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エジプト十字架の謎 の商品レビュー

4.3

17件のお客様レビュー

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エラリークイーンもの…

エラリークイーンものではNO1ミステリではないでしょうか。T字路のT字の標識に磔られた首なし死体。そして第2、第3の死体が見つかり・・。エラリークイーンに怪奇趣味が巧みに加わっている。さらに犯人を追い詰めるラストは格好いい。全盛期の頂点をなす作品。

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かなりの名作。論理の…

かなりの名作。論理の発展にはまりますよ。これから読んでも十分です。

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国名シリーズ。ほんの…

国名シリーズ。ほんの少しの手がかりから組み立てるロジックは圧巻です。

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首切り殺人というおど…

首切り殺人というおどろおどろしい題材と、ヨードチンキに代表される怜悧なロジックの組み合わせが魅力。

文庫OFF

2023/10/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

正直、中盤まであくびが止まらないくらい退屈でした。あれだけ評判がいいのだから、何かあるのだろうと、義務感でページをめくる状態が続きます。 スティーブン・メガラが出てきて、ようやく話が前に進み始めて面白く感じられるようになりました。そこからは最後まで楽しめました。やはり途中で挟まれる「読者への挑戦」は、わくわくさせられますね。 トリックに関しては、なるほどと感じましたが、思ったよりも小粒の印象。もっとすごいどんでん返しがあるのかと思いきや、ある程度想定内だったので、それほど驚きはありません。 一番感心したのは「チェッカー」の駒の配置から犯人像を絞り込むところです。これは鮮やかでしたね。ただチェッカーのルールを知らないので、それを知っていれば驚きがもっとあったかもと考えると、ちょっともったいなかったです。 犯人を特定するに至ったヨードチンキ周りの推理は、取ってつけた感があります。しかもその推理がなくても、結果的には犯人は捕らえられていたということですから、なんだかなぁ、という感じはありました。 登場人物が全体に薄味なので、犯人や被害者に対しての哀れみみたいなものがわいてきません。へスター・リンカーンとかヘレーネ・ブラッドとかポール・ロメーンとか面白そうな人物なのに、もっと活躍させてもよかったのでは。アイシャムとかヴォーンよりも、そっちの方が話が華やかになるような気がします。 まぁ文句を言いましたが、後半の展開は楽しめたのは間違いありません。絶対に読むべき作品かと言われると、どうなのかと思いますが、読んで損はないとは思いました。

Posted byブクログ

2023/09/17

続けてエラリー・クイーンが主人公の国名シリーズ。殺されて頭を斬られて磔にされた死体。最初はウェストバージニア州。そしてニューヨークのロングアイランドで。事件に隠された繋がりは何か。そして犯人は?たぶんクイーン作品の中でも有名なもので、最後の謎解きも見事。

Posted byブクログ

2023/02/28

片田舎の小学校長が頭を切り落とされ、道しるべにT字型にはりつけにされて殺される。死体の姿がエジプト十字架のようだと言ったエラリーの元に、恩師のヤードリー教授から手紙が届く。教授の家の近所に住む富豪が、小学校長と同じT字型のはりつけ姿で殺されたというのだ。残忍な手口の連続殺人事件に...

片田舎の小学校長が頭を切り落とされ、道しるべにT字型にはりつけにされて殺される。死体の姿がエジプト十字架のようだと言ったエラリーの元に、恩師のヤードリー教授から手紙が届く。教授の家の近所に住む富豪が、小学校長と同じT字型のはりつけ姿で殺されたというのだ。残忍な手口の連続殺人事件にエラリー・クイーンが挑む。 『Xの悲劇』と『Yの悲劇』しか読んだことがないので、エラリーが語り手のシリーズは初めて。エラリーは若くて生意気だが、ドルリーおじいちゃんほど変ではない。しかしこれだけの長いのに、エラリーとヤードリー教授以外印象に残る人がいない。クイーンが書くキャラクターって、はっきり事件のための書き割りという感じ。なんでドルリーおじいちゃんだけあんなに変なの。 ストーリーは中央ヨーロッパへの偏見がすごいのだが、発表された30年代の世情がわかるので結構面白い。ブラッドとメガラは移民で富豪という設定だから、エラリーたちが彼らを語る言葉は当時のアメリカ人が彼らのような人びとに向けたまなざしを反映しているだろう。ヌーディストたちのカルトもすごい使われ方してるけど。 ミステリーとしては真犯人は最後までわからなかったし、明かされてからも納得があった。財産をもらうために”生き返る”ところが効いてるので、動機に恋愛を絡ませたのは余計な気がするけど。最後の逃走劇もいらないと思うんだよなぁ(笑)。でもこの頃はアクション要素のあるミステリーが流行ってきてたんだよね。それも含めてサービスたっぷりな作品で面白かった。

Posted byブクログ

2022/05/03

エラリーがこの作品でも大苦戦。こんだけ殺されてたら名探偵ではないわなというくらい、皆目犯人の見当がつかない。そして最後の殺人が行われると言う展開。犯人自体に意外性はあったものの、最後の謎解きは、全て犯行が終わってからのものということや、トリックにちょっとそれは無理じゃない?と感じ...

エラリーがこの作品でも大苦戦。こんだけ殺されてたら名探偵ではないわなというくらい、皆目犯人の見当がつかない。そして最後の殺人が行われると言う展開。犯人自体に意外性はあったものの、最後の謎解きは、全て犯行が終わってからのものということや、トリックにちょっとそれは無理じゃない?と感じられる部分もあって、長かった割には迫力不足に感じました。昔読んだ時には面白く感じたのですが。

Posted byブクログ

2021/04/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犯人は薄々感じたけど、遺産相続が動機とは!  首が無い死体の鉄則 「入れ替わり」にも騙されて、ミスリードされて テンプル医師が犯人と思った。

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2020/11/10

訳の言い回しが古いと思いながらも楽しく読めました。 細かい点は2点程除いて犯人もトリックも大体推理の通りでした。 クイーンのキレを存分に味合わせていただきました。 最初にも書きましたが、個人的な感想として訳の言い回しが令和の読者を遠ざけている感じがしました。 コナン・ドイルやアガ...

訳の言い回しが古いと思いながらも楽しく読めました。 細かい点は2点程除いて犯人もトリックも大体推理の通りでした。 クイーンのキレを存分に味合わせていただきました。 最初にも書きましたが、個人的な感想として訳の言い回しが令和の読者を遠ざけている感じがしました。 コナン・ドイルやアガサ・クリスティの様に若い訳者による今の読者に合った訳があればクイーンを楽しむ読者が増えるのにと少し残念に思いました。 (訳者 井上勇さんは1901年生まれ、作品も1932年です。) でもハヤカワでは徐々に新訳が出ていますね。 総じて作品は絶品です。今でも日本や海外の作品やドラマで同様のトリックが使われています。 謎解きでのエラリーの説明もキレキレでミステリーの王道を味わい楽しむ事ができます。 ミステリーファンなら是非一度読んでみてください。

Posted byブクログ