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日日平安 の商品レビュー

4.4

20件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    1

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短編11作品収録

城中の霜、水戸梅譜、嘘アつかねえ、日日平安、しじみ河岸、ほたる放生、末っ子、屏風はたたまれた、橋の下、若き日の摂津の守、失蝶記 短編11作品収録。 昭和15年~34年発表の作品が古い方から並べられており、どの作品も見事な出来。 個人的には、どうも昔に読んだことがあっ...

城中の霜、水戸梅譜、嘘アつかねえ、日日平安、しじみ河岸、ほたる放生、末っ子、屏風はたたまれた、橋の下、若き日の摂津の守、失蝶記 短編11作品収録。 昭和15年~34年発表の作品が古い方から並べられており、どの作品も見事な出来。 個人的には、どうも昔に読んだことがあったもよう。(「末っ子」だけははっきり覚えていた。他の作品は、ほぼ覚えておらず。)20年も経つと忘れる・・・。

長束

2025/02/11

思わぬ出会いから、なんの欲も 顧みないで、ただ親切を貫いた 結果、 日日平安が後からついてきた。 スピーディーな展開で、 読みやすかった。

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2022/12/02

黒澤続きで久々に手に取りました。 あの母親と娘のやり取り、面白いんですよね、他がダメということではないんですが、あのシーン、すごく印象に残ってます。 それはともかく、その原作含めて粒揃いだと思います。 生きていると色んな事がありますが、真面目にやっていれば絶対に悪いことは無い、だ...

黒澤続きで久々に手に取りました。 あの母親と娘のやり取り、面白いんですよね、他がダメということではないんですが、あのシーン、すごく印象に残ってます。 それはともかく、その原作含めて粒揃いだと思います。 生きていると色んな事がありますが、真面目にやっていれば絶対に悪いことは無い、だから我慢するときは我慢する、それを見てくれている人は必ずいる、という作家の揺るぎなき確信に素直にうなずきます。 でもそれぞれの作品には作家の巧妙な仕掛けもあり、色んな意味での一級品揃いの短編集です。

Posted byブクログ

2022/10/24

日日平安を読んでいて、この短編が、世界の三船が躍動した映画 ‘椿三十郎‘ の原作という事に気づく。山本周五郎は、滑稽話として描いた武士の世界が、黒澤明の手にかかると、スピード感のある見ごたえのあるあの映画に変わる、のですね。久しぶりに手に取った山本周五郎、どの短編も良いですね、★...

日日平安を読んでいて、この短編が、世界の三船が躍動した映画 ‘椿三十郎‘ の原作という事に気づく。山本周五郎は、滑稽話として描いた武士の世界が、黒澤明の手にかかると、スピード感のある見ごたえのあるあの映画に変わる、のですね。久しぶりに手に取った山本周五郎、どの短編も良いですね、★四つです。

Posted byブクログ

2020/04/16

ちょっと前に豊川悦司が主演する映画の原作本「犯人に告ぐ」と「サウスバウンド」を読んだおかげで、ちょいと調べていたら、またまた映画「椿三十郎」に出演するという。 でこの映画、黒澤監督と三船の名コンビで作られた名作「椿三十郎」の焼き直しというではないか。 ならば原作も読んでみたいとい...

ちょっと前に豊川悦司が主演する映画の原作本「犯人に告ぐ」と「サウスバウンド」を読んだおかげで、ちょいと調べていたら、またまた映画「椿三十郎」に出演するという。 でこの映画、黒澤監督と三船の名コンビで作られた名作「椿三十郎」の焼き直しというではないか。 ならば原作も読んでみたいという事で探したが、山本周五郎著に「椿三十郎」なんて本はありません。 原作は、この「日日平安」(にちにちへいあんと読む)という事でした。 また、原作に「椿三十郎」という侍も出てきません。(まあ、モデルになっている浪人は同じ人物ですが) さて、この本、短編集で11作品が含まれています。 私は、上下に分かれるぐらいの長編が好きで、短編集はあまり好きではありませんが、さすが山本周五郎、どれもとても人情味溢れる物語で、とても面白く読めました。 特に切腹を命じられ、いざという時に号泣きした侍の話『城中の霜』や、バカ殿のお話(ごめん、題名忘れた)など、ジーンと来るものがあります。 山本周五郎の本は、高校の時、担任だった磯部先生(あの野球の監督)から「さぶ」を授業で取り上げられて(確か倫理の時間)読んだのが始まりで、そのころは別に面白くは感じませんでしたが、歳を重ねるにつれ、とても好きな作家ではあります。 こりゃ、山本周五郎の作品も読んでおかにゃならんな。 ・・・という事ではあったんですが、今読んでるのは山本周五郎賞を受賞した「明日の記憶」であります。 流石に山本周五郎賞、これもとても面白い本です。って、これも映画になってるんですね。読み終わったら、またその時。

