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町奉行日記 の商品レビュー

4.3

22件のお客様レビュー

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2013/09/17

久々に読んだけれど、やはり良い。 物語の面白さを存分に味合わせてくれる。 読み終えたあとの、時に複雑な感慨深さ。

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2016/06/19

山本さんのBESTとは言いませんが、なかなか良い本です。 特に10の短編が発表順に並んでいるのが興味深い。戦前の如何にも青少年向けの作品から、円熟期にかかる昭和30年過ぎまで、周五郎さんの成長ぶりがよく分かります。 本当に山本さんは成長し続けた作家さんで、短編の出だしを少し読むと...

山本さんのBESTとは言いませんが、なかなか良い本です。 特に10の短編が発表順に並んでいるのが興味深い。戦前の如何にも青少年向けの作品から、円熟期にかかる昭和30年過ぎまで、周五郎さんの成長ぶりがよく分かります。 本当に山本さんは成長し続けた作家さんで、短編の出だしを少し読むと何時頃の作品か判ります。例えば勧善懲悪を描く場合、初期は言葉で直接に声高な善を主張し、少しするとストーリの中で明快な勧善懲悪を描きます。そして最後には、時に悪が跋扈し善が虐げられるままで物語は終わり、余韻の中で「それでも善が・・」と語っているようる作品集です。また「滑稽もの」が多いのも特徴的です。 新潮文庫の周五郎さんの歴史・時代小説はあと1冊でコンプリートです。

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2015/04/13

L レビューを参考に順不同に読んで行く。たしかに表題作は豪快さも加わり痛快な感じ、引き際も良い。 わたくしです…パンチ足りず。 婿と娘を取り持つ父の話はそういう恩の売り方?とちょっとうがった見方も。

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2011/11/04

「きかせられないラジオ」村山アナ推薦の「わたくしです物語」目当てに購入。この話も面白かったけど、他の短篇も楽しい。「土佐の国柱」表題作「町奉行日記」がお気に入り。これが昭和27年の作品とは!

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2011/02/16

この短編集、やたらと「汚れ役を自ら買って出る」 登場人物がでてくる話が多い。 追い腹のための手段、藩の政治を良くする為、 息子夫婦の仲の為…。 理由は様々だけれども、汚れ役を自覚しつつも その姿勢を突き通す人々には感動せざるを得ない。 「わたくしです物語」…他人の責任を負うの...

この短編集、やたらと「汚れ役を自ら買って出る」 登場人物がでてくる話が多い。 追い腹のための手段、藩の政治を良くする為、 息子夫婦の仲の為…。 理由は様々だけれども、汚れ役を自覚しつつも その姿勢を突き通す人々には感動せざるを得ない。 「わたくしです物語」…他人の責任を負うのは果たして 相手のためになるのかといわれたら微妙。 解説見て初めて登場人物の名前のもじりに気付く。 「修業綺譚」…女の人って怖いね。新しい形のSM(笑) 「町奉行日記」…主人公は町奉行という役職に就きながらも 治安の悪い城下町の郊外へと遊びに向かい、 奉行所に一度も通うことなく結果的に家臣の悪習を正す。 これぞ大衆文学って感じの話で好き。

Posted byブクログ

2009/12/02

「偽悪」というコトバがありますが……。 正しいことを行うために、あえて悪者になる生き方。 そんな人生が、いくつもつづられた短編集です。 もっと器用に、人々に愛され感謝されながら、 スルスル生きたらいいじゃない! と歯がゆさを感じつつも、 かっこいいなぁ……と思ってしまうのです。

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2009/10/04

大衆小説を扱っている色々な雑誌に掲載された短編を集めたものです 内容がすばらしいです。特に文章が巧妙だったり、ストーリーに意外性があったりする訳ではありませんが、非常に好意の持てるキャラクターと人間味あふれるストーリーに惹かれます。「惹き付けられる」といった強い感じではなく、ふわ...

大衆小説を扱っている色々な雑誌に掲載された短編を集めたものです 内容がすばらしいです。特に文章が巧妙だったり、ストーリーに意外性があったりする訳ではありませんが、非常に好意の持てるキャラクターと人間味あふれるストーリーに惹かれます。「惹き付けられる」といった強い感じではなく、ふわふわと、「あぁ、うまそうな匂いだなー」みたいな(解かりにくいかなあ...) 実際の世の中に、この本の中に出てくるような人はそういないとは思いますが、別に作者は楽観的な、または安易な考えからそのような人物を登場させたのではなく、そこに彼の希望やメッセージを託したものだと、僕は思いました

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2009/10/04

映画にもなった表題作は良かった。 一度も奉行所に出勤しない小平太が、裏取引の巣窟を掃除する物語。誰が味方で、誰が敵か推理しながら楽しめた。 奉行所の役人の日記と通常の物語が入れ子で展開するのも新鮮な手法でした。

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2009/10/07

山本周五郎って言えばラストのどんでん返しでしょ!という人が知り合いにいますが、ほぉそーなのかと思って読んでみたら本当にどんでん返しの連続で面白い!こーゆー江戸を舞台にしたようなの敬遠してたけど、かなり笑えて泣けていい話満載です。わたしは「わたくしです物語」が一番のお気に入り♪

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2009/10/04

10の短編からなる、短編集。 それぞれの登場人物の生き様が、切なくて格好良いです。 涙腺の弱い人は泣けるので注意。

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