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潤一郎訳 源氏物語 改版(巻三) の商品レビュー

4.3

8件のお客様レビュー

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2021/06/07

<須磨の秋> ”源氏物語=京都”と捉える方も多いはず。京の都を離れた光源氏が何を感じ、思いを馳せていたのか…… 華やかな都での生活とは対照的な暮らしがありありと描かれています。 主人公にとって大きな転機となった巻です。一度手に取ってみて下さい。

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2020/10/15

光源氏の絶頂期を迎える巻3。 それが、最後には紫の上が六条御息所に呪われ、女三宮が柏木に寝取られるという。 すごい展開だった。 光源氏も30代・40代くらいで、歳をとるとやっぱり苦労をするよなと。 中学、高校の授業でちょっとかいつまんだくらいじゃ、この雰囲気やらおもしろさや...

光源氏の絶頂期を迎える巻3。 それが、最後には紫の上が六条御息所に呪われ、女三宮が柏木に寝取られるという。 すごい展開だった。 光源氏も30代・40代くらいで、歳をとるとやっぱり苦労をするよなと。 中学、高校の授業でちょっとかいつまんだくらいじゃ、この雰囲気やらおもしろさやらはわからないなと思う。 唐突だが、ちょいちょい出てくる光源氏の息子の夕霧。 やんちゃな親父にたいして、いいやつだなあと。 なんかこう、清涼剤という感じだ。

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2020/09/26

潤一郎訳源氏物語 (巻3) (和書)2010年07月22日 22:00 1991 中央公論新社 紫式部, 谷崎 潤一郎 和歌の注釈がなかなか面白いです。こういう解釈ができるというものいいです。 引き続き読み易いのでとてもいいです。 やはり男女関係と時間関係の軸が織りなされ...

潤一郎訳源氏物語 (巻3) (和書)2010年07月22日 22:00 1991 中央公論新社 紫式部, 谷崎 潤一郎 和歌の注釈がなかなか面白いです。こういう解釈ができるというものいいです。 引き続き読み易いのでとてもいいです。 やはり男女関係と時間関係の軸が織りなされていて、そこにある間の取り方が面白いと思いました。

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2016/08/18

谷崎さんの訳は、原作の持つ語りの美しさみたいなのを、そのまま表現できていて、大好きです。その分、読みにくいという話でもあるので、初心者にはあまりお勧めできませんが。この巻は第1部の終わりと第2部の始まりがあり、ヒカルさんの絶頂期と、一転して華やかな人生が陰り始める部分であり、読み...

谷崎さんの訳は、原作の持つ語りの美しさみたいなのを、そのまま表現できていて、大好きです。その分、読みにくいという話でもあるので、初心者にはあまりお勧めできませんが。この巻は第1部の終わりと第2部の始まりがあり、ヒカルさんの絶頂期と、一転して華やかな人生が陰り始める部分であり、読み応えがあります。

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2016/01/30

原文に忠実な谷崎さんの源氏物語。 つまり、主語がなく1文が長い。 多少古典の知識がないと厳しいと思います。 この巻は「螢」から「若菜下」まででした。 源氏物語に詳しくなりたい人向けの本で、古典慣れしていない人がこの本を読むと源氏嫌いになるかもよ(苦笑) しかし、玉蔓十帖での源...

原文に忠実な谷崎さんの源氏物語。 つまり、主語がなく1文が長い。 多少古典の知識がないと厳しいと思います。 この巻は「螢」から「若菜下」まででした。 源氏物語に詳しくなりたい人向けの本で、古典慣れしていない人がこの本を読むと源氏嫌いになるかもよ(苦笑) しかし、玉蔓十帖での源氏くんは超~ムカつくおじさんだなぁ! 「世間の女は俺に惚れて当然!」って態度が、世間知らずこの上ないって感じだよ、まったく!! 正直言って、読み物としては潤一郎訳は面白くないです。 古典のお勉強には良いと思う。 あと少し頑張ろうっと!

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2012/11/02

螢~若菜.1,2巻はさして面白味を感じなかったが,この頃になると源氏が自分の年齢に近くなったせいかようやっと楽しくなってきた.柏木にちょっと同情.

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2012/08/31

やっとこ巻三です。まさかここまで来られるとは思いませんでした。名場面の誉れ高い「螢」からスタートします。主語の省略など大分慣れて来たので、何とか読み進められそうです。しかし玉鬘へのセクハラは頂けませんなあ、源氏。個人的に好きな「常夏」も入っていて読むのが楽しみです。頭中将のパパぶ...

やっとこ巻三です。まさかここまで来られるとは思いませんでした。名場面の誉れ高い「螢」からスタートします。主語の省略など大分慣れて来たので、何とか読み進められそうです。しかし玉鬘へのセクハラは頂けませんなあ、源氏。個人的に好きな「常夏」も入っていて読むのが楽しみです。頭中将のパパぶりが好き。若菜の帖は長いので、今から覚悟しておきます。※追記※六条院の夏の描写が美しいですね。今暑いのでタイムリーです。しかし水をかけたご飯とか食べたくない…。 読み終わりましたー。若菜、身構えるほど難解ではなかったような…。文章の美しさにクラクラとなります。しかし私は柏木けっこう好きなんですよね。宮さまには嫌われ抜かれていて不憫でした…。

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2011/04/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

美しい。谷崎の文章も。六条邸の生活も。 結婚三年目の今にして分かる、光源氏の何が魅力的かというと、地位や美しさやモテっぷりではなく、いかに「美しく生活しているか」ということだ。 雨が降れば、絵物語を書いたり読んだり。季節の折々に、香を合わせてみたり、衣服を新調したり、その趣味がよろしいだけじゃなく、きちんと主人らしく主導を取りそれが女性の心にかなったやり方なのだ。(現代庶民の家では必ずケンカの種になるところを) 女性はリッチかつおしゃれで教養深い生活をしたいもの。SATCの人気が恋愛よりも、セレブな生活っぷりだったように。これはまさに当時の理想なんだよね。っていうか、今でも理想だけどね。 それから、光源氏という人が、意外によくしゃべるんだな。様々なことに意見を持ち、それがへんに感情走ってなくて、客観的かつ誰も傷つけないような意見。こんなうんちくを語られたら、女性は夢中になりますよ、そりゃあ。 玉鬘との危うい関係にはドキドキしてしまいます。昼ドラちっくだけれども。 そして女三の宮が嫁いでからの、紫の上に苦悩は、とてもかわいそうで、共感してしまいます。

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