鹿男あをによし の商品レビュー
次奈良に行って鹿を見たら、話しかけてくるんじゃないかってドキドキしてしまいそう。剣道のシーンがかっこよかった。もう一回日本史をちゃんと勉強してみたいと思った。先生は神経衰弱なんかじゃなかった。
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2018.12.23読了(図書館) ☆2.8 ファンタジー的な設定になかなか馴染めず、頑張って最後まで読んでみたけれど結局しっくりこなかった。 映像化するのは難しそうだが、どんな風にドラマ化されていたのか気になる。
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大学の研究室にいた「おれ」は代理講師として奈良の女子校に赴任する。着任早々、「おれ」は奈良の公園で鹿に囲まれた上に雌鹿から強く依頼を受ける。「先生は運び番に選ばれた。『目』を取り戻せ」と。 頭からっぽにして読める本をと思って手に取ったところ、ファンタジー、ミステリー、スポ根青春...
大学の研究室にいた「おれ」は代理講師として奈良の女子校に赴任する。着任早々、「おれ」は奈良の公園で鹿に囲まれた上に雌鹿から強く依頼を受ける。「先生は運び番に選ばれた。『目』を取り戻せ」と。 頭からっぽにして読める本をと思って手に取ったところ、ファンタジー、ミステリー、スポ根青春、古代ロマンまで要素がてんこもりで想像以上に頭を使いました(笑)ぶっとんだ設定はさすが万城目ワールド。しかしミステリー部分がどうも気になり、先を急ぐように読み進めました。かなり前にドラマ化もされていますが私は見ていなかったので先入観なく楽しめたのも良かったかなと。 今度奈良にお邪魔したときは、鹿を見る目が変わりそうです。
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『坊ちゃん』みたいだと思って読んでいたら、真正面からマドンナと来た。 奇をてらったようでいながら物語のつくりがカッチリとしていて悪くない。キャラといい伏線といい成長小説的なストーリーといい紋切り型みたいなところがあるけれど、基本を外さないという感じを受ける。剣道の試合のシーンな...
『坊ちゃん』みたいだと思って読んでいたら、真正面からマドンナと来た。 奇をてらったようでいながら物語のつくりがカッチリとしていて悪くない。キャラといい伏線といい成長小説的なストーリーといい紋切り型みたいなところがあるけれど、基本を外さないという感じを受ける。剣道の試合のシーンなんか良かった。この感じ、特に中高生くらいにオススメかな。もちろん大人が読んでもOK。 以前に丸善でサイン会をしているのを見かけたことがあったが、なんだかすごく人の良さそうな雰囲気であった。作風もなるほどと思わせる。
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ファンタジーに日本の古都を表現し、なおかつ事の歴史に対しての興味をくすぐる内容。 欲に溺れず、身近なものに感謝を持ち、忘れるべからず。
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大和杯を獲って、めでたしという展開では無いなとは簡単に予想できたが、想像を超えるスケールの展開。リチャードは絡むだろうなとは思ったけど。 最後に全部繋がって「なるほど」と、スッキリした気持ちで読み終えらるところ。この先どうなったんだろう?と続きが気になるところがいい。
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大学院の研究室内の事情で突然奈良の女子校に産休の代用教師として赴任することになった主人公"おれ"。担任となったクラスの生徒堀田は遅刻の理由をマイシカが駐禁をとられたとか訳の分からぬことを言ったあげく遅刻を学年主任にチクったということでおれを嫌う。生徒の扱いに悩まされるのみならずこんどは鹿に話しかけられ、ある物を運べと鹿から命ぜられる。「シカるべきときに、シカるべき相手から渡される」ものとは何なのか?どうやらそれがないとこの世の調和が乱れてとてつもない災害がおきるのだとか。唐突に珍事に巻き込まれ神経衰弱がちになりつつも世の平和のために奔走するおれ先生の必死の奮闘劇。神話、古代史が現代に絡んだファンタジー。古の都の自然や史跡や遺跡の描写もロマンに溢れている。剣道の試合の場面は特にスポコン王道物みたいで手に汗にぎる。堀田イトちゃんがいいキャラしてる(表紙のイトちゃんもかわいい)。最後の最後まで胸がきゅんとする展開で、笑えたし感動した!とても楽しかった! アニメ映画化を希望します。
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自分が中学生くらいのときに流行ったかと思っていたが、たった10年前に出版された本だった。 ザッピングしているときにドラマをちらと見た覚えがある。 序盤、単なる坊っちゃんの焼き増し作品かと思いながら読み進めていったが、ファンタジーだった。 寺社仏閣がそれなりに好きな自分にはそれな...
自分が中学生くらいのときに流行ったかと思っていたが、たった10年前に出版された本だった。 ザッピングしているときにドラマをちらと見た覚えがある。 序盤、単なる坊っちゃんの焼き増し作品かと思いながら読み進めていったが、ファンタジーだった。 寺社仏閣がそれなりに好きな自分にはそれなりに面白かった。 展開も分かりやすくて、娯楽文学らしい、気楽に読める作品だった。 前から『鴨川ホルモー』も気になっていたので、この作者の別作品も読んでみるかも。
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【長男蔵書】漱石の『坊ちゃん』を下敷きにしていることがすぐに判る物語の展開から、大和杯剣道競技の息詰まる決勝戦を挟み、最後は赤シャツならぬリチャードの策謀で学校を去ることになった”先生”のことを思いニヤリ。堀田との別れのシーンは恋愛映画のようで良かった。家人に聞くとTVドラマでは...
【長男蔵書】漱石の『坊ちゃん』を下敷きにしていることがすぐに判る物語の展開から、大和杯剣道競技の息詰まる決勝戦を挟み、最後は赤シャツならぬリチャードの策謀で学校を去ることになった”先生”のことを思いニヤリ。堀田との別れのシーンは恋愛映画のようで良かった。家人に聞くとTVドラマでは多部チャンだったそうで、目の離れた野性的魚顔という原作の表現が妙に納得できた。いや、堀田、多部チャン可愛いぞ!
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とても面白かった。 「坊ちゃん」のオマージュ、非常にうまくてびっくりした。 さらに、歴史に対する深い造詣。鼠=難波宮なんて、日本書紀をよほど読み込んでいないと出てこない。三角縁神獣鏡のあたりも、著者は相当深い知識を持っていると感嘆した。 それらの知識を土台にして展開されるストーリーも、非常に面白い。手に汗握る場面あり、ほのかなロマンスあり、豊かな人間関係あり。 主人公の成長ぶりも、本家「坊ちゃん」に通ずるところがある。読後感も爽快。この著者の本は初めて読んだが、ちょっとはまってしまいそうだ。
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