それから の商品レビュー
『三四郎』のその後が…
『三四郎』のその後がこの『それから』である。まだ若造であった『三四郎』もずいぶんと大人になった。しかし主人公はどうしても決心のつかない1つの重大事がある。ラストの決断は感動的。
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学校卒業後定職につか…
学校卒業後定職につかず親の援助によって暮らしている遊民(今で言うフリーター)代助は、己の「自然」を重んじたが故に、赤い焔渦巻く自我の世界に突き進んでゆく。ラストの描写が圧巻。
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水と火、という相反す…
水と火、という相反するイメージが小説の細部で十王に溢れ帰り、緻密な空間を形作っていきます。
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漱石文学の一つを読み…
漱石文学の一つを読みました。『こころ』と同じくらい感動しました。純文学でもすらすら読めちゃいますよ。
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「歩きたいから歩く…
「歩きたいから歩く。考えたいから考える。」行為の他に目的を持たない純粋行為を漱石は認めていると思う。それは3部作の1部にあたる『三四郎』でも感じたことだ。その観点から職業というものを眺めると、いかに多くの人が生活のためといってこれを選び、堕落・腐敗していることか。 一方で、余程...
「歩きたいから歩く。考えたいから考える。」行為の他に目的を持たない純粋行為を漱石は認めていると思う。それは3部作の1部にあたる『三四郎』でも感じたことだ。その観点から職業というものを眺めると、いかに多くの人が生活のためといってこれを選び、堕落・腐敗していることか。 一方で、余程の幸運に恵まれない限り、ただ遊んでいるだけでは生きていけない。生きたいなら、この折り合いをつけることが必要である。これをわかりやすくすると、「好きで」かつ「人に求められている(お金の稼げる)」職業をしなさいということになる
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これには途中で挫折し…
これには途中で挫折してしまった・・・やはりこういうのが好きな人が読むものだと思った
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字が滑ってしまってなかなか没入できなかった。代助が決心してからは楽しめた。『門』は未読だけど、今のところ『三四郎』のほうが好み。
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はたしてハッピーエンドだったのかそれともバッドエンドだったのか。 それはそれからの代助しかわからない。 代助の心理描写や思考が所狭しと出てきてとても面白い。 自分だったらどう選択するのか?そしてその選択の先は正解なのか?所々でこんな事をじっくり想像してしまって非常に良い読書体験だ...
はたしてハッピーエンドだったのかそれともバッドエンドだったのか。 それはそれからの代助しかわからない。 代助の心理描写や思考が所狭しと出てきてとても面白い。 自分だったらどう選択するのか?そしてその選択の先は正解なのか?所々でこんな事をじっくり想像してしまって非常に良い読書体験だった。 言葉が古いから読むのに時間はかかるがそれでも色々考えさせられる良い物語である。 自分の人生は果たして正しい道を行っているのか? そんな自分の人生を見直す良い機会になるだろう。
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2024年12月18日、アバタローさんのYouTube動画「【名著】怠情への讃歌|ラッセル 幸福と成功を呼ぶ、「怠け癖」のすすめ」のコメント欄において、「マルクスの娘婿ポール·ラファルグの『怠ける権利』、そして近代日本で最初に「働いたら負け」ということを高らかに譲いあげた夏目激石...
2024年12月18日、アバタローさんのYouTube動画「【名著】怠情への讃歌|ラッセル 幸福と成功を呼ぶ、「怠け癖」のすすめ」のコメント欄において、「マルクスの娘婿ポール·ラファルグの『怠ける権利』、そして近代日本で最初に「働いたら負け」ということを高らかに譲いあげた夏目激石の『それから』と併せて読みたい名著ですね。」というコメントあり。
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『三四郎』に比べて難しい表現がないのとストーリー性を重視しているので読みやすかったです。 武者小路実篤の『友情』の解説にあったのがきっかけで読みましたが、無意識の抑圧からの自然の発作による悲劇は似ているのかなーと思いました。 ただ、読後感は圧倒的に『三四郎』の方が好きですし総合的...
『三四郎』に比べて難しい表現がないのとストーリー性を重視しているので読みやすかったです。 武者小路実篤の『友情』の解説にあったのがきっかけで読みましたが、無意識の抑圧からの自然の発作による悲劇は似ているのかなーと思いました。 ただ、読後感は圧倒的に『三四郎』の方が好きですし総合的にも『三四郎』派です。
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