富豪刑事 の商品レビュー
深田恭子さんのドラマが大好きでアニメもチラッと見たけど、原作は全く別物なのね…主人公が男だし、鈴江さんはめちゃ若いし。 推理というほどのものもなければ、富豪という条件も活かしきれていないような…そして、突然個人名がたくさん出てきて、誰が誰やら…時系列についても読みにくいと個人的に...
深田恭子さんのドラマが大好きでアニメもチラッと見たけど、原作は全く別物なのね…主人公が男だし、鈴江さんはめちゃ若いし。 推理というほどのものもなければ、富豪という条件も活かしきれていないような…そして、突然個人名がたくさん出てきて、誰が誰やら…時系列についても読みにくいと個人的には思いました。 ドラマがめちゃくちゃおもしろかっただけに残念。
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大富豪の刑事が金を湯水のように使って事件を解決していく短編集。ドタバタのほうの筒井先生かと思いきや、意外としっかりした推理トリック捜査もの。 強盗、誘拐、殺人と、事件の幅も広く、おかしなキャラばかりだけどナゾときも楽しめて、筒井先生の守備範囲の広さに唸る。
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筒井康隆が1978年に書いた作品で、2022年現在、44年前に世に出たということになる。 富豪刑事の主人公•大助が資産と権力を用いて事件を解決していく刑事ものであるが、半世紀近く経っても全く陳腐さを感じさせない。 大助を主人公とした1話完結の事件が4話収録されている。強盗事件...
筒井康隆が1978年に書いた作品で、2022年現在、44年前に世に出たということになる。 富豪刑事の主人公•大助が資産と権力を用いて事件を解決していく刑事ものであるが、半世紀近く経っても全く陳腐さを感じさせない。 大助を主人公とした1話完結の事件が4話収録されている。強盗事件の犯人を炙り出す話や、密室事件を解決する話、暴力団の抗争を食い止めようとする話など、様々な視点から大助の活躍が描かれる。 また、筒井流のメタ要素や、登場人物のユーモアのあるかけ合いもあって読み疲れせず一気に読了できる。 それでいて、ミステリーのポイントはしっかりと抑えていて、考証もされているのだから面白くないはずがない。 ミステリー初心者にもミステリー好きにもおすすめできる作品である。 ドラマ化されたら面白そうだと思い調べてみたら、ドラマ化どころかアニメ化までされていた。そちらにも足を伸ばしてみたい。
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アニメの富豪刑事が3周してしまうほどとても面白く、原作も気になったので購入。 アニメと原作では神戸大助自身、登場人物、設定など全く違ったので最初は戸惑ってしまい、少し読んだだけで放置しちゃったけど、改めてちゃんと読んだら「なんでこの面白さに気づけないまま読むのを諦めてしまったの...
アニメの富豪刑事が3周してしまうほどとても面白く、原作も気になったので購入。 アニメと原作では神戸大助自身、登場人物、設定など全く違ったので最初は戸惑ってしまい、少し読んだだけで放置しちゃったけど、改めてちゃんと読んだら「なんでこの面白さに気づけないまま読むのを諦めてしまったのだろう?」と思うほど楽しく読めた作品。 78年に発行されたものだからかなり前の作品だけど若者の私でもするすると読めた。あっという間に読み終わっちゃったから寂しい気持ちになったけど、またクスッと笑いたい時に読もうと思う。
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大富豪の父を持つ刑事・神戸大助が、湯水のようにお金を使って事件を解決する推理小説仕立てのエンターテーメント。トリックだって金で解決する振り切ったミステリー。 父親は、過去悪徳を重ね富を得た事を後悔していて、息子が正義の為に、資金を使う事に、大喜び。全面協力体制。刑事・大助のキャラ...
大富豪の父を持つ刑事・神戸大助が、湯水のようにお金を使って事件を解決する推理小説仕立てのエンターテーメント。トリックだって金で解決する振り切ったミステリー。 父親は、過去悪徳を重ね富を得た事を後悔していて、息子が正義の為に、資金を使う事に、大喜び。全面協力体制。刑事・大助のキャラも良いの。温厚でいたって健全。愛車がキャデラックで、多少高級スーツを着用するけど。金銭感覚が幅広いというだけ。 好みは、“密室の殺人事件”のような、赤字会社作るためにエキスパート集めてダンピングしまくるも、結局黒字化してしまい、父が憤怒するパターン。ドラマ化では、このパターンを多用してたと思う。 原作は4編それぞれお金の使い方を変えて苦心されている。 時代設定を変えれば、永遠にエンターテーメント。
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「富豪刑事」こと神戸大助が、金の力を使って難事件を解決していく、一風変わったミステリー小説です。 お金持ちというと嫌味なキャラクターをイメージしてしまいます。しかし、主人公の神戸大助は、金銭感覚は世間とズレているものの一般的な好青年で、読んでいて気持ちが良いです。 お金で解決す...
「富豪刑事」こと神戸大助が、金の力を使って難事件を解決していく、一風変わったミステリー小説です。 お金持ちというと嫌味なキャラクターをイメージしてしまいます。しかし、主人公の神戸大助は、金銭感覚は世間とズレているものの一般的な好青年で、読んでいて気持ちが良いです。 お金で解決すると書きましたが、その解決方法も多様で、飽きずに読み進められました。
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「筒井康隆」の『富豪刑事』を読みました。 『恐怖』に続き、連続して「筒井康隆」作品ですね。 -----story------------- キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた"富豪刑事"こと「神戸大助」が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密...
