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泣き言はいわない の商品レビュー

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14件のお客様レビュー

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各作品に出てくる、胸…

各作品に出てくる、胸に染み入る名言や台詞を選りだしてあります。ひとつひとつにじっと考えさせられます。押し付けがましく「人間とは~である」ということは少なく「人間というのは~なものなんだなぁ」とつぶやくようなものが多く、読んでいて抵抗がないです。

文庫OFF

時代物とはいえ現代に…

時代物とはいえ現代に通じる良い言葉が沢山あった

文庫OFF

2021/05/09

正直申し上げまして、こういうのは萎えます。解説で酒の席では説教臭があるとか書かれると尚更。 この作家の小説は割に好きなだけに、余計にがっかりです。残念無念、出版社にはもうちょい考えて欲しいでありまする。

Posted byブクログ

2018/11/04

・人間の一生には晴れた日も嵐の日もあります、どんなに苦しい悲惨な状態も、そのまま永遠に続くということはありません ・人はときによって、いつも自分の好むようには生きられない。ときには自分の望ましくないことにも全力を尽くさなければならないことがあるものだ ・人間が多くく飛躍する機会は...

・人間の一生には晴れた日も嵐の日もあります、どんなに苦しい悲惨な状態も、そのまま永遠に続くということはありません ・人はときによって、いつも自分の好むようには生きられない。ときには自分の望ましくないことにも全力を尽くさなければならないことがあるものだ ・人間が多くく飛躍する機会はいつも生活の身近なことのなかにある ・人間は「絶望」し絶望から脱け出るたびに高められる ・人間は調子のいいときは、自分のことしか考えないものだ。自分に不運が回ってきて、人にも世間にも捨てられ、その日その日の苦労をするようになると、はじめて他人のことも考え、見るもの聞くものが身にしみるようになる ・男が仕事をする場合に、たのむのはおのれのちから一つだ、少しでも他に頼む気持が動いたら、仕事の形は出来ても魂がぬけてしまう ・義であることがつねに善だとはいえない。また、正しいことだけが美しいとは限らない ・人間は生まれてきてなにごとかをし、そして死んでゆく、だがその人間のしたこと、しようと心がけたことは残る、いま眼に見えることだけで判断をしてはいけない、辛抱だ、辛抱することだ、人間のしなけらばならないことは辛抱だけだ ・自分が苦しいときは他人も苦しいということ。その苦境は永続的なものではなく、いつか好転するということをなぜ考えられないのだろう。三食を一食にしても切抜けてやろう、というねばり強さがなければ、人間生活とは言えないのではないか ・世間には表と裏がある、どんなきれい事にみえる物だって、裏を返せばいやらしい仕掛けのないものは稀だ、それが世間ていうもんだし、その世間で生きてゆく以上、眼をつぶるものには眼をつぶるくらいの、おとなの肚がなくちゃならない ・人間のすることにはいろいろな面がある。暇に見えて効果のある仕事もあり、徒労のようにみえながら、それを持続し積み重ねることによって効果のあらわれる仕事もある ・読書ということは、人間の創造したもっとも価値の高い快楽の一つだと思う (以上、山本周五郎『泣き言はいわない』)

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2017/02/03

氏の過去の作品の中からテーマ別に分けられた名言集。 現在「樅の木は残った」「長い坂」の2作しか読んでいないが、考えさせられる深い言葉が多い。 このような名言が自然と口から出るような思慮深い人間になりたいものだ。

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2022/09/04

再読。 女性に関する箴言は時代が古いなと感じる部分も多少あるが、人間の生き方の根本は今も昔も不変。各章胸にガツンとくる言葉が満載。 夫婦のきずなの言葉と親と子の言葉に今の自分は引きつけられる。

Posted byブクログ

2016/06/04

新潮文庫にある周五郎の最後に読んだ。藤沢周平と違うのは、周五郎の作品は箴言が多いところだ。人生、金ではない。命を粗末にしてはいけない。生き残ってやるべき事をやるのが価値ある生き方だ。といったような。とりわけ、「ながい坂」には、これでもかというくらいあったなぁ。2016.6.4

Posted byブクログ

2015/01/19

苦しみつつ、なお働け 安住を求めるな この世は巡礼である ストロンドベリイ 木村久邇典さんの解説に、山本周五郎氏が人生の指針としたら箴言が掲げられている。 まさに、この言葉を様々な人間を描くことによって、後世の人々に伝えようとしたのが、山本作品であり、この著書に載せられた数々...

苦しみつつ、なお働け 安住を求めるな この世は巡礼である ストロンドベリイ 木村久邇典さんの解説に、山本周五郎氏が人生の指針としたら箴言が掲げられている。 まさに、この言葉を様々な人間を描くことによって、後世の人々に伝えようとしたのが、山本作品であり、この著書に載せられた数々の人生訓ではなかろうか。 世の中の最底辺で様々な弾圧に虐げられる人々を幾重にも描いた山本作品は、現代日本では流行らないかもしれない。 しかしながら、時代を超えて、人間とはどんなことを希求するかを追求してやまない彼の著作は、流行り廃りを乗り越え、遠く未来まで受け継がれていくことだろう。 世の中を批判する人は、日本中で数多存在するが、人間を賞賛する人はもはや絶滅危惧といっても過言ではない。 だからこそ、山本周五郎氏の価値は、逆に高まるというものである。 昭和の銀幕スターであり、無骨者の代表とも言えた高倉健さんが、この作品を愛読書として、常に手元に置いていた意味がほんのちょっとばかり分かったような気がした読了感である。

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2013/05/15

山本周五郎作品からテーマごとに名言・名フレーズを抜粋した、わりとオーソドックスな形の名言集。 気になるテーマを流し読みするだけでも、つくづく山本周五郎という人は現実の清濁にまっすぐ向き合いつつも、基本的にヒューマニストでモラリストなんだろうなという感を新たにします。 ただ、テーマ...

山本周五郎作品からテーマごとに名言・名フレーズを抜粋した、わりとオーソドックスな形の名言集。 気になるテーマを流し読みするだけでも、つくづく山本周五郎という人は現実の清濁にまっすぐ向き合いつつも、基本的にヒューマニストでモラリストなんだろうなという感を新たにします。 ただ、テーマによっては趣旨がほとんど同じ名言を引いてあったりして、ダブり感のあるものもしばしばのような……それにしてもこれだけ作品も多いので、取捨選択は結構な労力だったんじゃないでしょうか。 基本的に「まっすぐ」なセリフや文が多く、読むときの精神状態によって印象がかなり違うように思えます。 私は、大きく凹んだ時に見ると、ちょっとそのまっすぐさが眩しいというか、正しすぎて逆に上滑りして心に入ってこないこともあります。 とはいえ、あまり有名でない作品からの引用もそこそこあるので、まだ読んでいない山本作品に対して「これ読んでみようかな」と興味を喚起するには十分すぎる内容です。 女性キャラクターのセリフや、女性に関するフレーズを読むと、この人の中での女性像って寛大で慈愛と理解に富んでて、ある意味男性や封建社会において「都合よすぎな存在」なのかなと思えてきます。 実際に作品に触れると、そうした物わかりのいい聖女ばかりじゃなく、業丸出しの女性も多く出てくるんですけどねw あとタイトルや表紙装丁では、「これが抜粋名言集」だと伝わり辛い気がします。ちょっともったいないような。

Posted byブクログ

2012/02/09

「人間は決して他人に理解されることはない」とあり、ほっとした。 その事実を忘れなければ、自分を悲観的に考えることはない。

Posted byブクログ