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ショートショートの広場(1) の商品レビュー

3.9

32件のお客様レビュー

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ラスト一行のどんでん…

ラスト一行のどんでん返し、ほんの数ページのストウリーで完結する全63作の秀作短編集。

文庫OFF

2021/11/24

すすめられて読んだが激しく後悔。 素人作品集だと知らなかったのも誤算。 中学生が考えそうな、設定のアイディアのみで中身ゼロの内容がほとんど。一つ読み終わるたびに「ナニ?このくだらないオチ、クソつまんな」とつぶやいてしまった。読むのにしっかりと1ヶ月以上かかった。働く大人の貴重な時...

すすめられて読んだが激しく後悔。 素人作品集だと知らなかったのも誤算。 中学生が考えそうな、設定のアイディアのみで中身ゼロの内容がほとんど。一つ読み終わるたびに「ナニ?このくだらないオチ、クソつまんな」とつぶやいてしまった。読むのにしっかりと1ヶ月以上かかった。働く大人の貴重な時間を返してもらいたい。 この読むに値しない感想すら、掲載できそう。

Posted byブクログ

2021/09/16

講談社が一般からショートショート作品を募集したものを星新一氏が選出したものであり、星新一氏の作品ではなかった。323ページ。 星新一氏の作品を読んでみたかったなぁと残念に思いながら最初の作品「できすぎ」を読んだらすぐに惹き込まれた。文才の溜まり場か…と震えた。 渾身の作品すぎ...

講談社が一般からショートショート作品を募集したものを星新一氏が選出したものであり、星新一氏の作品ではなかった。323ページ。 星新一氏の作品を読んでみたかったなぁと残念に思いながら最初の作品「できすぎ」を読んだらすぐに惹き込まれた。文才の溜まり場か…と震えた。 渾身の作品すぎて意味がわからないものもあった。 以下ネタバレ!!!! ↓ 私の選出 【できすぎ】 できすぎな新薬の話。唯一の欠点は完璧であること。フッフッフ…って台詞が好き。 【あるかもしれない】 アパートの前に知らない子供がいて住み着いた話。シュールな雰囲気で好きだった。 【キャベツ】 キャベツが人間を乗っ取ろうとしている話。ぶっ飛んでいて面白かった。 【愚か者の願い】 願掛けすれば叶う能力を手に入れた人の話。人間の愚かさは侮れない。 【魔法の薬】 美しくて美味しい絶対に死ねる薬を手に入れて、死ぬきっかけを作るために色々挑戦したら成功しちゃった話。いくら成功してもその薬の魔力には敵わない。 【読むな】 最後まで読んだらだめだぞって言われる話。読んでしまった。 【ホームシック・ホームシック】 新婚の妻が観葉植物だらけにする話。妻がどこかの部族だったってこと?言い回しが面白くて何度も笑った。ショートショートっぽいタイトルなのも面白い。 【十時五十六分】 時計が目になってた話。元に戻れたのか気になった。 【二重人格】 第一人格と第二人格で愛し合ってる話。恐ろしかった。 【完全犯罪】 殺した女房が幽霊になってお別れを言いに来た話。2回読んだけどちゃんと理解できていない。最後「かんぱい」がひらがなということは乾杯ではなく完敗ってこと? 【ムラサキの鍵】 狂ってる人を助けたら分解できる人だった話。ゴジラが出てきて自分で蓋を閉めたのが面白かった。 星新一氏のストレスが混ざりつつ丁寧な総評が面白かった。

Posted byブクログ

2020/12/03

読み終わってから前の方の題名を振り返ると、『長かったな〜』と懐かしささえ感じてしまうボリュームだった。 58編も入っているのだからそうなのだが、単に長いというだけでなく、数十年の読書の旅を終えたような充実感のある作品だった。 星新一さんのショートショートと異なり、一般の作品を集め...

読み終わってから前の方の題名を振り返ると、『長かったな〜』と懐かしささえ感じてしまうボリュームだった。 58編も入っているのだからそうなのだが、単に長いというだけでなく、数十年の読書の旅を終えたような充実感のある作品だった。 星新一さんのショートショートと異なり、一般の作品を集めたものなので、作品の雰囲気が多様なお陰で飽きずに読むことができた。本当に、色んな国を周っているような気分で、まさに読書の『旅』であり、作品によっては私の好きな『キノの旅』のようなムードを感じさせるものがあった。 中でも好きな作品は ・鬼 ・バス停のあのグループ ・キャベツ ・不条理な夜にしどけなき猫 ・DOY(ドゥーイ) ・雨美濃 ・二重人格 ・奇数 ・"海" です。 この作品を読んだことがある人と、『君はあれがすきなのか〜』とか話し合うのも楽しそう。 それだけ、人によって刺さる作品が違ってくるのじゃないかと感じるような多様な作品だった。

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2020/02/22

星新一ショートショート・コンテスト(1979年〜1983年)に応募された2万5420編という膨大な作品の中から選り抜かれた優秀作品58連発。それぞれ独自の世界観があり、やられた!と思うのもあれば、背中がヒヤリとするものもあり、とても楽しめました。 選評には星新一先生が選考された...

