華岡青洲の妻 の商品レビュー
怖い怖い、女ってとっても怖い。しかし、嫁姑の戦いというそれだけのお話のはずが、どうしてこれだけ面白いんだろう。
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"それは姉さんが勝ったからやわ" 女って何時の時代も恐ろしい! 賢い於継と純粋な加恵。 頭の良い女性は特に恐ろしいと思います。 於勝と小陸の控えめな感じがすごく好きです。 特に晩年の加恵と小陸のやり取りが良い。 何よりもすごいのは青洲先生 子供っぽさもあり...
"それは姉さんが勝ったからやわ" 女って何時の時代も恐ろしい! 賢い於継と純粋な加恵。 頭の良い女性は特に恐ろしいと思います。 於勝と小陸の控えめな感じがすごく好きです。 特に晩年の加恵と小陸のやり取りが良い。 何よりもすごいのは青洲先生 子供っぽさもありつつ、本当に素敵な方。 曼陀羅華の花を夫婦で摘み取る場面が素敵。 他の方のレビューで結婚が恐くなるという人が多いけれど、 この夫婦は本当に理想的な美しい夫婦だとわたしは思います! まだまだ書ききれないけど心からだいすきな一冊 2009.3.4~5.2
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すばらしい。嫁姑関係の心理戦に戦慄。若かった頃はまったくもって読み進められなかったのに、今になってこれほど自分の中で評価が高くなるのは、やっぱり私もそれなりに歳を重ねてきたんだろうな。妻は静かでそして強い。華岡青洲の妻は女の鏡だ。
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2008/10/22購入。どんな本なのか全く知らずに読んだのだけど、なかなか引き込まれた。あぁ、この時代に生まれたら結婚したくない、でも世間の目が、、というようなことで悩みそうだ・・・
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怖かったけど興味津々になってしまった。 姑と嫁が息子(夫)をとりあっている醜さとか確執がエスカレートしていく様子は迫力がある。 二人の間で激しい争いが行われても、得た「勝利」は結局二人だけにしか通用しない概念で、 争われている男のほうは全然別のところを見ているというのがそら恐ろ...
怖かったけど興味津々になってしまった。 姑と嫁が息子(夫)をとりあっている醜さとか確執がエスカレートしていく様子は迫力がある。 二人の間で激しい争いが行われても、得た「勝利」は結局二人だけにしか通用しない概念で、 争われている男のほうは全然別のところを見ているというのがそら恐ろしい。 終盤の、婚期を逃して気の毒という視線を向けられていた義妹の「とつがなかったのは幸せ」という言葉が印象的。
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ドラマを見て、初めて手に取った有吉佐和子の作品でした。 ドラマでは和歌山の方言の響きをリアルに聞くことができたことが良かったけれど、やっぱり本で読むのも楽しい。 娘であり、母であり、嫁であり・・・女性というのはいくつもの顔を持っている。 その多面性に、ちょっとびびってしまいますが...
ドラマを見て、初めて手に取った有吉佐和子の作品でした。 ドラマでは和歌山の方言の響きをリアルに聞くことができたことが良かったけれど、やっぱり本で読むのも楽しい。 娘であり、母であり、嫁であり・・・女性というのはいくつもの顔を持っている。 その多面性に、ちょっとびびってしまいますが・・・(汗) 華岡青洲と彼を囲む主人公と姑の関係は、日本独特の「家」の形のような気がします。
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ほんっとに面白いです。女の戦いというのは恐ろしいものだと改めて思わされました。正直これがここまで主題を乗っ取ってしまうとは思っても見なかったのですが・・。スラスラ読めました。NHKでも放送された有名なお話です。
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有吉佐和子の名作なのだが、うちは気に入らなかった。 確かに、息子・姑・嫁の心理関係がすごくよく描かれていて、現実味をおびるけれど、そこがうちにとっては、あまり魅力的じゃなかった。あまりにどろどろしく映って、これを読んで、「結婚はしない」と密かに決意した当時だった。 女とは...
有吉佐和子の名作なのだが、うちは気に入らなかった。 確かに、息子・姑・嫁の心理関係がすごくよく描かれていて、現実味をおびるけれど、そこがうちにとっては、あまり魅力的じゃなかった。あまりにどろどろしく映って、これを読んで、「結婚はしない」と密かに決意した当時だった。 女とは恐ろしい生き物だ・・・ 今読んだら、また印象が違ってくるだろうとは思うけど。
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コインロッカー・ベイビーズと続いて読んだもんだから、きちがいなすび=ダチュラが立て続けに出てきて驚いた〜。何この偶然性? 人間の内面を掘り下げて分解して解析して、感情に名前をつけていく感じ・・。女の意地を感じた・・・。ヤラレタ大好き!
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嫁姑問題は永遠のテーマ。 江戸時代の紀州の医者に嫁いだ加恵が姑と繰り広げるバトルが、 表面は穏やかながらも実情は鋭利な刃物で切りつけるかのようです。 どちらの心の動きもしっかり表現されていてすごい。 女流文学賞受賞作だそうです。
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