女の河(上) の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
大手商社の社長秘書からその後妻に収まった若く美しい美也子。姉の結婚を嫌い、イタリアへ飛び出した公平。社長の腹心としてイタリアの事業を一手に取り仕切る康郎。その婚約者、桂。 商社の派閥争いや政界の思惑の渦に翻弄されながらも愛に正直に生きようともがく彼らを、なおも残酷な運命が待ち受ける…。 イタリア、日本と目まぐるしく舞台を変えていきながら、他の作品同様、たくさんの登場人物たちが複雑に絡み合い、次々とドラマを引き起こす。 次第に作品を覆い始める死の予感。 ついにはまさかというところにまでそれは及び、ラストにはもう一つ、破滅が待っている。 もうエピローグと思っていただけに、少なからず衝撃を受けた。
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