けものみち(上) の商品レビュー
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注! 思いっきり内容に触れています 松本清張は久しぶり。 なんで久しぶりに松本清張を読んだかというと、TVの「ポツンと一軒家」という番組を見ていたら、司会者が映像にちょっと険しい道が出てくると、すぐ「獣道だ」「獣道だ」と言うからだ(爆) ただ、「獣道」というのは、本来は獣がそこを何度も通ることで道のように見えるのを言うのだ。 周りの草木がそこに覆い被さって、トンネル状になっているのが普通だから、あの司会者が「獣道だ」と言う道はたいがい普通の道だ(^^; そもそも、あの番組に出てくる道というのは、ポツンながらも一軒家の住人が日々通っているわけで、そこを「獣道」と言うのはかなり失礼だと思うな(^^ゞ ていうか、山の中にあきらかに道があるのに「道なき道」と言うのもどうかと思うwのだが、まー、それはそれとして。 つまり、「ポツンと一軒家」の司会者が毎週のように「獣道」と言うのを聞いていたら、そういえば松本清張に「けものみち」というのがあったなーと思い出して。 ふと読んでみたくなったのだ。 な~んて思ってたら、この最初のページに、「けものみち:カモシカやイノシシなどの通行で山中につけられた小径のことをいう。山を歩く者が道と錯覚することがある」と松本清張も書いているじゃないか! 「ポツンと一軒家」は、よく松本清張のドラマをやる放送局の番組だけど、あの番組の関係者は松本清張を読まないんだろうか?←どーでもいいw そんな話はともかく。 松本清張というと、文章がぶつ切りのせいか読みやすいんだけど、なんだか味気がないというメージがある。 とはいえ、あれだけ書いたんだもん、それはしょうがないんだろうなーとも思う。 ていうか、量もさることながら、アマゾンで松本清張を見ると、こんな感じの小説も書いてたんだ!と驚かされる。 今あるエンタメ小説って、(松本清張が書かなかった本格物を除けば)松本清張が既に全部やっちゃったのものの焼き直しにすぎないんじゃないだろうか?と思うくらいだ (その辺り、宮部みゆきや阿刀田高等、松本清張ファンの作家に聞いてみたいw)。 そんな「けものみち」だが、これは松本清張にしては小説小説した文章だなーと。読みだして、ちょっと意外だった(^^ゞ …と言えるほど、松本清張は読んでないんだけど。 とはいえ、個人的にはこういう文章の方が読みやすいので、ありがたい。 この上巻は、主人公が夫を殺すまでが緊迫感があって面白いw そこまでは、本当に一気に読んだ。 でも、夫が死んでからが、イマイチ面白くないんだよなーw 主人公が夫を殺す夜なんて、読んでいて、その夜の寒さが染み入ってくるような迫力があるのに。 その後は、薄掛け布団だと暑いのに、でも、それをはいで寝てるとちょっと肌寒い夜のような感じ?←意味不明w それは、下巻の2/3くらいまで続く。 とはいえ、民子が夫を殺して、すぐ下巻のクライマックスでは物語として全然面白くないわけでー。 その辺り、もう一要素、話をからませてくれたら違ったんじゃないかなーなんて。 かの松本清張に恐れ多いことを思ってしまった(^^ゞ
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主人公は中風のろくでなしの夫を持つ妻。夫とはホステス時代に出会って結婚。その中風の夫を放火で殺害。中居として務めていた料亭で出会ったホテル支配人の仲介で中居を辞め、高齢の大物のもとで仕えることに。しかし、仕えた高齢男性も寝たきりの中風だった。放火に不信を持った刑事の思惑も主人公に...
主人公は中風のろくでなしの夫を持つ妻。夫とはホステス時代に出会って結婚。その中風の夫を放火で殺害。中居として務めていた料亭で出会ったホテル支配人の仲介で中居を辞め、高齢の大物のもとで仕えることに。しかし、仕えた高齢男性も寝たきりの中風だった。放火に不信を持った刑事の思惑も主人公に接近。
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(初)松本清張 刑事のカンするどすぎて笑った(最初はご都合主義だなと思うけど、後になってくれば物語のおもしろさを引き立ててくれているので良)
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今読むと、背景に多少古臭さを感じるのも否めないが、それでもやっぱり松本清張はおもしろい。 最後、余韻を残さない(私だけがそう思った?)終わり方がよかった!
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鬼頭洪太の存在は、政治的な黒っぽい雰囲気の中に影絵のように泛んでいる /この一文だけでも、松本清張節が感じられる。
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男と女の駆け引き。民子が徐々にいやらしい女になっていく。昭和を感じる作品。下巻で、色々な事柄が一つに繋がっていくのだろう。楽しみ
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悪女、刑事の執念、権力者の老人とサスペンスの具材がぶち込まれたピカレスクストーリー。 男は肉体を求め女は保障を求めるという真理は不変。
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米倉涼子が主演してテレビドラマ化されましたが、ラストは原作と大きく違っていましたね。 でも、個人的には原作本来の終わり方こそ、この物語にはふさわしい気がします。 こういう「男を食いモノにしてるつもりで結局のところ食いモノにされ、落ちるとこまで落ちていく」汚れ役は米倉涼子みたいない...
米倉涼子が主演してテレビドラマ化されましたが、ラストは原作と大きく違っていましたね。 でも、個人的には原作本来の終わり方こそ、この物語にはふさわしい気がします。 こういう「男を食いモノにしてるつもりで結局のところ食いモノにされ、落ちるとこまで落ちていく」汚れ役は米倉涼子みたいないかにも愛人顔の女じゃなくて、松嶋奈々子みたいな正統派の女優さんに演じてほしい。
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無性に、松本清張が読みたくなって未読なこれを読んで見ました~。 超長編。 本当はもろ殺人事件バリバリの本を期待してたんだよね~。 これはこれで面白かったけど、半ばあたりで、じじぃと民子とかのシーンが出てくると「またかよ~」とうんざりした箇所もちらほらあったな~。 でも、政治の裏...
無性に、松本清張が読みたくなって未読なこれを読んで見ました~。 超長編。 本当はもろ殺人事件バリバリの本を期待してたんだよね~。 これはこれで面白かったけど、半ばあたりで、じじぃと民子とかのシーンが出てくると「またかよ~」とうんざりした箇所もちらほらあったな~。 でも、政治の裏のカラクリは、やっぱり昔も今もこういう感じで変わらないのよね~。 話自体は結構、先が読めるような感じなんだけど、こんなに長編をスラスラ読めるのは、やっぱり松本清張だからだよね~。
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脳軟化症の夫を放火で葬った旅館の女中である主人公は、ふとしたきっかけで政財界の黒幕の愛人としての第二の人生を始めることになる。夫殺しの疑いで執拗に付きまとう刑事、黒幕の二の腕、ホテルの支配人など、登場人物が次々と不幸な目に遭う展開。「黒革の手帖」や「わるいやつら」のようにあまり救いようのないストーリーなので、気分の落ち込んでいる時に読まない方がいいかも。
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