芙蓉の人 の商品レビュー
久しぶりに手にとった新田次郎の本。極寒の富士山の描写は流石でした。こういう命を賭して最初に切り開いた人たちがいたことをきちんと知る必要がありますね。
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富士山頂に観測所。明治時代では本当に命がけであったろう。 この本はあえて(?)妻、千代子目線で書かれている。「女性」だからをものともせず行動する彼女。すごい。
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これもドラマになると云うことで読んでみました。 昔の日本人には偉大な方が多い! 今の日本人、負けてるよなあ・・・ しかし、松下奈緒は似合っていそう。撮影はすごく大変そうだが・・・
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現代と違い登山装備もままならない明治時代、ましてや女性が富士山へ登山するとは言語道断という風潮の中、厳冬期の富士山頂で夫の観測業務を支えた妻の物語。壮絶で過酷な状況がまだ10月の話なのかと思うと、先が思いやられ読んでいるだけで辛かった。苦しくても、聡明でしなやかで慈愛に満ちた主人...
現代と違い登山装備もままならない明治時代、ましてや女性が富士山へ登山するとは言語道断という風潮の中、厳冬期の富士山頂で夫の観測業務を支えた妻の物語。壮絶で過酷な状況がまだ10月の話なのかと思うと、先が思いやられ読んでいるだけで辛かった。苦しくても、聡明でしなやかで慈愛に満ちた主人公に痛く感銘を受けた。あとがきは最後に読んだ方がベター。
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明治。日本が近代化を死に物狂いで目指した時代。 主人公の女性の凛然さを感じた。富士気象観測場の設置。これを発案したのは驚嘆すべきところだ。それをささえた妻の芯の強さに感服した。
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富士山が世界遺産に登録され、 今また富士山ブームが起ころうとしていますね。 富士山ときいて、故新田次郎さんのこの作品を思い出しました。 110年以上も前の時代に、 日本の気象を調べるために、冬季の富士山で気象観測を行った 野中到とその妻千代子の物語です。 明治28年(1895...
富士山が世界遺産に登録され、 今また富士山ブームが起ころうとしていますね。 富士山ときいて、故新田次郎さんのこの作品を思い出しました。 110年以上も前の時代に、 日本の気象を調べるために、冬季の富士山で気象観測を行った 野中到とその妻千代子の物語です。 明治28年(1895年)2月 冬期富士登山に成功した経験によって、 富士山頂の冬期滞在が不可能ではないという確信を得て、 この年の夏、野中到は私費を投じて野中観測所を設立しました。 秋から富士山頂にたてこもって気象観測をはじめるためです。 なぜ、彼はそうするのでしょう? 当時の日本の天気予報が当らないのは、 高層気象観測所がないからだというのです。 「高い空の気象がわからないで天気予報が出せるわけがない。 富士山の頂に気象観測所を設置して、 そこで一年中、気象観測を続ければ、天気予報は必ず当る」 千代子夫人にこんな言葉を残し、 野中到は富士山に立て篭もりました。 想像を絶する冬季の富士山の気候。 十分な冬山対策の装備もない時代に、 吹雪と戦い、寒さと格闘しながら、気象観測を成し遂げた野中到。 それを影でしっかりと支えた千代子夫人。 山の偉大さと自然の美しさに混じって、 明治時代の美しい夫婦の絆まで感じられました。 このころと違い、今はもっとスムーズに山に登れます。 十分な装備ももたずに登山する人々が後を絶たないといいます。 夏山を楽しむのもいいけれど、山はやはり恐ろしいもの。 自然への謙虚な気持ちを忘れないようにと願わずにいられません。
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1867年生まれの人物を調べていたら野中到を見つけたので、それに関する小説というので読んでみた。 明治の人には明治の人の良さがあったのだと改めて感じさせられた。
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- ネタバレ
