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小さき者へ・生れ出づる悩み の商品レビュー

3.8

81件のお客様レビュー

  1. 5つ

    18

  2. 4つ

    23

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すごく感動しました!…

すごく感動しました!涙なしでは読めません。特にラストが‥‥少し昔の作品なのでちょっと読みづらいかも。

文庫OFF

有島武郎が幼い子供達…

有島武郎が幼い子供達の姿に心を痛め、自分の弱さを振り返る表題作。子供が夜遅く、父親の部屋にきて何も言わずにひざにしがみついて声を抑えて泣く場面なんか、じんときます。

文庫OFF

「小さき者へ」は高校…

「小さき者へ」は高校時代に読んで、親って凄いんだなぁと何となく思っていました。が、子供が出来た今、再読してみると当時とはまったく違って、心に深く染み入りました。最初に母親がいないのは不幸だ!とバッサリ言い切ったところが、厳しくも父親としての覚悟が垣間見えました。しかし余談ですが、...

「小さき者へ」は高校時代に読んで、親って凄いんだなぁと何となく思っていました。が、子供が出来た今、再読してみると当時とはまったく違って、心に深く染み入りました。最初に母親がいないのは不幸だ!とバッサリ言い切ったところが、厳しくも父親としての覚悟が垣間見えました。しかし余談ですが、夫婦や子供の話を読み終わったあと、巻末の著者の年表を見ると、「愛人と~」などの記述を見ると少し興醒めしてしまいます。悪いとは言いませんが何かしっくりきません・・。あくまで余談です。

文庫OFF

白樺派を代表する作家…

白樺派を代表する作家の、自伝的色彩の濃い2編を収録。「生まれ出づる悩み」は、芸術への理想と現実生活の苦難の葛藤を描いた、実験的な小説です。

文庫OFF

「生まれ出づる悩み」…

「生まれ出づる悩み」は主人公の青年が悩んで悩んで悩みまくる話である。漁船が転覆する場面がリアルだ。白樺派の小説は難しく、読むのに時間がかかった。

文庫OFF

感動しました。この本…

感動しました。この本はとても勉強になるなと思いました。

文庫OFF

2025/01/18

漁船転覆のシーン描写は凄いが 多少辟易気味にも成る 世に出ず埋もれ行く才能は数多有ることだろう!特に貧しきモノには

Posted byブクログ

2024/12/01

有島武郎著『小さき者へ ; 生れ出づる悩み 改版(新潮文庫)』(新潮社) 1955.1発行 1980.2改版発行 2020.9.13読了  「小さき者へ」は、有島武郎の三人の子ども達に向けて創られた小編である。もっとも大人に成長した子ども達を想定して書かれているので、遺言のよう...

有島武郎著『小さき者へ ; 生れ出づる悩み 改版(新潮文庫)』(新潮社) 1955.1発行 1980.2改版発行 2020.9.13読了  「小さき者へ」は、有島武郎の三人の子ども達に向けて創られた小編である。もっとも大人に成長した子ども達を想定して書かれているので、遺言のような様相を併せ持っている。その遺言の内容はいかにも有島武郎らしいが、自らの子を不幸者呼ばわりすることに私は反感を覚えざるを得ない。確かに両親を亡くした子ども達は不幸だったろう。が、その不幸の半分は他ならぬ父親自身が招いたものだ。自ら父親を辞めておきながら、私を振り捨てて進めとは厚顔無恥にも程がある。父親を受け入れても拒んでも全て父親の呪縛に絡め取られてしまうからだ。  「生れ出づる悩み」は、辛く厳しい現実の中で夢を捨てきれずに苦悩する若き漁夫を描いた作品だが、甘美なる夢の味を覚えた若き漁夫はさながら旧約聖書のアダムだろうか。夢を抱くことが罪を背負うことだとすると、夢を実現するためにはキリスト教という母胎を破り出なければならないが、こういう発想自体がすでに自由な発現を抑圧している。「小さき者へ」にも同じ原罪意識が見てとれる。皮肉なことだが、有島武郎は人妻と心中事件を起こした時にようやくキリスト教的道徳観から解放されたのだ。  なお、「生れ出づる悩み」の難破シーンの描写はかなりリアルである。 https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R100000136-I1130000796096443008

Posted byブクログ

2024/11/14

北海道は道央、ニセコや岩内町が舞台と言える「生れ出づる悩み」は、厳しい北海道の海の景色が細かく描写されており、短いながら読み応えのある作品。 「小さき者へ」も短編だが、親、夫の「子」への思いが溢れている。 北海道出身でもニセコ町や岩内町出身なら読むといいと思う。岩内港の荒波、そ...

北海道は道央、ニセコや岩内町が舞台と言える「生れ出づる悩み」は、厳しい北海道の海の景色が細かく描写されており、短いながら読み応えのある作品。 「小さき者へ」も短編だが、親、夫の「子」への思いが溢れている。 北海道出身でもニセコ町や岩内町出身なら読むといいと思う。岩内港の荒波、そびえ立つ岩内岳…自然を思い起こすことができる。

Posted byブクログ

2024/01/28

子どもが生まれたので、改めて読みたくなって。 以前は私が子どもの立場だったため、私のこれからの人生へのエールだと感じた。今は親の立場で、幼子を残して逝く無念や、子どもへの想いに共感する。 エールを受け取る側から送る側へと立場が変わり、そうして世代が繋がっていくのだと実感する。私は...

子どもが生まれたので、改めて読みたくなって。 以前は私が子どもの立場だったため、私のこれからの人生へのエールだと感じた。今は親の立場で、幼子を残して逝く無念や、子どもへの想いに共感する。 エールを受け取る側から送る側へと立場が変わり、そうして世代が繋がっていくのだと実感する。私はもう「小さき者」ではないのだ。何となく寂しくもあり、嬉しくもある。 行け。勇んで。小さき者よ。

Posted byブクログ