あほうがらす の商品レビュー
いつどこで、死を迎えることになるかも知れぬという覚悟を日々新たにすると同時に、生きて迎える一日一日を充実せしめたい、妻を愛し、家を愛する心をも日々新たにしようという又右衛門の生きかたなのであった。
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赤穂浪士など、実際の歴史に関係する話があるのですが、そういった歴史上の出来事をもっと知っていれば…(有名な歴史上の出来事もあまりよく知らないので…) でもそれぞれ短いお話の短編集なので、ひとつひとつ面白く読めました。 短編のひとつに『男色武士道』という直なタイトルの話もあるのです...
赤穂浪士など、実際の歴史に関係する話があるのですが、そういった歴史上の出来事をもっと知っていれば…(有名な歴史上の出来事もあまりよく知らないので…) でもそれぞれ短いお話の短編集なので、ひとつひとつ面白く読めました。 短編のひとつに『男色武士道』という直なタイトルの話もあるのですが、戦国から江戸では男色・色子など少なくないようでそういった話も他短編でも多く書かれていました。 男同士の言葉を交わさずとも通じ合える感が、なんだか素敵で羨ましい!!…ような気がするっ。
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下克上の中、現代人の見る、理想の武士道なんてのは当に後の祭り 裏切るのも、忠を尽くすのも、戦略なのです、それは主従関係の中にもある。 だけど、人間の心の中には義や仁があるんだな なんでそんな死に方になっちゃったんだろうな 強右衛門どの 南無
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これも男色物が入ってて印象深い。「男色武士道」とかこの時代のそれの理想なのかな…。こういう短編の中にも梅安や鬼平なんかで見る名前のキャラが出てきてて楽しい。
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長谷川平蔵でも梅安でもない池波正太郎の本。短編集ですいすい読めるところはお勧め。他の短編集に収録されてて読んだものがあったのは残念だが、何度も読むのに耐えうる作品だからOKである。(笑)表題の「あほうがらす」もいいのだけれど、今回この中で気に入ったのは「鳥居強右衛門」時代物、特に...
長谷川平蔵でも梅安でもない池波正太郎の本。短編集ですいすい読めるところはお勧め。他の短編集に収録されてて読んだものがあったのは残念だが、何度も読むのに耐えうる作品だからOKである。(笑)表題の「あほうがらす」もいいのだけれど、今回この中で気に入ったのは「鳥居強右衛門」時代物、特に織田・徳川もの(たった今命名した。こんなジャンルがあるわけじゃないけど、信長・秀吉・家康って小説多いですよね)の中では端役に過ぎない鳥居強右衛門を主人公に、心に響くものになっていると思う。さすがは、と言うべきなのだろう。 いい小説を読むと後味もいいし。
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