ギリシア神話を知っていますか の商品レビュー
著者の「知っていますか」シリーズの一つ。ギリシャの神は人間に近く、怪物が登場するところなぞ、日本の神話に似てるところもある。神の名は、ローマ系の読みとギリシャ系の読みがあり、聞いたことのある名前もあるが、覚えづらい。著者が言うように若いうちに齧っておいた方が良いみたい。2021....
著者の「知っていますか」シリーズの一つ。ギリシャの神は人間に近く、怪物が登場するところなぞ、日本の神話に似てるところもある。神の名は、ローマ系の読みとギリシャ系の読みがあり、聞いたことのある名前もあるが、覚えづらい。著者が言うように若いうちに齧っておいた方が良いみたい。2021.1.2
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ギリシャ神話についてある程度の概要は掴めたけど、注釈を加える筆者の価値観が古い(当たり前)、やはり時代を感じる
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しばらく前に、よし、ひとつギリシア悲劇を読んでみよう、と思って手にとった『オイディプス王』。 ……ここだけの話、ちょっとピンと来なかったんですよね(笑)。 確かにオイディプスの行動の一つひとつが彼が望まない真実を裏付けていく有様は、迫力があったのですが。 オイディプスは何も悪いこ...
しばらく前に、よし、ひとつギリシア悲劇を読んでみよう、と思って手にとった『オイディプス王』。 ……ここだけの話、ちょっとピンと来なかったんですよね(笑)。 確かにオイディプスの行動の一つひとつが彼が望まない真実を裏付けていく有様は、迫力があったのですが。 オイディプスは何も悪いことをしたわけではないのに、あんまりじゃない? とか。 ところどころに登場するコーラス隊がちょっと唐突すぎじゃない? とか。 いきなり本丸を攻めるのはまだ早すぎたのかも、という反省から手にとったのが、この一冊です。 本書は、直木賞作家でもあり、国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続けた阿刀田高(あとうだたかし)による、ギリシア神話をめぐるエッセイ集。 「トロイアのカッサンドラ」「パンドラの壺」のように、ギリシア神話の代表的なエピソードをとりあげ、個々に解説を加えながらも、通読することで膨大なギリシア神話の全体像をわかりやすく伝えてくれています。 特に印象的だったのが、「闇のエウリュディケ」の中の、次の一節。 「もとよりギリシア神話はいつもなにか教訓的な示唆を私たちに与えようと意図してそこに存在しているわけではない。すべての神話と同様に自然に発生し、一つの物語として淘汰されて今日に伝えられたものだ。」 私なりに著者の意図をまとめると、ギリシア神話は諸民族の中で発生した膨大な伝説群が淘汰されて今に残ったもので。 その伝説自体がなにかメッセージを発出しているというよりは、時代をへて作家がどのように解釈し表現したか、が大切であると。 エスプレッソが、牛乳で割るとカフェラテになって、フォームミルクでで割るとカプチーノになり、はたまたアイスクリームにかけても美味しい……みたいな感じでしょうか、いや違うか。 恋愛をめぐるエピソードの一部分、特に著者の女性観については、うーんん、そうかなあ、と感じてしまう箇所もあったのですが。 そのこと自体、ギリシア神話は時代や受け手によって様々な解釈の余地があることの表れ、と思えば納得。 和田誠さんの挿画と地図(贅沢!)もあいまって、異国の地への憧れが膨らんだ一冊でした。
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アキレス腱、パンドラ、ミノタウロス、セイレーン、ハデス、日常用語もそうやし、ゲームに出てくるモンスターの名前やアイテムの名前は、ギリシア神話にちなんだものが相当多い。
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数多の物語の“祖”とも言うべきギリシア神話の触り部分を垣間見、もっと深く内容を知りたくなった。 入門書としては良き。 登場人物が多く、複雑な点が多いが、物語自体は、実に人間臭い。
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ギリシア神話は有名だがほんの少ししか知らないので、本書を手に取った。 この本は非常に読みやすい。神話の全てではなく、人気エピソードをいくつかピックアップしたものだ。 読んだ感想は、ゼウスは奔放だと聞いていたが、アポロンもクソ野郎が過ぎる。気に入った女性は人妻だろうが相手が嫌がって...
