風立ちぬ・美しい村 の商品レビュー
今でこそ、ストレプト…
今でこそ、ストレプトマイシンでほとんど治る肺結核。この当時は、寒冷地で栄養をつけるという対症療法しかなくて、生き延びられるか死ぬかは、ほぼ「運」に近い、しかも、どちらかというと「死病」に位置付けられ、さらに伝染病と知られていました。そういう相手と愛をはぐくむのは、自分の命も賭しか...
今でこそ、ストレプトマイシンでほとんど治る肺結核。この当時は、寒冷地で栄養をつけるという対症療法しかなくて、生き延びられるか死ぬかは、ほぼ「運」に近い、しかも、どちらかというと「死病」に位置付けられ、さらに伝染病と知られていました。そういう相手と愛をはぐくむのは、自分の命も賭しかねません。それをものともせず、堀辰雄は妻との愛をはぐくみます。
文庫OFF
文体が古めかしくてレ…
文体が古めかしくてレトロな所もこの作品の魅力だと思います。
文庫OFF
結核病患者の収容施設…
結核病患者の収容施設であるサナトリウムで繰り広げられる恋愛。青春の匂いがします。
文庫OFF
美しくて透明感のある…
美しくて透明感のある文章でした。「風立ちぬ」は特に。
文庫OFF
ゆるりゆるりと情景が…
ゆるりゆるりと情景が刻まれる、穏やかな愛の物語。
文庫OFF
美しい大自然のなかで、儚く逝ってしまう大切な人の命。 サナトリウムで過ごした二人の日々は、ずっと病の影が付き纏うなか、それでも静寂さに包まれた平穏な日々であった。 それを幸せと呼んでいいのか分からないが、僅かな時間であっても、お互いに想いあい生きる瞬間があったことは確かだ。 生き...
美しい大自然のなかで、儚く逝ってしまう大切な人の命。 サナトリウムで過ごした二人の日々は、ずっと病の影が付き纏うなか、それでも静寂さに包まれた平穏な日々であった。 それを幸せと呼んでいいのか分からないが、僅かな時間であっても、お互いに想いあい生きる瞬間があったことは確かだ。 生きたいという節子の願いと、節子に先立たれてからも生きなければという主人公の青年の思い。 文章の美しさが、切なさをより増幅させている。 切実な想いがヒリヒリと伝わってくると思っていたら、節子のモデルが著者自身の妻であったんだね。 二人の生きる姿勢から、日々の生活のなかに小さな幸せがたくさんあることを忘れてはいけないな、と思った。
Posted by
軽井沢旅行のお供にと選んだ一冊。前半は馴染みがない難しい表現が多く読み進めづらかったが、サナトリウムに行ってからはすらすら情景が目の前に浮かび、美しかった。人を大切に想うというのはとても綺麗だと思った。
Posted by
風立ちぬも美しい村も詩的な美しさを感じられ情景がありありと浮かんでくる文章であった。しかしそれが故に動きのないストーリー展開であり、その表現が寧ろまどろっこしくも感じた。
Posted by
メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1776227231578345865?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
Posted by
美しく精緻な季節や風景描写が、本当に軽井沢のようなところに自分を飛ばしてくれる。風立ちぬ、は、2人で幸福だと必死に思い込もうとしている中に、迫り来る死の影の恐怖をすごく感じられた
Posted by