エンカウンター 心とこころのふれあい の商品レビュー
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エンカウンター 心とこころのふれあい NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」でいじめのないクラス作りに”エンカウンター”の技法を使っているということを見ました。 なんだろうなー?と思って読んでみたのがこの入門書です。 エンカウンターとは、一言で要約すると”本音の人間関係をつくるための理論とやり方”となるんでしょうか?箇条書きでまとめると以下のようになります。 *エンカウンターには構成的と非構成的の2種類があって、構成的エンカウンターは、リーダーが様々な課題を与えることによって、参加者の本音を引き出していく方法で、非構成的エンカウンターはファシリテータが自律的に起きてくる参加者グループの方向性をうまくファシリテートすることによって、参加者が本音を表出していくという方法です。 *非構成的エンカウンターは非常に難しいファシリテーションが必要だが、うまくいった時の効果は参加者の人生観を変えてしまうくらいのインパクトを与えることができる。逆に構成的エンカウンターは落ちこぼれや精神的なダメージを負ってしまう危険は少ないし、リーダーの養成はしやすいが、劇的な効果は薄い。 *構成的エンカウンターの技法として、いろいろな演習があって、うまく親密度を上げたり本音を引き出したりということが演習を通じてできるようになっいる。例えば、自分の墓碑銘を紙に書いてその説明をするとか、動物になりきって今の不満を鳴き声で表すとか。。。 *エンカウンターは合宿形式で行うため、もとの生活にもどった際に、誰にでも本音で接するようになってしまい人間関係を壊す人も出てくる。また、自分のトラウマに触れてしまったり、他のメンバーから攻撃を受けたりして精神的にダメージを負ってしまう場合もあり、負の要素も考えなければならない。 昔、流行ったポジティブシンキングセミナーも結構こういった技法を使っているのかなあ?などと思いながら、何か機会があったらいくつかのエクササイズを試してみても面白いかもと思いました。 辞めてからかれこれ1年ほど経ちますが、”このネタ次のワークショップでは使えそう”とか思っている、前コンサルタントの竹蔵を発見した本でした。 竹蔵
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