夜歩く の商品レビュー
シンプルながらもあっ…
シンプルながらもあっ!と驚くトリックが炸裂する、カー初期の傑作長編です。
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本格ミステリの巨匠カ…
本格ミステリの巨匠カーのデビュー作。密室、首無し死体、夜歩く亡霊等、ミステリの小道具をふんだんにちりばめた不可能犯罪に名探偵アンリ・バンコランが挑む。 現在の感覚からするとトリックがどうも机上の空論のような気がする。アイデアそのものは非常に魅力的で、その後古典的ミステリ作家が手を...
本格ミステリの巨匠カーのデビュー作。密室、首無し死体、夜歩く亡霊等、ミステリの小道具をふんだんにちりばめた不可能犯罪に名探偵アンリ・バンコランが挑む。 現在の感覚からするとトリックがどうも机上の空論のような気がする。アイデアそのものは非常に魅力的で、その後古典的ミステリ作家が手を変え品を変え案出しているタイプのものだけど、本作に限って言えばストーリーに溶け込んでない。解説では「トリックに無理がある」とぶったぎられてるし。
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ミステリ。長編デビュー作。アンリ・バンコラン・シリーズ。 『グラン・ギニョール』で中編版を読んでいるが、全然覚えてなかった。 現実的には無理があるトリックだとは思うが、著者の魅力が詰まった作品だと思う。 衝撃的な死体発見シーン、不可能犯罪と思えるような状況、奇抜なトリック、大胆に...
ミステリ。長編デビュー作。アンリ・バンコラン・シリーズ。 『グラン・ギニョール』で中編版を読んでいるが、全然覚えてなかった。 現実的には無理があるトリックだとは思うが、著者の魅力が詰まった作品だと思う。 衝撃的な死体発見シーン、不可能犯罪と思えるような状況、奇抜なトリック、大胆に張られた伏線、怪奇趣味と、好きな要素でいっぱい。 犯行のトリックが事件の核心でないというのも面白い。 個人的には著者の作品でもベストに近い評価。
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カーの処女作。カーにしては不気味な怪奇色が薄目なのが残念なところ。謎の仕掛け方もおもしろく、雰囲気も良かったです。また、後半の意外性は良かったと思います。昔読んだときはもっとおもしろく感じたはずが、それほどでもなく、読んでいてちょっと冗長に感じ、こんな小説だったかなぁと思いました...
カーの処女作。カーにしては不気味な怪奇色が薄目なのが残念なところ。謎の仕掛け方もおもしろく、雰囲気も良かったです。また、後半の意外性は良かったと思います。昔読んだときはもっとおもしろく感じたはずが、それほどでもなく、読んでいてちょっと冗長に感じ、こんな小説だったかなぁと思いました。
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初カーは長編デビュー作。 「密室といえばカー」「カーといえば密室」と読んで、読み終わったけれども、トリックと謎解きには、うーーーーん。 フェアとかフェアじゃないとか、そんなことばかり気にして読んできたら楽しくないタイプのミステリだった、と思う。 証拠の提示の仕方があれじゃあなぁ。...
初カーは長編デビュー作。 「密室といえばカー」「カーといえば密室」と読んで、読み終わったけれども、トリックと謎解きには、うーーーーん。 フェアとかフェアじゃないとか、そんなことばかり気にして読んできたら楽しくないタイプのミステリだった、と思う。 証拠の提示の仕方があれじゃあなぁ。 面白いことは面白かった。ローランの行方とかね。 犯人の追い詰められた心境とかは、けっこう胸に迫るものもあり。 探偵訳のバンコランは、どうしてもパタリロのバンコランの外見をイメージしてしまう。 マールくんはマライヒみたいな美少年ではなさそうだけど。笑 パタリロのバンコランは、カーのバンコランから名前を取ったと聞いたので、魔夜峰央のイメージバンコランはあんな感じなのかな。しっくりきすぎ〜!
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カーのデビュー作で、カー初期の作品で主役を務めていた探偵アンリ・バンコランが主人公。人狼の異名を持つ殺人鬼の噂漂うパリを舞台にした、カーの怪奇趣味が横溢した作品だ。奇妙な題名だが、これは人狼と呼ばれる殺人鬼が夜に犯行を起こしていたに起因する。 デビュー作にその作者の全てがある、と...