星新一ショートショート・コンテスト(1979年〜1983年)に応募された2万5420編という膨大な作品の中から選り抜かれた優秀作品58連発。それぞれ独自の世界観があり、やられた!と思うのもあれば、背中がヒヤリとするものもあり、とても楽しめました。 選評には星新一先生が選考された際の基準についてや苦労されたこと、各作品への批評が綴られており、それも含めて楽しめました。 先に選評を読んでから、作品を読むのも面白いかもしれません。

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2019/03/23

1979年から1983年までのコンテストの優秀作以上をまとめたもの。 一部は単行本で読んだもの。やはり優秀作だけあってよんだものは記憶に残っているものが多かった。「幸せの色の空」「魔法の薬」あたりが印象に残った。星さんが選評で「同じ二千枚でも四百枚の長編を5作読む方がはるかに楽」...

1979年から1983年までのコンテストの優秀作以上をまとめたもの。 一部は単行本で読んだもの。やはり優秀作だけあってよんだものは記憶に残っているものが多かった。「幸せの色の空」「魔法の薬」あたりが印象に残った。星さんが選評で「同じ二千枚でも四百枚の長編を5作読む方がはるかに楽」と言っているが、たしかにショートショートは若干疲れる。単に読むだけでもそうなので、選評するとなるとはるかに大変だったろう。

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2017/11/05

星新一氏のショートショートを全て読み終わったので彼が選者の作品集を読んでみた。 初期の星作品を彷彿とさせるショートショートが揃っていて面白い。ダイヤの原石を発見したような気分になった。

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2015/01/08

今でも十分魅力ある作品もあるし、すっかり古びてしまった感のある作品もある。全体としては前者の方が多いかな。 空いた時間に、ちょこっと楽しむのはショートショートに限る。

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2014/09/26

ストーリー 星新一ショートショート・コンテスト(1979年〜1983年)に応募の2万5420編の中から、最優秀作、優秀作の58編を収録。どこにでもありそうな話から、空前絶後の空想の産物まで、プロも驚くアイデアの妙、そして文章の冴えをご満喫ください。編者による全作品への選評も同時収...

ストーリー 星新一ショートショート・コンテスト(1979年〜1983年)に応募の2万5420編の中から、最優秀作、優秀作の58編を収録。どこにでもありそうな話から、空前絶後の空想の産物まで、プロも驚くアイデアの妙、そして文章の冴えをご満喫ください。編者による全作品への選評も同時収録!

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2013/11/15

星新一ショートショート・コンテスト(1979~1983)の最優秀作、優秀作の58編収録です。 全作品に星新一の選評があり、成程プロの見所はこうかという発見が面白かったです。 初めはなんだ星新一じゃないのかと思いながら仕方なしに読み始めましたが、次第に止まらなくなりました。 筆者...

星新一ショートショート・コンテスト(1979~1983)の最優秀作、優秀作の58編収録です。 全作品に星新一の選評があり、成程プロの見所はこうかという発見が面白かったです。 初めはなんだ星新一じゃないのかと思いながら仕方なしに読み始めましたが、次第に止まらなくなりました。 筆者が違えば作風も違うので、逆にバリエーション豊富で飽きずに読み進みました。 その後デビューした実力者もいる位なので、どの作品もそれぞれに面白かったです。 奇抜なアイデアで勝負する技巧派と、独特の世界観で勝負するムード派に大別できますが、なかでも印象に残った作品が、ムード派の、安土 萌さんの「“海”」でした。 静かに“海”がやって来ます。隣町はすでに“海”でした。でも誰も逃げようとしません。 団地の一号棟は“海”になりましたが、一号棟の住人が昨夜逃げたという話は聞きません。 とうとう隣の家も“海”になり、夜とともに私のところへも“海”が来ます。 私は逃げることも出来ますが、いつもどおりのんびり過してベッドで眠るというお話です。 ずうっと、のんびりした雰囲気が漂っています。 住人はキラキラ輝く“海”をぽかんと見詰め、開け放した窓からは一日中、透きとおる風船のような潮風が吹き抜けます。 “海”は沖の方で、濃いエメラルド・グリーンの縞模様を描き、さざ波が白く光ります。 よい天気です。そして静かに“海”がやって来ます。 しかし、のんびりした雰囲気にそこはかとない心細さが潜みます。 まぶしい光に包まれた、波の音しか聞こえない桃源郷のような幸福感に満ちた世界ですが、人間の気配がしません。これがとても心細い感じです。 そして人智を超えた“海”には吞み込まれてしまう方が帰って安心を得られるんじゃないかと、思考停止してしまう感覚。 選評の、“妖女シレーヌの歌に魂を奪われた感じ”、“疲れ果てた人類へのララバイ”とは言い得て妙です。 “海”になることは生まれ変わりの過程を暗示しているようにも感じましたが、既視感を伴って、三途の川、若しくは生まれたての赤ん坊の感覚がこうではないかと思いました。とても不思議な作品です。

Posted byブクログ