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【廉価版】一輝まんだら(1) の商品レビュー

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2011/02/23
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近代化を達成しつつある日本。一方、中国は腐敗した清朝が列強の餌食になっていた。 そんな中、中国の近代化を進めるべく革命を目指す人たちがいた。義和団に加わっていた姫三娘、漸進的な章炳麟に不満を持つ弟子・王太白。 二人は、官憲の手を逃れ日本に亡命する。そこで、日本人による激しい差別と日本人とのかなわぬ恋に落ちていく。引き裂かれる王太白と有力政治家の令嬢の恋。そこには、時代の大きな壁があった。 姫三娘の惚れたのは、希有な思想家・北一輝だった。彼らもまた運命に翻弄されていく。激動の時代を迎えていたのは、中国だけではない。日本も同じだった。 ノンフィクションとフィクションとが入り混じった作品だが、時代のダイナミズムを感じて、感動する渾身の一作である。

Posted byブクログ