ギリシア神話は有名だがほんの少ししか知らないので、本書を手に取った。 この本は非常に読みやすい。神話の全てではなく、人気エピソードをいくつかピックアップしたものだ。 読んだ感想は、ゼウスは奔放だと聞いていたが、アポロンもクソ野郎が過ぎる。気に入った女性は人妻だろうが相手が嫌がっていようが、どうにかしてやろうとする。基本的に女性の立場が低いらしく、「ジュピテルと一つのもの(この場合妻)を共有するのは、不名誉ではない。」と表現されてもの扱いだ。パンドラも「すべての贈り物」という意味だし、全ての悪いものは女性が原因、とされるあたりも男性目線なのを感じる。 次にミュルラの話も興味深かった。ミュルラは実の父と悲恋をした王女が変身した樹、没薬の木の樹脂という意味。親子婚を辞さないエジプトでミルラ(没薬)が珍重される訳だ!と妙に納得。 他にはアキレウスの女装やヘラクレスが男色家なこと、イアソンの冒険など有名人の意外なところが知れたような喜びがあった。 パンドラの壺と衆議院解散を結びつける辺りは著者のセンスに唸ってしまった。プロメテウスとエピメテウスの「プロローグ・エピローグ」からの「先見の明と下衆の後知恵」も面白かった!
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知的好奇心を十分にくすぐられる本であった。アニメ化した物があれば、カタカナの神々の名前ももっと覚えられそうに思う…
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「ギリシア神話を知っていますか」読む。一度読んでいるのだが忘れてしもうた。聖書でも神話でも、神は好き勝手ばかりしていて面白い。 「ギリシア神話を知っていますか」読む。大体の有名所が網羅されているから、上質な入門書である。若い人ほど読んで関心を持って欲しい。載っていた映画「トロイ...
「ギリシア神話を知っていますか」読む。一度読んでいるのだが忘れてしもうた。聖書でも神話でも、神は好き勝手ばかりしていて面白い。 「ギリシア神話を知っていますか」読む。大体の有名所が網羅されているから、上質な入門書である。若い人ほど読んで関心を持って欲しい。載っていた映画「トロイのヘレン」を午後からは観ようかなぁ。アマプラにあるなぁ。
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ギリシャ神話について、作者の思考や解説と共に 物語が紹介されている内容。 ギリシャ神話を知らなくても、解説もあるので 面白く読めます。 知っていれば、なお面白い? こうして読んでみれば、ゼウスのやり放題部分が 非常に浮き彫りに…。 案外、というか、きっちり考えられているという...
ギリシャ神話について、作者の思考や解説と共に 物語が紹介されている内容。 ギリシャ神話を知らなくても、解説もあるので 面白く読めます。 知っていれば、なお面白い? こうして読んでみれば、ゼウスのやり放題部分が 非常に浮き彫りに…。 案外、というか、きっちり考えられているというか。 神様が何でもやってしまったりする割には 制約があったり、それを守らねばならなかったり。 やりたい放題にしてはいけない、という事でしょうか?
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子供の頃に家にあった『まんが星座事典』を繰り返し読んでいた筈なのに、ミノタウロスとメデューサぐらいしか憶えていなかった。 ゼウスは本当にろくでもない奴なのだが、様々な話をギリシャ神話として体系化する為にそうなってしまったとのことで、それならまぁしょうがないかなと思った。 いつかホ...
子供の頃に家にあった『まんが星座事典』を繰り返し読んでいた筈なのに、ミノタウロスとメデューサぐらいしか憶えていなかった。 ゼウスは本当にろくでもない奴なのだが、様々な話をギリシャ神話として体系化する為にそうなってしまったとのことで、それならまぁしょうがないかなと思った。 いつかホメロスの叙事詩を読んでみようかな。
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