カーのデビュー作で、カー初期の作品で主役を務めていた探偵アンリ・バンコランが主人公。人狼の異名を持つ殺人鬼の噂漂うパリを舞台にした、カーの怪奇趣味が横溢した作品だ。奇妙な題名だが、これは人狼と呼ばれる殺人鬼が夜に犯行を起こしていたに起因する。 デビュー作にその作者の全てがある、とよく云われるが、正にこの作品は正鵠を得ており、前述したカーの怪奇趣味、そして事件も密室殺人とその後のカーの作家業の本質が既に表れている。 当時私は文庫の発行順に読んでいた関係で、すでにこの作品を読む前にここまで感想を挙げてあるカーの諸作を読んでおり、自分なりにカーの(というか訳者の)文体に慣れ、またそれらが醸し出すカー独特の作品世界の雰囲気を掴んでいたつもりだったが、それでもなおこの作品はなんとも云い様の知れぬおどろおどろしさを感じ、難儀した記憶がある。小さい頃にテレビで観た横溝正史の『八ツ墓村』の重苦しさに似た感じとでも云おうか。しかも本作で主人公を務めるバンコランも悪魔のような雰囲気を備えているという非情さを持った人物で、それまで読んでいたフェル博士とは全く違ったキャラクター設定であることもこの思いに拍車を掛けたように思う。 またデビュー作だからか、妙に文章も力んだところがあり、精緻に描写するあまり、全体がよく掴めない所も多々あった。まあこれは訳が古いことも大きいのだが。 そんなこともあり、本作はあまり印象に残っていない。そのせいで私の中ではバンコラン自体、カー作品の中ではもっとも影の薄いキャラクターになってしまった。探偵らしからぬ非情さのみが強く心に残っているぐらいだ。 この作品も読み返すべきかもしれないなぁ。
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処女作にして代表作の「夜歩く」は、本格推理小説として名作であると思う。 カーの作風を要約して、不可能犯罪と怪奇趣味、そしてユーモアと指摘したのは江戸川乱歩である。繊細な神経が細部までゆきとどいていて、大胆なまでの伏線が張りめぐらされている。 ストーリーは完璧であるのは勿論のこ...
処女作にして代表作の「夜歩く」は、本格推理小説として名作であると思う。 カーの作風を要約して、不可能犯罪と怪奇趣味、そしてユーモアと指摘したのは江戸川乱歩である。繊細な神経が細部までゆきとどいていて、大胆なまでの伏線が張りめぐらされている。 ストーリーは完璧であるのは勿論のことだが、余りにも描写が過ぎ本題のトリック的に無理があるのではないかと思うところもあった。 正直な感想を敢えて言うならば、読者に事件が起こった当初、勝手に犯人像をイメージさせてしまうところにこの作品の匠があるように思われる。 推理小説の読者は、そのことを分かっていても陥りやすい。しかし、その意外さが古典推理小説の楽しみの一つだと思う。 お薦めの一冊です
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ジョン・ディクスン・カーの処女作。 デビュー作からしての密室をテーマにした不可能犯罪ものだったが、 見取り図の不自然さからネタはわかりやすい。 そのうえ似通ったキャラクターが造形されているとなると……。 けれどラスト1行では物悲しさとともに本書の特徴を見事に言い表している。 ミ...
ジョン・ディクスン・カーの処女作。 デビュー作からしての密室をテーマにした不可能犯罪ものだったが、 見取り図の不自然さからネタはわかりやすい。 そのうえ似通ったキャラクターが造形されているとなると……。 けれどラスト1行では物悲しさとともに本書の特徴を見事に言い表している。 ミステリ:☆☆☆ ストーリー:☆☆☆ 人物:☆☆☆ 読みやすさ:☆☆☆
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カーの処女長編。本格ミステリの面白さがすべて揃っている。密室殺人、アリバイ崩し、変装した殺人鬼、大量の伏線とそこから展開されるロジック・・・・・・そして、もちろんカーの魅力である怪奇趣味やユーモアも盛り込まれている。ただ、トリックは非常に大胆なので、許容範囲を超えてしまう人もいる...
カーの処女長編。本格ミステリの面白さがすべて揃っている。密室殺人、アリバイ崩し、変装した殺人鬼、大量の伏線とそこから展開されるロジック・・・・・・そして、もちろんカーの魅力である怪奇趣味やユーモアも盛り込まれている。ただ、トリックは非常に大胆なので、許容範囲を超えてしまう人もいるかも。
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刑事たちが見張るクラブの中で、新婚初夜の公爵が無惨な首なし死体となって発見された。しかも、現場からは犯人の姿が忽然と消えていた! 夜歩く人狼がパリの街中に出現したかの如きこの怪事件に挑戦するは、パリ警視庁を一手に握る名探偵アンリ・バンコラン。本格派の巨匠ディクスン・カーが自信満...
刑事たちが見張るクラブの中で、新婚初夜の公爵が無惨な首なし死体となって発見された。しかも、現場からは犯人の姿が忽然と消えていた! 夜歩く人狼がパリの街中に出現したかの如きこの怪事件に挑戦するは、パリ警視庁を一手に握る名探偵アンリ・バンコラン。本格派の巨匠ディクスン・カーが自信満々、この一作をさげて登場した処女作。<Amazonより> 本格の古典となっているディクスン・カーのデビュー作。設定された舞台で起こる殺人事件。不可能とも思える密室殺人。犯人は誰。というまさに本格推理と言うべき作品。伏線もいたるところにちりばめられており、最後にすべてを解き明かすところはやはり本格の醍醐味です。しかし、その推理小説的なところはいいのですが、ラストにエピローグ、大団円のようなものがなく、幕がいきなりバサッと落ちたようになっていたのには少し驚き。完全燃焼みたいな感じですけど、もうちょっとひっぱっても・・・。
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