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青の時代 の商品レビュー

3.5

92件のお客様レビュー

  1. 5つ

    12

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    41

  4. 2つ

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時代時代による違いは…

時代時代による違いはあるにせよ、参考にする点はかなりあった。

文庫OFF

「光クラブ」事件を題…

「光クラブ」事件を題材にした長編。必ずしも成功作ではありませんが、当時の感じが伝わってきました。

文庫OFF

硬質で流麗な芸術志向…

硬質で流麗な芸術志向の文章が、何よりも惹かれます。しかし、これは少しその魅力が少なかったです

文庫OFF

東大生が興した金融会…

東大生が興した金融会社の話。著者、世間の評価はイマイチだが、題材は結構面白いと思う。ライブドア事件が引き合いに出されるが、川崎誠と堀江は違う。川崎誠はどこまで進んでも欲望に対して清潔で行為に冷静な人間。堀江は俗っぽく、図太く、自殺などしない人間。

文庫OFF

2026/03/08

こんなこと言うのも烏滸がましいくらいに尊敬してるけどやっぱり語彙力がえげつない 三島由紀夫が書いたってだけで価値があるんだよ。本人は失敗作だというけど。まあ、金閣寺とかに比べたらそりゃ劣るけど三島特有の批判眼は衰えず

Posted byブクログ

2026/03/02

三島作品の中ではやや印象が薄く、本人も失敗作と認めている。やたらと理屈っぽくアフォリズムに溢れる文章は浅学の自分には読むのに骨が折れた。しかしさすがにというか、物語序盤で子供の頃、親にねだった鉛筆の模型のイメージをきれいに回収するラストは強く印象に残る。

Posted byブクログ

2026/03/01

三島由紀夫的にはうまく書けなかったというのが解説にあったけど、自分は面白かった。確かに時間軸が飛ぶところ等はつながりの点でよくはないのかもだけど、主人公の考えや行動はずっと興味を持って読めた。

Posted byブクログ

2026/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「光クラブ事件」について先にWikipediaで一通り読んでいたのでおおよその展開はわかっていたが、それでも耀子にすっかり騙されてしまった。 主人公である川崎誠の「理解されるのを嫌がる」性格が幼稚で、行動一つ一つが短絡的に見えてしまうのがとても皮肉的に感じた。 本人は非常に頭脳明晰でありながら、人に下に見られたくない気持ちが強く、生きることに精一杯な人柄が読んでいてとても苦しかった。

Posted byブクログ

2026/02/14

本作の内容を知らずして、この「青の時代」と云う題名だけを聞けば、三島由紀夫がパブロ・ピカソを取り上げたのかと思いたくもなるが、然にあらず。ここで扱われるのは、現役東大生による金融犯罪として、戦後の日本を騒がせた「光クラブ事件」を題材とした話である。タイトルに冠された「青」とは主人...

