真田太平記(八) の商品レビュー
シリーズ第八巻 紀州九度山へ蟄居させられた真田昌幸と幸村。 その間も、女忍びお江たち真田の草の者たちが真田のために奔走する。
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- ネタバレ
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政治の水面下の話が続く。十年間、思いを持ち続けるのは難しい。自分の気持ちをどこに置くのか。自分の思いか、世の中なのか。正解はない。兄弟でお互いの違いを認めた上で各々を尊重している。なかなかない話。
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昌幸、幸村親子は九度山へ蟄居を命じられた。 江戸と大阪の雲行きが怪しくなる中、忍びの戦いが始まっていた。 九度山では昌幸が危篤に落ち入る。 真田の草の者は家康の暗殺計画を進める。
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九度山での生活をはじめた真田父子。 その間、草の者はかわるがわる世の中の動向観察を行いつなぎを行う。 忠勝が逝き、いよいよ昌幸も死病にかかる。 96冊目読了。
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まあタイトル通り山場は九度山だろうけど、草のものの動きが結構激しかったよね。 いつもの猫田のお江ストーキングからおくにとの密会、印判屋と足袋屋だったかな?からの伊平との色々から、頭領の色々から、幸村に暗殺の提案。 てか他では「忍びは同族を臭い(雰囲気的な)でわかる」みたいなの...
まあタイトル通り山場は九度山だろうけど、草のものの動きが結構激しかったよね。 いつもの猫田のお江ストーキングからおくにとの密会、印判屋と足袋屋だったかな?からの伊平との色々から、頭領の色々から、幸村に暗殺の提案。 てか他では「忍びは同族を臭い(雰囲気的な)でわかる」みたいなのを醸し出してるのに、長い間隣で商売をしててもわからんもんなんじゃね。 猫田与助と頭領の変貌が私的には山場だったかな。 気持ち悪いくもあり可哀想でもあり感情が入り乱れた。
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真田家よりも草の者たちのシーンが面白くて、何度も読み返してしまう。草の者にも色んな感情があるんだな。人間だから当然の事なんだけど、もっと淡々と主の命令にのみ従うイメージだったので新鮮でした。昌幸の命が燃え尽きようとしている最後。次巻も楽しみ。
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物語も重要な局面に差し掛かる、著書は歴史の観点からも著シリーズの展開からも「静」の状態が続く、八巻はこの時代をしっかり描かれており、この流れが後の徳川幕府三百年の礎となる!関ヶ原の合戦以降ある意味事が起こらない、いわゆる平和ボケが諸大名の牙を抜いていく、家康は戦国武将が相次いで没...
物語も重要な局面に差し掛かる、著書は歴史の観点からも著シリーズの展開からも「静」の状態が続く、八巻はこの時代をしっかり描かれており、この流れが後の徳川幕府三百年の礎となる!関ヶ原の合戦以降ある意味事が起こらない、いわゆる平和ボケが諸大名の牙を抜いていく、家康は戦国武将が相次いで没する中ジワジワと足場を固め、逆らっても仕方がないという感情を植え付けていく、裏では自分の目の黒いうちに二代目将軍を確立、信長、秀吉が出来なかった長期政権の基礎を確立、その中にあり真田父子も大きく揺れ動く、登場人物それぞれが歳を重ね考え方の変化や動揺、個人的には非常に楽しめた、最終局面を向かえるにあたりどう力を溜めていくか?次の展開に期待したくなる一冊であった。
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紀州九度山に逼塞する真田昌幸・幸村(信繁)父子。この巻はさしたる事件も起こらぬなと思いきや! 巻終盤に来て、草の者が! だがしかし!そして安房守昌幸!。
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関ヶ原の戦いでは秀忠の大軍を足止めし、誰よりも大きな貢献したにも関わらず、西軍は敗れ去り、自身は国を奪われて紀州九度山へ… 再起の機会を待ち望むも叶う気配はなく、寿命が尽きていく。「俺はもっと覇を競う事ができた筈なのに」と思いながら絶望感を味わったのだろうか。 昌幸が、自身の限界...
関ヶ原の戦いでは秀忠の大軍を足止めし、誰よりも大きな貢献したにも関わらず、西軍は敗れ去り、自身は国を奪われて紀州九度山へ… 再起の機会を待ち望むも叶う気配はなく、寿命が尽きていく。「俺はもっと覇を競う事ができた筈なのに」と思いながら絶望感を味わったのだろうか。 昌幸が、自身の限界が見えた時に何を思ったのか、に興味が向かった。
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九度山での蟄居生活が始まる。 主人公幸村の影は薄く、草の者達が主役である。 そして真田丸ではあっさり飛ばされてしまったが、 加藤清正がここに来て存在感を増している。 真田丸でも司馬遼太郎の関ケ原でも単なる脳筋で、 家康の手のひらの上で踊らされる哀れな道化だったが、 この作品で...
九度山での蟄居生活が始まる。 主人公幸村の影は薄く、草の者達が主役である。 そして真田丸ではあっさり飛ばされてしまったが、 加藤清正がここに来て存在感を増している。 真田丸でも司馬遼太郎の関ケ原でも単なる脳筋で、 家康の手のひらの上で踊らされる哀れな道化だったが、 この作品では熊本城を築城した名将として、 相応しい信念と知恵を持った人物として描かれている。
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