用心棒日月抄 の商品レビュー

藤沢周平(著者)

2010/03/17

短編連作集。やむを得ず浪人生活を送る主人公の日常を描きながら、それが赤穂の浪士たちと交錯していき・・・という手法が素晴らしい。藤沢作品は他のをまだ読んでいないけど、これを読む限りでは、とてもいい人なんだろうなぁという印象。ほのぼのする。磐音の原点というのも納得。

2012/08/21

全1巻。

さすが大先生。
これはうまい。
すごく良く出来てる。

題名からは想像出来なかったけど、
実は忠臣蔵。
直接関わっているわけじゃなく、
外から忠臣蔵をながめてる感じ。
時代物らしい一話完結の事件が、
忠臣蔵にからまっていく。

主人公の物語と、
用心棒としての物語。
そして全体の裏に漂う忠臣蔵。

登場人物も生き生きしていて
途中からニヤついてしまう。

ただ。
あー面白かったって思ったら、
シリーズとして続編があるらしい。
世界が好きになっているので
続きがあるのは嬉しいけど
蛇足にならないか不安。
忠臣蔵終わってるし。

まあ。
全部読んでみよう。

2009/12/05

09年12月5日、読み終わりました。
最後の話のラストが好きです。

淡々としているけれど、あったかい感じ。藤沢はよいですね。

2009/11/22

市井に生きる人たちと武士の世界。どちらもかいま見せる手腕はすごいなぁと思います。
まるで本当にそんなことがあるような気になる、身近なタイムトラベルとも言えるでしょう。だから読書はやめられない。
さて主人公はけっこうお人好しでだまされることも多いのですが、それでも誇りある無名の武士としてかっこ良く生きています。現代の企業戦士たちが自分を投影して読みたくなるような、そんな心憎い本です。

2009/11/08

藤沢周平の人気シリーズ「用心棒日月抄」の第1巻です。この本を原作としてＮＨＫのドラマ「腕におぼえあり」が作られました。
主人公の青年剣士青江又八郎に村上弘之、友人の細谷源太夫に渡辺徹、口入屋（現代の職業紹介所、ハローワーク）の主人に坂上二郎、最後に出てくる女嗅足（忍者）に黒木瞳を配し、ドラマの方でも人気シリーズになりました。

本は
元禄時代の華やかな江戸の町を背景に、主人公の青江又八郎が故あって江戸に出てきての浪人生活を送る部分から始まります。用心棒稼業に身をやつしながら、なぜか赤穂浪士の仇打ちにかかわっていってしまう本全体の縦糸を保ちつつ、一方では藩から送り込まれてくる刺客との壮絶な闘いという横糸の場面の描写もしっかりとしており、藤沢周平の世界にたちまち引き込まれてしまいました。

藤沢周平の作品は以前はやや暗い本が多かったように思いますが、この本からは作風がたいへん明るくなったように思われます。
そういう意味では時代物初心者という人にもお奨めの本だと思います。

2009/11/05

うぎゃ～～～！！
なんてかっこいい大石内蔵助！！

ほんと一瞬しか出てこない脇役といえば脇役なんですが、彼が全部もってった！
素晴らしい性格の歪みっぷり。藤沢って忠臣蔵ものはかいてないのかな～こんな腹黒大石だったらもっと見てみたい。

2009/10/04

藤沢周平の作品の中でも、エンターテイメント性の高い話のように思います。
ハマりましたとも。
大好きですとも。
だからこそ、Ｎ●Ｋのドラマ化の内容にはガッカリだったんだー！！

2009/10/04

NHK木曜ドラマ「腕におぼえあり」の原作。
ドラマ自体が蝶大好きだったのですが、原作ももの凄く好き。
ドラマよりも若干ドライさのある青江様が素敵です。細谷源太夫はどっちにしろ可愛い。
……だから最終巻は色々と思うところが……。

2009/10/04

シリーズ１作目。この後に続く２〜４作目に比べればややしんみりした感じがしなくもないですが、忠臣蔵の話と絶妙に絡み合っていておもしろいです。１作でも充分楽しめると思いますが、シリーズが進むにつれ、どんどんエンターテイメント性が高くなっていくので全部読破することをオススメします。

2009/10/04

久し振りに読みたくなったシリーズ。
いつ佐知が出てくるんだっけ・・と
ドキドキしながら読んでいました。
これゅっくり用心棒シリーズを再読
できると思うと幸せです。