本作の内容を知らずして、この「青の時代」と云う題名だけを聞けば、三島由紀夫がパブロ・ピカソを取り上げたのかと思いたくもなるが、然にあらず。ここで扱われるのは、現役東大生による金融犯罪として、戦後の日本を騒がせた「光クラブ事件」を題材とした話である。タイトルに冠された「青」とは主人公があらゆる物事に対して青写真、つまり手順を頭に描き、それに頑なに則って行動することに由来する(偏執的なまでに自分の順序に拘る彼の性格には、精神医学上の或る側面が透けて見えなくもない)のと同時に、青春や青二才の意も含んだ多重ミーニングとなっている 昨秋から著者の作品を続けざまに読んできて改めて気づかされるのは、彼の小説形態は一口にミシマ文学の範疇で括るのが憚れるほどに、そのヴァリエーションが豊かなことだ。それは例えば「盗賊」は青春小説「音楽」は心理サスペンス「沈める滝」はハードボイルド「美徳のよろめき」は官能小説のような具合にして、著作の方向性は多岐に渡る。そして今回手にした「青の時代」の、地方の名家出身の頭脳明晰な漢が都会で悪事に染まるストーリーは、それらとは趣を画す正統派のピカレスク小説に当てはめられる 本書の解説でも指摘されている通り、戦前から戦後にかけてのエピソードを語りゆく流れのなかで、戦中の登場人物らの様子を全く記さず時間を一気に終戦後へジャンプさせた展開には、確かに違和感を拭えない。1925年生まれの三島は戦時中非常に多感な時期を過ごしたわけだが、私個人は、何となく彼が作中で直接的に戦争を描くことを躊躇っていたのではないかと云う漠然とした印象を抱いている。それが入隊検査の折、患っていた病のために不合格となった三島の過去と結びついているのかは分からぬものの、今後人物像を考えるうえでは重要なキーポイントだろうと思われる 誠の人格形成に大きな影響を与えた父・毅の存在。二人の確執に可成の紙数を割いた前半とは一転、後半ではそうした逸話がとんと隅に追いやられてしまい、尻すぼみのままに終わったのは誠に残念だ。新たな表現を目指し挑んだ三島自身がこれを失敗作と認めているのも、恐らくはそんなところに理由があるのだろう。ただ、俄かミシマファンとして本当に失敗作かと問われればそうとも云い切れない。此度私はこの小説を三遍繰り返して読んだのだが、筋書きや登場人物を自分なりに把握したうえで頁を繰った三度目が一番面白く感じられたのもまた事実。姫野カオルコは自作の主人公に三島のベストは「青の時代」と語らせていたが、スルメの如く噛めば噛むほどに味わいが増す点では、あながち最高評価も間違いではないかも知れない ▶ ミシマの描いた女たち "野上耀子" 風が強くなった。屋上のことで、風は牧羊の群のように容赦もなく駆け抜ける。耀子の髪は細面の顔の周囲(めぐり)に焔のように乱れた。彼女の声には明るい乾燥した響きがあり、瞳はまことに軽快に動いて、その動きの軽やかさは、実意のなさを一ㇳ目で知らせた。それでいて人を信じさせない暗い陰鬱な瞳では決してない。この瞳を見ているうちに彼女の不実を、ほれぼれと信じたくならない男がいたら、お目にかかりたいものだ。(95頁より抜粋) ▶ これがミシマの表現だ すでに十一月も終わりであった。短日(みじかび)の暮色は街路樹の梢を包んでいた。箪笥のなかから引っ張り出されたばかりの冬外套の放つナフタリンの微かな匂いが、人のゆきかいのはげしいあたりに漂っている。この匂いは女の銀狐の、もしくは銀狐まがいの襟巻からも漂い出た。人々の顔にはいかにもこの季節に納得の行ったという安らかさがあるが、そういう表情を人々がうかべるのは十一月に限られている。こんな表情には幾分哲学者めいたものがあり、身近な竈や暖炉のように、われわれは抽象的な思考を身近に感じる。ともするとわれわれは日常生活にあまり責任のない、乾いたコルクのような、軽快な自分の肉体を、外套の厚みの下に感じるのである。(138頁より抜粋) ~評価~ 〔物語性〕★★☆ 〔構成力〕★☆☆ 〔表現力〕★★☆ 〔娯楽性〕★★☆ 〔キャラ〕★★☆ 〔総合点〕★★★★★★☆☆☆☆ (2026-No.3)

Posted byブクログ

2026/02/05

自意識過剰で自尊心にまみれてない少年が登場する話はないのかしら、三島由紀夫。。 冷笑系の誠に対しての「自然」な易が良い味を出してた。 印象的な文 ・彼はなんて自然なんだ。彼こそは興味のないものを黙殺できる人間、つまり愛することのできる人間なんだ ・論理はせいぜい一二時間の論争で...

自意識過剰で自尊心にまみれてない少年が登場する話はないのかしら、三島由紀夫。。 冷笑系の誠に対しての「自然」な易が良い味を出してた。 印象的な文 ・彼はなんて自然なんだ。彼こそは興味のないものを黙殺できる人間、つまり愛することのできる人間なんだ ・論理はせいぜい一二時間の論争で歴史上のもろもろを分析し解決を与えることが自在に出来るが、論理の仇敵は時間であって、この仇敵を葬るために論理はしばしば未来へ向かう。 ・人間の弱さは強さと同一のものであり、美点は欠点の別な側面だという考えに達するためには、年をとらなければならない。 ・人生は、これをわれわれが劇的に見ようと欲するとき、まず却ってわれわれに劇を演ずることを強いる。そこでますます人生を劇と見ることが困難になる。なぜなら演ずることなしに一つの劇を生きることは不可能であり、それが可能であるかのような幻想を、われわれは人生と呼んでいるからだ。 ・忘れる才能を持った人は、はじめから物事を考えてやったりしはいたしません。そういう人たちは目的よりはやく行為を忘れ、行為の向こう側でいつも昼寝をしていられるおかげで、よく太って真赤な頬をしています。

Posted byブクログ