小さい魔女 の商品レビュー
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小さくて、可愛らしくて、頼りなって、ちょっとヤンチャな小さな魔女のお婆さんの一年間の話!素朴で楽しくて愉快な童話でありながらあっと驚く伏線もはられており読んでいて楽しかった。魔女と相棒の烏アブラクサスのキャラクターもよく二人の掛け合いが楽しかった。 特に好きなのが初回で酷い目にあってからの最後のどんでん返しの結末。まんまと他の魔女を術中にはめ、世界で唯一の魔女として他の魔女達の本と箒を燃やしながらワスプルギスの夜を楽しむ小さな魔女は実に痛快だった!一日七時間もの魔術のお稽古をし、たびたび人のために魔法を実践して鍛えている小さな魔女らしい魔法の本に精通した解決法で、騙されたとはいえこの一年間の他の魔女達に認めらるための練習が意外な形で身を結んでいるのが見ていてこちらも嬉しかった。
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大好きな児童小説。実写映画を観たので原作を読み返してみたけど、アブラクサスと魔女のやりとりや一年の季節の移り変わりの描き方が素敵
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小さい時大好きだった本。 この歳で読み返すと、ドイツの児童文学だけあって寓話的だなあと感じました。 最後結構過激な方法で、新たな戦い生みそうだけど大丈夫?ってなった笑
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小さい魔女は127才。魔女のなかまではまだ、ひよっこみたいなものです… 大きい魔女たちは、年に一度のイベント「ワルプルギスの夜」に、小さい魔女を参加させてくれない。一人前に扱ってくれないのです。 それでも、こっそりまぎれこんだのですが見つかってしまい、魔女のおかしらに言われます。...
小さい魔女は127才。魔女のなかまではまだ、ひよっこみたいなものです… 大きい魔女たちは、年に一度のイベント「ワルプルギスの夜」に、小さい魔女を参加させてくれない。一人前に扱ってくれないのです。 それでも、こっそりまぎれこんだのですが見つかってしまい、魔女のおかしらに言われます。「もし、来年までによい魔女になっておれば(参加できる)」 そこで、小さい魔女は魔法を使ってどんどん良いことをします。困っている人や動物を助けまくるのです。 けれど、1年後のワルプルギスの夜、とんだ勘違いをしていたことが判明するのです。さて、どうしようか? 物語の大部分を占める人助けの数々も胸をスカッとさせますが、最後のどんでん返しもいいですね
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最後は頭を抱えてしまったけど。。 とにかく、 ワルプルギスの夜という、魔女たちのお楽しみ、踊り明かす夜に、小さい魔女はまだ小さいから来ては行けないとされていた。 でも、魔女は127さい。毎日6時間も魔法の、勉強をしている。 そこで内緒でワルプルギスの夜へ出かけて、ルンプンペルお...
最後は頭を抱えてしまったけど。。 とにかく、 ワルプルギスの夜という、魔女たちのお楽しみ、踊り明かす夜に、小さい魔女はまだ小さいから来ては行けないとされていた。 でも、魔女は127さい。毎日6時間も魔法の、勉強をしている。 そこで内緒でワルプルギスの夜へ出かけて、ルンプンペルおばさんに見つかり、告げ口される。 かしらは、来年試験だという。良い魔女になるようにと。 そこからは、小さい魔女のがんパリと言ったらなかったし、つらそうな人を観ると胸が締め付けられそうな優しい魔女になったんだよ! だのに、魔女会議と来たら! ま、そこがこの本の面白さなんでしょうねぇ。。
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一年後のダンスパーティーまでに一人前の良い魔女になろうと、相棒のカラスと共に日々魔女の勉強に励む小さい魔女。誰かの悪事も自分の失敗も、明るさと知恵とユーモアでうまいことどうにかしてしまう。魔女の勉強をひとりで黙々とするよりも、周りの人や動物と日常を共に過ごしながらいろんな経験を積...
一年後のダンスパーティーまでに一人前の良い魔女になろうと、相棒のカラスと共に日々魔女の勉強に励む小さい魔女。誰かの悪事も自分の失敗も、明るさと知恵とユーモアでうまいことどうにかしてしまう。魔女の勉強をひとりで黙々とするよりも、周りの人や動物と日常を共に過ごしながらいろんな経験を積んだ方がよっぽど魔女修行になっているのかもしれない。魔女がどんどん魅力的に見えてくるのが不思議。さすがのプライスラー。おもしろかった。
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このお話と小さい頃に出会っていて本当に良かった。心の中の図書館に収まっている、そう多くはない本の中でも間違いなく大切な1冊。 この本をリアルタイムで読んだ時は、本気で魔女になりたかったなぁ。 世間じゃあまり受けが良くないカラスが大好きなのも、間違いなくこの本の影響。 ...
このお話と小さい頃に出会っていて本当に良かった。心の中の図書館に収まっている、そう多くはない本の中でも間違いなく大切な1冊。 この本をリアルタイムで読んだ時は、本気で魔女になりたかったなぁ。 世間じゃあまり受けが良くないカラスが大好きなのも、間違いなくこの本の影響。 この間カラス学者の方が書いた本を読んで、無性にこの物語が読みたくなってしまい紙の本で取り寄せてしまった。 奥付をめくったら、1965年初版で現在122刷発行。 名著よ永遠なれ。 あ、アブラクサスの歩き方、交互に足を出して歩くって言うから、彼はハシボソガラスだったのかもしれない。
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有名どころ、読んでみたくて借りた。 むかしむかし、ひとりの小さい魔女がいました。 年はたったの127歳、一人前の魔女になるために魔法のおけいこをしています。 今夜は、大きい魔女たちがブロッケン山にあつまっておどる「ワルプルギスの夜」。 小さい魔女もこっそり出かけますが、見つかってしまいます。 来年きちんと参加するために、来年のワルプルギスの夜の前の日、「よい魔女」になれたかの試験を受けることになりました。 1958年度ドイツ優良図書賞。 子どもが読むと、小さいからといって仲間に入れてもらえない悔しさ=小さい魔女が見返してやろうと努力する動機がわかるので、楽しく読めると思います。 小さい魔女は、恐ろしい魔女ではなく、「よい魔女」になろうといろいろなことをします。 そのことから、人に親切にするのが大切だということがわかるし、悪いやつをこらしめてすっきりすると思います。 私は大人になってしまったので、小さい魔女の動機にピンとこず、最後にもやっとしてしまいました。 カラスのアブラクサスもいいキャラクターです。 章が細かくわかれているので読みやすく、物語も秋頃からの一年間のおはなしなので季節に関係なく楽しめると思います。 オリジナルの挿し絵も外国文学感があっていいです。
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大きい魔女にも負けず、小さい魔女が魔法を使っていい人を幸せにする様子は痛快。カラスのアブラクサスともいいコンビ。
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魔女はドイツの文化なんだと一人納得。 ヘンデルとグレーテルとか、ドイツの昔話には必ず登場するものね。 魔女狩りの歴史なんかを想像すると、もっと忌み嫌われていてのかと思ってたけど、意外と可愛いらしく描かれていて、魔女観も色々なんだろうなぁと思った次第。
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