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生きる の商品レビュー

4.2

56件のお客様レビュー

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つらくても、愛してい…

つらくても、愛しているものを失っても、誇り高く生きる主人公の姿に共感を覚えました。人間の弱さと強さがうまく表現されていると思います。

文庫OFF

現代を生きるのと江戸…

現代を生きるのと江戸時代を生きるのと共通点が感じられ心にじーーんと来ます。つらい思いをしている方に特にお薦めします。

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ある武士の殉死追腹の…

ある武士の殉死追腹の可否を通して、人間が生きることの意味、年を重ねることの重さと哀しさ、夫婦の絆が描かれた佳作。若い頃はいざ知らず、たまにはこういうのも読まなくちゃね。

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直木賞受賞作。藩主が…

直木賞受賞作。藩主が死ぬと側近は追腹(切腹)する風習があるが、主人公は「生きる」ことを選ぶ。不条理な武士の世界を通して死を描く。

文庫OFF

「武士道とは死ぬこと…

「武士道とは死ぬことと・・・」ということで「追腹」という殉死を許されなかった初老武士の葛藤を描いています。直木賞受賞作です。

文庫OFF

<読了した文庫を文庫…

<読了した文庫を文庫OFFに売却する前に記念としてレビューを書きます。>三篇の中篇集の中でも直木賞受賞作であった表題作「生きる」は読み応えがありました。武士道の真髄を描き出す力作です。でも、作品を貫く”暗さ”はこの作者の特性でしょうか?読者にも努力を要求するような作品です。

文庫OFF

2024/05/26

3話からなる中編集。やはり乙川先生…いい話でしたー。全部好きですがあえて選ぶなら2話目の『安穏河原』が一番です。…プライドというより誇りですかね…武家の女性の気高さと心の美しさに心打たれました。市井もいいけど武家もいいです。流石直木賞受賞作品

Posted byブクログ

2024/05/19
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※このレビューにはネタバレを含みます

生きる 宮部みゆきの時代小説は読んでいながら、「時代小説は老後の楽しみに取っておくので若いうちは読まない!」と決めていた竹蔵ですが。もう若くもないし、解禁してもいいかな?と思わせるほどすばらしい作品です。 直木賞受賞作の「生きる」は、殉死の覚悟は出来ていたが、「追い腹禁止令」によって、腹を切れなくなってしまった主人公の呻吟、落胆、没落、そして気づきの記録。 「安穏河原」は、”人は幸福だった記憶を心の支えとして、どこまで高い志を保つことができるか?”という問いに答える親子三代にわたる苦闘が、ちゃらんぽらんな人の心を動かした話。 「早梅記」は、昔身分の違から、男の出世の邪魔にならないように身を隠した女性を思い続け、出世を極めた男が「幸せとはなにか?」に最後は気づく話。 いずれの話も、今の日本人がほとんど顧みなくなった、貧しいが志が高い普通の人の話です。 若い頃にこの本を読んでもここまで心を動かされることはなかったと思います。 年を取るのもそんなに悪くはないかな?と思ったりしています。 でも、読んだ本を忘れるようじゃ、感動的な時代小説も読んだ先から忘れていっちゃうということでもあり、やはりちょっと困ったことなのかもしれません。 年を取ったなあと思う人は是非ご一読を。「せかちゅう」の何倍も心を動かされます。 逆に、「せかちゅう」で泣けないということが年を取ったということなのかもしれません。トホホ。 竹蔵

Posted byブクログ

2024/02/05

第127回直木賞受賞作『生きる』、 『安穏河原』『早梅記』。 『生きる』。 3作品とも、ややぬめり感がある。 このままどうするねん・・・と思いきや、 季節の巡りのように、春を呼び込んで 特に『生きる』のラストは、 読者をも救っているように思う。

Posted byブクログ

2023/11/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 山本周五郎→藤沢周平→乙川優三郎と続くのでしょうか!「生きる」、2005.1発行(文庫)①亡き藩主への忠誠を示す「追腹」をテーマにした「生きる」。切腹をすれば家族は悲しむ。切腹をしなければ誹謗中傷。武士の道は。②父が示した武士の誇り、その娘が示した武家の娘の誇り。読んでるうちに自然に背筋が伸びてきました。「安穏河原」③結婚するまで6年間世話になった奉公人のしょうぶと20数年後に再開。しょうぶの変わらない優しさに感動。「早梅記」。私は「早梅記」が一番好きです。

Posted byブクログ