「筒井康隆」の『富豪刑事』を読みました。 『恐怖』に続き、連続して「筒井康隆」作品ですね。 -----story------------- キャデラックを乗り廻し、最高のハバナの葉巻をくわえた"富豪刑事"こと「神戸大助」が、迷宮入り寸前の五億円強奪事件を、密室殺人事件を、誘拐事件を……次々と解決してゆく。 金を湯水のように使って。 靴底をすり減らして聞き込みに歩く"刑事もの"の常識を逆転し、この世で万能の金の魔力を巧みに使ったさまざまなトリックを構成。 SFの鬼才がまったく新しいミステリーに挑戦する。 ----------------------- 初めて読んだつもりだったのですが、、、 先日、帰省した際に実家の書棚を見ると、全く同じ『富豪刑事』の文庫本がありました。 中学生の頃に読んだんでしょうけど、全く覚えていませんでした。 記憶なんていい加減なモノですね。 以下の4篇の短篇で構成されています。 ■富豪刑事の囮 ■密室の富豪刑事 ■富豪刑事のスティング ■ホテルの富豪刑事 どの物語も"富豪刑事"こと「神戸大助」が金の力を使って解決するのですが、、、 ワンパターンに陥らず、それぞれ違った使い方で、しかも使い方にも趣向が凝らしてあり、愉しく読めましたね。 新しいネタを作るのは難しいのかもしれませんが、続篇があってもいいなぁ… と思える作品でした。
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面白いストーリーなのだけど、なんというか…私には合わなかった。 お金持ちが鼻につくような大助ではないし時折クスッと笑ってしまうんだけど… ドラマ化アニメ化されてるそうなので私がただの天の邪鬼なのでしょう。
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最近アニメ化していたので、そういえば昔にドラマもあったけど原作は読んだことがないと気付いて手に取った。 が、もう40年以上前の本なので読みにくくて仕方がない。 どこで場面転換しているのか、今なら間に一行入れるところを詰めてあるので、同じシーンだとしばらく勘違いしてしまうこともあ...
最近アニメ化していたので、そういえば昔にドラマもあったけど原作は読んだことがないと気付いて手に取った。 が、もう40年以上前の本なので読みにくくて仕方がない。 どこで場面転換しているのか、今なら間に一行入れるところを詰めてあるので、同じシーンだとしばらく勘違いしてしまうこともあった。 夏目漱石などの文豪の時代ほど昔ではなくても、ほんの40年なのに、時間が経てばものの書き方や表現など色々変わってしまうものなのだなと驚いた。 でもそれなのに、40年前の刑事である神戸くんの年収が500数十万で、令和の現在でも大して変わっていないことにちょっとがっかりしてしまう。 今の時代では景気が悪すぎて、一昔前のIT社長も大富豪も、フィクションとしても現実味がなくなってしまって残念だ。
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【概略】 とんでもない富豪がイチ刑事だったら?そしてその刑事が、その財力と人脈を使って事件捜査のサポートをしたら?SF作家が推理小説短編集を書いたらこんな感じになった! 年月日不詳 読了 2021年05月02日 読了 【概略】 小学生か中学生の頃に読んだ一冊。久...
【概略】 とんでもない富豪がイチ刑事だったら?そしてその刑事が、その財力と人脈を使って事件捜査のサポートをしたら?SF作家が推理小説短編集を書いたらこんな感じになった! 年月日不詳 読了 2021年05月02日 読了 【概略】 小学生か中学生の頃に読んだ一冊。久々に手に取ってみた。 筒井康隆さんのどこが面白かったのかなって、今回あらためてわかった気がする。キャラクター立ちとその発言のリズムがいいんだね。ほどよいサイコ具合というか。あとメタ発言かな。もちろん、その根底にはちゃんとしたストーリーがあるってのは当たり前だけどね。立ってるキャラクターのほどよいサイコ具合ってのは、勉強になる。 推理小説だからここでストーリーの詳細をどうこう言うのはよくないと思うので、ここでは富豪がその財力・人材力を駆使して捜査をしたらという、この点について考えてみたいなぁ。本書内で、お金の使い方について面白い発言を登場人物にしてくれてる。単なる寄付のような形だと、上から目線というか、僻み感情を発生させてしまうことがある。けれど、本書内で、商行為(という型にハメていいのかわかんないけど)のような形でお金を使って、且つ、公の福祉に供するようなことって、資本主義の概念からすると結構アリな気がする。お金を遣う側の倫理観の問題とかある(捜査への恣意的介入とか)から現実的ではないかもだけど、たとえば囮捜査に使う資金を寄付という形で出してもらったりとかしたら、お金持ちの社会貢献になったりは・・・しないか。担当捜査官の倫理低下になる危険だってあるしね。 国鉄といった時代を感じさせる背景(当然、スマホとかインターネットとか、ない)や、およそ最近の出版物では目にしない表現などがあったりして、古典落語のような感覚になってしまうけれど、サイコなリズムを楽しみたいなら、定期的に手に取るといいかも。
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