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えーっと、最初普通の小説だと思って、読み始めたんですが……。 途中で、あれ? って、思ったら。 これ、実は、実話を元にして書かれた話だったんですね。 事前知識が何にもなく読み始めたので、ちょっと戸惑いました。 で、まぁ、私が戸惑ったのは正直、どうでもよくてね! 読みながら。 友達が、この本を僕に送りつけてきたのは、また別の誰かが、友達に。 「この本、おすすめ!」てくれて。 それを読んで、感動したから、僕にも……って、思ってくれたんだそうですが。 うーん……何で、これだったんだろう……? って、気がちょっとした。 いや! いいんだよ! いいんだよ! あの明治の時代に、女の人が夫を追って、富士山の山頂に行って、挙句。 ひと冬を、気象観測して越そうと思ったんだから、すごい話だと思ったよ! でもなぁー、でもなぁー……って。 ひねくれものの僕が呟くんですよ。 かなり、偉大な功績であることは間違いないんだけど。 そもそもが、一人で2時間おき、24時間の観測をしようなんて考えたことが無謀だったとしか思えないし……。 それにゴーサイン出す方も、出す方だよな、と思いながら。 そんでもって、子供を置き去りにして山を登ったのも、すごいとは思うけど。 僕だったら、それはしないかな……って、思っちゃった。 確かに、彼女の生き様はすごいと思うけど。 でも、僕は同じ立場に立った時に、彼女と同じ選択をしたいとは思わない…… と、思ってしまうので、感動は低い。 あーあ、本人ここを知らないからってこんなにディスっちゃっていいのかしら?(苦笑) なんていうか、僕にこれをくれた友達は、大層、純粋な子でしてね(僕の友達にしては、本当に珍しいタイプなんですがw)。 黒いものを「あれは白いんだよ」って教えられたら。 「えー、あの色も白っていうんだ!」って。 思いっきり、素直に信じ込むタイプなんですよ。 だから、その分、生きにくいんだと思うんだけど。 それでも、そこまでひねくれることなく、その素直さを持ち続けられたのは、すごいなー……と、思うんですが。 いささか将来が心配(笑) いやまぁ、同い年……っていうか、同級生なんで、いい年なんだが……。 素直すぎるのもの問題だよね……っていう! だから、まぁ。 素直に「いいんだよ!」って勧められたら。 「この本いい!」ってなるんだろうが……。 いささか、僕は、彼女と会わない間に(僕が引っ越ししたので7、8年連絡取ってなかった)、ひねくれてしまったので(いささか?)。 なかなか、僕の心には響かない……(苦笑) つか、女の人の「強い」(いろんな意味で)話って、虚実合わせてたくさん、読み過ぎてるんで、今更……ねぇ? 何より、自分自身がそんじょそこらの女のひとよりも強くなってしまったので、余計に……。 僕は、「誰かのために」生きる女の人より、「自分のために」生きれる女の人が好きです。 (ここまで、書いてようやくすっきりしなかった理由が↑であることに気が付いたw)
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新田次郎氏のテーマである強い女性小説 壮絶。 実話に基づくとのことだが戦争映画を見るような壮絶な戦いが描かれる。 エピローグがあっけなく余韻が響きわたる感じだけに、高山病の野中夫妻救出作戦は、その背景となる富士山よりも高く大きなクライマックスを示す。 明治という、...
新田次郎氏のテーマである強い女性小説 壮絶。 実話に基づくとのことだが戦争映画を見るような壮絶な戦いが描かれる。 エピローグがあっけなく余韻が響きわたる感じだけに、高山病の野中夫妻救出作戦は、その背景となる富士山よりも高く大きなクライマックスを示す。 明治という、今から考えるとおかしな常識に支配された時代と強敵富士山を舞台とした、ある人物の人生の一瞬がここにある。いい作品だ。
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うっかり冬に読んでしまったんです。凍ります。 これは夏にこそ読むべきなのだな。新田次郎。 ワタシが中学生のとき、富士山測候所の話は英語の教科書教材になっていました。真冬の富士山。こう書いただけでも、なにやら冷たい雰囲気になってくるではありませんか。吹雪をものともせず、厳冬の富士...
うっかり冬に読んでしまったんです。凍ります。 これは夏にこそ読むべきなのだな。新田次郎。 ワタシが中学生のとき、富士山測候所の話は英語の教科書教材になっていました。真冬の富士山。こう書いただけでも、なにやら冷たい雰囲気になってくるではありませんか。吹雪をものともせず、厳冬の富士山頂に測候所を築き、観測を試みた夫婦の話です。 感動もさることながら・・・・・ぶるぶるっ。 感想文用にもいけます。
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