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細雪(上) の商品レビュー

4.2

164件のお客様レビュー

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谷崎潤一郎後期の代表…

谷崎潤一郎後期の代表作。四姉妹の結婚をテーマにした物語。谷崎文学が始めての方には私はこれをまず勧めたいです。

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美しい文体で華麗な世…

美しい文体で華麗な世界に引き込んでくれます。戦前の日本にはこんなにはんなりとした人たちがいたんですねぇ。

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戦時中は発禁になった…

戦時中は発禁になった華麗な作品。三姉妹の三者三様の生き方が流麗な筆致で描かれています。

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2024/11/03

名作の再読を始めようと思う。 「ふん」は「うん…」と読み替えなければいけないことくらいしか覚えていない笑 ものすごく新鮮。 あまりに前近代的で、インドのベンガル地方の話を読んでるような気がして眩暈がする。昔はそんなこと思わなかったから、受け入れてだんだろうなと思う。 大人になっ...

名作の再読を始めようと思う。 「ふん」は「うん…」と読み替えなければいけないことくらいしか覚えていない笑 ものすごく新鮮。 あまりに前近代的で、インドのベンガル地方の話を読んでるような気がして眩暈がする。昔はそんなこと思わなかったから、受け入れてだんだろうなと思う。 大人になって読む戦前戦中の文豪の小説、クセになりそう。

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2024/10/09

さて、次は谷崎潤一郎! ということで有名な細雪から。 なんと上中下巻の長篇だ。 読み続けられるかと思いきや、面白く読めてるよ。 こいさん、あんちゃんや大阪弁か船場言葉か分からんが良い感じだ。周りにいる関西人が話す言葉とは異質で品が良い。 次はどんな展開に成るのか楽しみ〜

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2024/09/20

最初は飽食家庭の小さな悩みを読まされて苦痛だった。 時代背景が把握できてからは、戦争に移ろう生活感の変化に興味が湧いた。 最後の10ページからは、雪子の縁談がどうなるのか気になり勢いで読んだ。 医療、結婚、文化、生活、土地、全てが今とは異なるが、いつの時代も万人が雪子に情を持た...

最初は飽食家庭の小さな悩みを読まされて苦痛だった。 時代背景が把握できてからは、戦争に移ろう生活感の変化に興味が湧いた。 最後の10ページからは、雪子の縁談がどうなるのか気になり勢いで読んだ。 医療、結婚、文化、生活、土地、全てが今とは異なるが、いつの時代も万人が雪子に情を持たずにはいられない。

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2024/08/25

昭和初期の婚活事情を面白く読ませてもらいました! 谷崎潤一郎の他の作品に比べても非常に読みやすかったです!

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2024/07/11

題名は知っているが、読んだことがない名作の代表。 だが、読まないのは勿体無い。 谷崎潤一郎が、「源氏物語」全現代語訳という大作業を行わなければ、決して生まれなかった作品。 現代に「源氏物語」の「もののあはれ」を甦らせる試みだ。 この大作に取り組んでいた最中に、太平洋戦争が勃発、...

題名は知っているが、読んだことがない名作の代表。 だが、読まないのは勿体無い。 谷崎潤一郎が、「源氏物語」全現代語訳という大作業を行わなければ、決して生まれなかった作品。 現代に「源氏物語」の「もののあはれ」を甦らせる試みだ。 この大作に取り組んでいた最中に、太平洋戦争が勃発、谷崎は発表の場を失う。 しかし、彼は、発表する可能性があるかどうかもわからない作品を、戦時中、描き続けたのだ。 本作には、戦争の影は全く無い。 そこに、谷崎の矜持がある。 読んだ、という人に、本当に読んだかどうか確認する方法がある。 結末はどうだったかを尋ねることだ。 女主人公の一人、雪子が、華族と見合いをするために東京に向かうところで終わる、というのが普通の回答だ。 だが、それだけでは、あらすじを読んだだけという可能性もある。 確認すべきなのは、見合いを行うために、東京に向かう雪子の汽車の中での様子だ。 この大作の最後の一文は何だったか、ということだ。 現代に蘇った「源氏物語」ともいうべき、絢爛たる絵巻の最後は次の一文で終わっている。 「下痢は、とうとうその日も止まらず、汽車に乗ってからも未だ続いていた」! なんと、スカトロジー(糞尿譚)で終わっているのだ。 ここに、大谷崎の不適な笑いと、揺るぎない自信を感じざるを得ない。 その笑みに稲垣足穂の面影を思ってしまうのは気のせいだろうか。

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2024/04/24

春になると読みたくなる 三姉妹の京都の桜見物が圧巻 あまりの華やかさに息がつまりそう その流麗な世界にいつまでもずっとこの本読んでいられる

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2023/12/29

2023.12.29 読了。 大阪では名の知れた名家、蒔岡家の4姉妹が織り成す日常を綴った長編小説上巻。4人姉妹の三女の雪子の縁談がなかなかまとまらず次女の幸子夫婦は心配し色々と話を持ちかける。 谷崎潤一郎作品は「春琴抄」しか読んだことがなかったので、そちらに比べるとドタ...

2023.12.29 読了。 大阪では名の知れた名家、蒔岡家の4姉妹が織り成す日常を綴った長編小説上巻。4人姉妹の三女の雪子の縁談がなかなかまとまらず次女の幸子夫婦は心配し色々と話を持ちかける。 谷崎潤一郎作品は「春琴抄」しか読んだことがなかったので、そちらに比べるとドタバタと様々なことも起こるが日々を描いた作品なので穏やかな気持ちで読めた。 作品の大部分は幸子目線で語られている。 この時代は結婚の順番さえも上からでなければならなかったり、四女の妙子がお金を稼ぐという行為も職業婦人は貧困な家庭のものがやることだったり、上流階級の家では現代と色々異なり大変そうだなぁと感じた。 現代でもニュースなどで未婚率や子どものいない家庭の多さを話題にするということは、細雪程は格式ばっていないが「結婚することがステイタス」という考え方は未だに続いているのだなと感じた。 幸子・貞之助夫婦は互いに思いやりがある夫婦で素敵だと感じた。

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