橋ものがたり の商品レビュー
橋にまつわる短編10作品収録
約束、小ぬか雨、思い違い、赤い夕日、小さな橋で、氷雨降る、殺すな、まぼろしの橋、吹く風は秋、川霧 橋にまつわる短編10作品収録。 円熟、見事な出来。けれど個人的には、上手にまとまり過ぎのきらいも。
長束
親分の娘が行方不明に…
親分の娘が行方不明になり探している間に次々と奇怪な事件が起こる。
文庫OFF
10篇の時代小説恋愛短編集 橋が出てくる物語 いろんな橋 知っている橋もあれば初めて聞く橋もある 昔の仕事や恋愛事情 想像しながら、あっという間の10篇 初の時代小説だったけど読みやすかった
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江戸時代の橋は駅のよう。 待ち合わせ場所だったり、いつもすれ違うひとがいたり、橋が行動範囲の境目だったりする。 橋が出てくる物語が集められた『橋ものがたり』。 幸せに終わるものと心苦しく終わるものと混ぜこぜだけれど、やはりできればいい感じに終わってほしい。 誠実な人が実は、なん...
江戸時代の橋は駅のよう。 待ち合わせ場所だったり、いつもすれ違うひとがいたり、橋が行動範囲の境目だったりする。 橋が出てくる物語が集められた『橋ものがたり』。 幸せに終わるものと心苦しく終わるものと混ぜこぜだけれど、やはりできればいい感じに終わってほしい。 誠実な人が実は、なんてことない亭主が実は、という人の二面性なども描かれていて面白かった。
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3.2 悪くはないけれど、好みではなかった。 時代小説の中でも私は男女ものはあまり好きではないみたい。 「吹く風は秋」が1番好きだった。
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時代小説まだまだ初心者の自分としてはちょっと驚きの短編集でした こんなんがあったんだ!とね 橋を基点にした男女の機微を描いてるんですが、ううむ、なんか 大人だ 大人な短編集だ そしてスパッとしたお話が多かった スパッとで伝わるか知らんけど 現代を、舞台にした作品だとこういった...
時代小説まだまだ初心者の自分としてはちょっと驚きの短編集でした こんなんがあったんだ!とね 橋を基点にした男女の機微を描いてるんですが、ううむ、なんか 大人だ 大人な短編集だ そしてスパッとしたお話が多かった スパッとで伝わるか知らんけど 現代を、舞台にした作品だとこういった趣の短編集はよくみかけたけど、時代小説でも出来るんだなぁと新鮮な驚きを感じつつ、でも考えたら江戸の町を舞台にしてるだけで、男と女のあれやこれやは今の時代も実はそんなに変わらんのかもね 惚れた女が出来ると男は大概他のことが手につかなくなるところとかね 今も昔も男はダメだなぁ そしてもしこの短編集が現代だったら舞台はBARなんじゃなかろうかなんて思ったりしました逆に こじゃれたBARで出会う男女の物語 橋の欄干がカウンターのイメージ そんな大人な短編集ありそういやないわ!
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過去の読書ノート第5弾 藤沢周平を最初に何を読むかと勧めるとしたら、長編ならば7月にレビューした『蝉しぐれ』、短編集ならば本書『橋ものがたり』を勧めるだろう。今回連続紹介した藤沢周平短編集は、3冊ともいわゆる市井ものと言われる分野である。歴史上の人物はまず出てこない。名もなき庶...
過去の読書ノート第5弾 藤沢周平を最初に何を読むかと勧めるとしたら、長編ならば7月にレビューした『蝉しぐれ』、短編集ならば本書『橋ものがたり』を勧めるだろう。今回連続紹介した藤沢周平短編集は、3冊ともいわゆる市井ものと言われる分野である。歴史上の人物はまず出てこない。名もなき庶民の喜怒哀楽を描く。そういう意味では、ほとんど現代小説のようだが、藤沢周平はそこからさらに絞り込んで人間模様を描く。この3冊に限って言えば、基本的に「男と女」の話である。しかも女は幸薄いし、男は甲斐性なしが多い。じゃあ全部同じ話なのか?ところが、私は同じ話を読んだと思ったことは、この3冊に限らず、一度もない。膨大な数の短編を書いて、彼はどうしてこうも濃密な人生をバラエティー豊かに描けるのか。それは、一節一節の文章がこの上もなく磨き上げられているし、言葉にならない想いが詰まっているからではないか?藤沢周平は若い頃、俳句を良くした。俳句は言葉を削り取ってゆく文学だ。だからこそ溢れるほどの想いを、行間に詰めることができるのだろう。 藤沢周平にサイコキラーは登場しないし、壮大な夢を実現する波瀾万丈の人物も登場しない。けれども、その時々の登場人物の「選択」が、きっと貴方の「選択」のヒントになると違いないと思っている。 (以下ネットなき時代なので全て自分用覚えです) 『橋ものがたり』95.1.3読了 藤沢周平著 新潮文庫 440円 88年4月発行 85年単行本 「約束」 5年前、橋の上で会おうといった約束、 身を売る女は幸助をいつまでも待たせて 自らは行かない。13才から18才へ。 15才から20才一人前の大人になった幸助も、ほかの女とあやまちを犯している。 幸助は次の日やってきた。 お蝶は幸助と会えたか もうひとつの「蝉しぐれ」 浅草北馬道の餝り師 酌取り女中 照り降り町 下駄屋 おすみ 両国橋 八名川町 指物師 源作 入江町 おゆう 永代橋 若狭屋のおもん 大川橋 山伏町の吉兵衛 橋の向こうに違う世界がある 駅のように出会いと別れがある
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藤沢周平で一番好きだった橋物語を十数年ぶりに再読。 あの頃は小糠雨の行き着く先は行き止まりの恋が残酷で儚さが美しくて好きだった。 今回読んでも好きだったけど、約束の方が心にじわじわきたかなあ。 藤沢周平は心にじわじわと響いてやっぱりいいなあ。 曇りとか雨の日に読みたい。
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橋を人の出会いと別れの場として描いた作品。 十の短編小説。人情話ではこの作家の右に出る作家はいないだろう。
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橋にまつわる、時代短編集。 男女と橋、の日常生活の延長線な短編集でした。 こういう理不尽な目にあったり、が やはり多いのだな、と。 いやその生活どうだ? というものもありましたが こうせねば生活できないのだろうな、という気持ちにも。 今でも現代でも、やってる事は結構同じです。
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