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2018/07/28

味わい深い短編集。 日日平安は映画「椿三十郎」の原作でもありどうしても比較して見てしまうが、映画のほうが尺が長いこと、主役がサッパリした性格である「用心棒」の三十郎であることが功を奏しており、映画が原作を超えた稀有な例だと感じた。 その他の作品の中では特に“しじみ河岸”“末っ子”...

味わい深い短編集。 日日平安は映画「椿三十郎」の原作でもありどうしても比較して見てしまうが、映画のほうが尺が長いこと、主役がサッパリした性格である「用心棒」の三十郎であることが功を奏しており、映画が原作を超えた稀有な例だと感じた。 その他の作品の中では特に“しじみ河岸”“末っ子” あたりが好み。一貫して最後はとても胸のすく終わり方で読了感が良い。自分の尊厳に従うひたむきな人間の生き方に様々な感慨を生む。

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2018/01/07

こういう小説が好きだと、じじむさい、なんて言われるかもしれない。 でもいいねぇ、時代劇人情もの。 この人の作品、NHKなんかでよくドラマ化されるのも、よくわかる。 短編集。不器用な登場人物が多いわけだが、そこに見え隠れするのは、 人という存在への、あたたかい眼差し、といったとこ...

こういう小説が好きだと、じじむさい、なんて言われるかもしれない。 でもいいねぇ、時代劇人情もの。 この人の作品、NHKなんかでよくドラマ化されるのも、よくわかる。 短編集。不器用な登場人物が多いわけだが、そこに見え隠れするのは、 人という存在への、あたたかい眼差し、といったところ。 こちらも自分が好きな、浅田次郎と共通するところがある。 一番気に入ったのは、『嘘アつかなねえ』。 女房の尻の下にしかれた男の悲哀。 ちょっと哀しげで、ちょっとユーモラスな話。 表題作の『日日平安』は、 有名な黒澤明の映画『椿三十郎』の原作らしい。 機会あったら、この映画も見てみたい。

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2015/04/05

ご存じ「椿三十郎」の原作である「日日平安(にちにち,って読むのね.知らなかった)」が収録された短編集.このお話を原作に「用心棒」の続編を作ろうと考えるなんて,どうかしているが,できた映画は傑作である.「若き日の摂津守」も痛快ですね.

Posted byブクログ

2015/01/31

下町の庶民感、義理と人情、武士の泪、腹ぺこ侍……山本周五郎のいろんな世界が覗ける傑作短編集。むちゃくちゃいい小説です。でも僕はちょくちょくうまく読めない話があって悔しい。また読みたい。

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2014/12/17

しみじみとした味わいに溢れた時代小説短篇集。 時代、立場、有名・無名の差はあれど、 それぞれが生を受けた時代で懸命に生きる姿が 読んでいて、深く心に染みる。 どれも高水準の短編ばかりで、 読む人によって、好みはあると思うけど 個人的には「嘘ァつかねえ」「橋の下」は 胸にグッと...

しみじみとした味わいに溢れた時代小説短篇集。 時代、立場、有名・無名の差はあれど、 それぞれが生を受けた時代で懸命に生きる姿が 読んでいて、深く心に染みる。 どれも高水準の短編ばかりで、 読む人によって、好みはあると思うけど 個人的には「嘘ァつかねえ」「橋の下」は 胸にグッとくるものがあった。

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