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放浪記 の商品レビュー

3.4

61件のお客様レビュー

  1. 5つ

    7

  2. 4つ

    16

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    3

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日記風の文体にはいく…

日記風の文体にはいくら読んでも読み足りないような気がします。それだけ面白いということです。

文庫OFF

あまりにも有名な著者…

あまりにも有名な著者の代表作。所々挿入されている詩も素敵です。

文庫OFF

森光子の演劇で有名な…

森光子の演劇で有名な放浪記。小説ではなく、日記。大正時代のブログを読んでいる感じがした。

文庫OFF

2024/09/25

#17奈良県立図書情報館ビブリオバトル「海」で紹介された本です。 2012.7.21 http://eventinformation.blog116.fc2.com/blog-entry-822.html?sp

Posted byブクログ

2024/06/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

20代前半の雑記と考えれば納得。ひたすらストレートに金がほしい、美味い飯が食いたいとぼやき、つれない男どもの文句を吐き散らす。後半に連れて攻撃性が増すのは、一度非公開と決めたものが第3部にまとまっているから。人のぼやきを見ているだけなのに、ちょっと励みになる。柚木さんもおすすめしつつコメントしていた通り、感情のアップダウンが激しすぎるしフットワークも軽すぎ。なんで名作なのか全く説明できないが、確かにひっそり読み継がれてほしい。男性が読むとどういう感想を持つのだろうか。

Posted byブクログ

2023/12/29

日記文学という形式の中に,自ら生計を立てていくことの自覚と,時折現れる詩情が入り混じる。本作のリアリティはいきが良い。

Posted byブクログ

2023/10/19

読書会 課題図書 あまりにも著名な「林芙美子」 でも、じっくり読んだのは初めて イマサラですね 三部の構成 重複するので??? だったけれど、検閲とかいろいろな事情で 後からつけられたとのこと 『私は宿命的に放浪者である』 極貧の中、それでも上を向き貪欲に本を読み、そして書い...

読書会 課題図書 あまりにも著名な「林芙美子」 でも、じっくり読んだのは初めて イマサラですね 三部の構成 重複するので??? だったけれど、検閲とかいろいろな事情で 後からつけられたとのこと 『私は宿命的に放浪者である』 極貧の中、それでも上を向き貪欲に本を読み、そして書いた彼女 生活主義というか、食欲・性欲にのたうち回りながらの 若い日々 大正11年から15年の日記風の雑記帳からまとめられた自叙伝 「読書会」では全く違う観点を知って興味深い ずっと改変されてきたが 最初の改造社からのものが一番いいとか 岩波版との比較とか ≪ 放浪の 日々の苦悩を ただ書いて ≫

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2023/08/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

やっと読み終わった…。 めっちゃ時間がかかった。 芙美子放浪しすぎやん!そりゃタイトルは「放浪記」だけど、まさかこの分厚い本全編で放浪するとは…。 時系列もわかりにくいし、出てくる女ともだちほぼ「◯ちゃん」でこれまた分かりにくい。 たしかに主人公の生い立ちには同情するけど、仕事は続かないし、男はダメ男ばっかり選んでるし、これどこが昭和初期の人たちに受けたんや?と思わざるを得ない。真面目に働きなよ、と社畜は思うなり。 安易に革命だの社会主義だのにハマらなかったのは良かったかも…。 ただ、間に書かれた詩はとても良かった。でも、詩は評価されなかったんだよなあ…。なんでや。

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2023/08/12

放浪記といえば、森光子さんのでんぐり返しが思い出されるが、原作を読むのは初めてだった。 大正11年から5年間、日記をもとに昭和5年に刊行された放浪記「第一部・第二部」と、敗戦後に発表された「第三部」を収めてある。 これはおもしろい。言葉の運びがとても斬新で読みやすい! 第一部(...

放浪記といえば、森光子さんのでんぐり返しが思い出されるが、原作を読むのは初めてだった。 大正11年から5年間、日記をもとに昭和5年に刊行された放浪記「第一部・第二部」と、敗戦後に発表された「第三部」を収めてある。 これはおもしろい。言葉の運びがとても斬新で読みやすい! 第一部(放浪記以前) 「私は宿命的に放浪者である。」で始まり、「今の私の父は養父である。実直過ぎるほどの小心さと、アブノーマルな山ッ気とで、人生の半分は苦労で埋れていた人だ。母の連れ子の私は、この父と木賃宿ばかりの生活だった。」と続く。 見知らぬ土地を転々としながらの行商生活。芙美子が見聞きした事柄が生々しく伝わってくる。 「烈々とした空の下には、掘りかえした土が口を開けて、雷のように遠くではトロッコの流れる音が聞こえている。昼食時になると、蟻の塔のように材木を組みわたした暗い坑道口から、泡のように湧いて出る坑夫達を待って、幼い私はあっちこっち扇子を売りに歩いた。」 第一部・二部 下女、女中、カフェの女給と、次々に仕事を変えて、困窮すれば友人宅に食べに行き、生活に疲れたら借りた金で旅に出る。 「不運な職業にばかりあさりつく私だが、これ以上落ちたくはない。何くそという気持ちで生きている。」 "芙美子は強し" だが身内には甘く、惚れて捨てられた男への未練は断ちがたい。貧困にあえぐ女性の暗い話なのに、人間味があり滑稽にも思えてつい笑ってしまう。意地っ張りな芙美子を応援したくなった。 芙美子の書いた詩が良い。 特に『朱帆は海へ出た』と『黍畑(きびばたけ)』は好みの詩。 〈注解〉を見ると、日本の作家の本に限らず、外国のものも数多く読んでいたことに驚く。読むこと、書くことは彼女の生きる支え。しかし作家となり食べていくには大変な時代であったこともわかった。 第三部は発禁を恐れて発表されなかった部分を後にまとめたものだと〈解説〉で知り、当時の検閲の凄まじさを思った。 吹き荒ぶ嵐の中で生きた芙美子。 彼女に関わった人にもそれぞれの人生があったことを考えると胸にグッときた。 次は尾道にいた少女の頃の暮らしが書かれた『風琴と魚の町』を読んでみたい。

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2023/07/05

NHK百分で名著での紹介に触発され、放浪記を読み進めております(名前は良く知っていましたが、読んだことが無く)。炭鉱の多い西日本各地(門司、下関、戸畑、若松、佐世保、直方等)を転々とする小さな林芙美子(1903年生まれ)と松本清張(1909年生まれ)の小倉での苦しい暮らしが重なり...

NHK百分で名著での紹介に触発され、放浪記を読み進めております(名前は良く知っていましたが、読んだことが無く)。炭鉱の多い西日本各地(門司、下関、戸畑、若松、佐世保、直方等)を転々とする小さな林芙美子(1903年生まれ)と松本清張(1909年生まれ)の小倉での苦しい暮らしが重なります。あの、海が見える、という尾道の記述には(芙美子が女学校を卒業した町でもあり)、小津監督の東京物語の冒頭の風景が重なります。大正時代に書かれた日記を基にした小説(1928年の出版)のようですが、今読んでも、新鮮でかつ様々な町の歴史等を立体的に味わえる本ですね。こんないい小説だったのね、と今更気づかされております、★四つです。

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