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倫敦塔・幻影の盾 の商品レビュー

3.5

33件のお客様レビュー

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「倫敦塔」は夏目漱石…

「倫敦塔」は夏目漱石がロンドンへ留学していたときの話です。異国の地で漱石が目にしたもの感じたものを綴った作品です。漱石の率直な気持ちが書かれていておもしろかったです。

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漱石が文筆活動を始め…

漱石が文筆活動を始めた初期の、紀行文を収めた作品です。現実と幻想が交錯する、倫敦搭がお勧めできます。

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ロンドンを見る漱石の…

ロンドンを見る漱石の目の角度や深さに自分や日本への厳しさを感じました。

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処女作『我輩は猫であ…

処女作『我輩は猫である』のあとに発表された短編集。漱石の文体へさまざまな試みが見られる紀行文二篇を含む全七篇。推理小説仕立ての「趣味の遺伝」がおもしろかった。

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漱石の初期短編集。「…

漱石の初期短編集。「琴のそら音」「趣味の遺伝」は主人公が楽天的で面白くて、爽やかな小説です。他にも漱石の代表作とは一味違ったものが集められていて、興味深く楽しめました。

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2024/07/13

表題2作では、白昼夢のように伝奇的なエピソードが綴られる。夢十夜的な雰囲気もすこし感じました。文体は格調高い擬古文的な文で、ちょっとむずかしい。

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2023/10/28

初期短編集(明治38〜39年)。言文一致の現代書き言葉ではない作品もあったりする。近代日本文学直前のプロトタイプ集とでも呼びたくなる。作品ごとに変化するチャレンジングな表現が面白い。個人的には「趣味の遺伝」のサイコパスすれすれのユーモアがツボだった。

Posted byブクログ

2023/05/22

夏目漱石の短編集。 「幻影の盾」「薤露行」「一夜」はただただ美しさにうっとりする。 美文調は正直何を言っているのかわからない部分もあるが、短編なのでさほど苦痛にならず、美しい絵をただ眺めるような気持ちで読める。 漱石の戦争観を垣間見ることができる「趣味の遺伝」は面白い。 主人...

夏目漱石の短編集。 「幻影の盾」「薤露行」「一夜」はただただ美しさにうっとりする。 美文調は正直何を言っているのかわからない部分もあるが、短編なのでさほど苦痛にならず、美しい絵をただ眺めるような気持ちで読める。 漱石の戦争観を垣間見ることができる「趣味の遺伝」は面白い。 主人公は戦死した友人にたびたび思いを馳せる。戦死の場面(あくまで想像)は白黒のショートフィルムを見ているよう。「塹壕に入ったまま上がってこない」というシンプルな表現が繰り返されることで、明るく平和な日常生活の中、サブリミナルのように戦場と死がちらつく。 遺された者たちの思いが清らかで切ない。 畳みかけるようなラストひと段落も胸を打つ。

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2022/03/25

漱石初期の短編集  【倫敦塔】1905年 留学中の倫敦塔観光記 英国の歴史を塔の中に感じ、戯曲「リチャード3世」・絵画「ジェーングレー」などからの発想を ブラックファンタジー的に随所に表現。観光後、現在イギリス人(当時の)に現実に戻される。興醒めして(たぶん)もう二度と行かない...

漱石初期の短編集  【倫敦塔】1905年 留学中の倫敦塔観光記 英国の歴史を塔の中に感じ、戯曲「リチャード3世」・絵画「ジェーングレー」などからの発想を ブラックファンタジー的に随所に表現。観光後、現在イギリス人(当時の)に現実に戻される。興醒めして(たぶん)もう二度と行かないとか言う。 観光記でも普通には書きません。 【カーライル博物館】1905年 留学中のカーライル博物館訪問記 備考によると、味の素の発明者・池田菊苗さんと訪問しているらしい。まだ、海外渡航は珍しいから、外国で会うと仲良くなるのかしら。 たぶん、漱石はカーライル大好きに思える。見学中の表現は、案内のおばさんをあんぱんみたいだとか、ベッドをたいしたことないような事言ったり、口が悪いけど、蔵書目録を発表したりね。 【幻影の盾】1905年 アーサー王物語・北欧神話を元に、「一心不乱」を書いたらしいのだけど、前説で上手くいかなかったみたいな言い訳している。 主人公ウィリアムは霊を宿す盾を持つ。戦闘中の相手の城に恋人がいる。いよいよ戦争が始まり、恋人を助け会いたいのだが、戦火が回る。 その後からは、幻かなと思う。馬が飛んできて、それに乗って南へ走る。女神が出てきて、盾に問えみたいなこと言われて、盾の中で恋人と会う。こんな感じ?元の話を知らないので難解でした。 【ことのそら音】1905年 異質の頑張った怪談風小説。 結婚間近な主人公の周辺に起こるちょっとした怪談風出来事。ラストでほぼ全部解決して、めでたしめでたし。 【一夜】1905年 難解。「吾輩は猫である」の作中で「一夜」の事を 誰が読んでも朦朧として取り留めがつかないとか書いてあるらしい。やめてほしい、3回は読んだんですけど。人生を書いたので小説を書いたのではないと。 登場人物は、髭のある人、髭のない人、涼しき眼の女。三人で禅問答みたいな会話して、最後は、思い思いに一緒に寝ちゃう。 森鴎外の「寒山拾得」的。 【薤露行】1905年 アーサー王物語題材。擬古体。 ○夢 アーサー王円卓の騎士らと試合に出発。    騎士ランスロットは仮病を使って王妃と密会    バレそうなので急いで試合に行く ○鏡 魔法の鏡に映るランスロット    それを見たシャロットの女。鏡は割れる。    ランスロットへの呪いをかける ○袖 古城に住まうエレーンは一夜泊めたランスロ     ットを好きになり袖を兜に付けさせる ○罪 試合は終わり皆帰るが、ランスロットは帰ら             ない。王妃は密通の糾弾を受ける。 ○舟 エレーンはランスロット行方不明のショック    断食自殺    死体を乗せた舟は王妃のもとへ ランスロット持てすぎ疑惑あり。 【趣味の遺伝】1906年 書いたのは1905年かな これは、なかなか良いです。 主人公は一貫して、余。 日露戦争で亡くなった、尊敬していた先輩を思い出す。戦争で、目を引く活躍をしただろうと想像する。ここの表現が、生き生きとしすぎて物悲しい。 後半は、先輩の好きだった女性を探しだすという感じ。 だいぶ時間かけて読み切ろうとは思ったのだけど、英文学に無知で難解すぎました。

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2020/09/30

留学中にロンドン塔に魅せられた漱石がイギリスの歴史を交えて綴る「倫敦塔」ほか6編を収録。倫敦塔は難解でわからない描写が連続しあまり面白いとは思わなかった。7編の中で唯一良いと感じたのは「趣味の遺伝」。謎の女性に強く惹かれる漱石の意外な一面が見られる。詳細→ http://take...

留学中にロンドン塔に魅せられた漱石がイギリスの歴史を交えて綴る「倫敦塔」ほか6編を収録。倫敦塔は難解でわからない描写が連続しあまり面白いとは思わなかった。7編の中で唯一良いと感じたのは「趣味の遺伝」。謎の女性に強く惹かれる漱石の意外な一面が見られる。詳細→ http://takeshi3017.chu.jp/file8/naiyou8109.html

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