。この、集まりでメンバーが話をする、というのはクリスティの「火曜クラブ」でもそうですね。 アシモフはまだこの本以外読んでないので、SFも読んでみようかと思う。 1974発表 1976.12.24初版 2009.11.20第42版 図書館

Posted byブクログ