岸和田のカオルちゃん の商品レビュー
タイトルにあるカオ…
タイトルにあるカオルちゃんの爆撃(?)物語です。物語であるから面白いのだけれど実際いるとなるとぞっとします。一挙一動が痛快で読む力が加速しました。
文庫OFF
生まれて初めてこうい…
生まれて初めてこういう本を読んで衝撃を受けています(笑)。50代男性の強力なお勧めをうけて仕方なく。思ったとおり最初は大阪の熱気と何でもありの最強のヌシことカオルちゃんにドン引きでした。しかし読んでいくうちに不思議なことに嵌ってしまいます。独特の話し方、テンポのよさ、常軌を逸した...
生まれて初めてこういう本を読んで衝撃を受けています(笑)。50代男性の強力なお勧めをうけて仕方なく。思ったとおり最初は大阪の熱気と何でもありの最強のヌシことカオルちゃんにドン引きでした。しかし読んでいくうちに不思議なことに嵌ってしまいます。独特の話し方、テンポのよさ、常軌を逸した破壊行動等・・・爆笑です!まさに明るく痛快なバイオレンス小説(笑)。ストレス解消に即効性のある本だと思いました☆
文庫OFF
同じ大阪が舞台って事で、こんなに終始暴力暴力の作品だとは思わなかった。何も知らずに買った私が間違いだった。
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面白い。少しでも土地柄を知っているとなお面白い。 しかしVシネマの竹内力のインパクトがすごく、全てを持っていかれる。 岸和田少年愚連隊も好き。
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先日Twitterで中場さんが次回作を書くと仰っていた 物語の登場人物になって本を読むのは楽しいのだけれど 中場さんの作品はガリバー大女になって俯瞰で眺めたい 登場人物になったら痛いんだもん
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今まで大阪を舞台にした小説を読んだことが無いかもしれない。それなのでこれが初の大阪、岸和田を舞台にした小説であります。生まれも育ちも関東平野の私にはあまり馴染みが無く、未知の場所なのですが・・・もう恐怖です。人情に厚いお話かと思いきや、暴力・暴力・暴力!殺し寸前の大犯罪の連続です...
今まで大阪を舞台にした小説を読んだことが無いかもしれない。それなのでこれが初の大阪、岸和田を舞台にした小説であります。生まれも育ちも関東平野の私にはあまり馴染みが無く、未知の場所なのですが・・・もう恐怖です。人情に厚いお話かと思いきや、暴力・暴力・暴力!殺し寸前の大犯罪の連続ですやん!もう笑うに笑えず。恐るべしカオルちゃん、恐るべし、大阪(笑)
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竹内力が主演の『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』シリーズの方が好き。映画(Vシネ?)の方もアホみたいに強いし無茶苦茶やけど可愛げがあるし、全国高校総番を目指して番長達と喧嘩するので目標が分かって楽しい。 でも、コチラは高校生やなくてオッサン。ヤクザもビビるほど怖いオッサン...
竹内力が主演の『岸和田少年愚連隊 カオルちゃん最強伝説』シリーズの方が好き。映画(Vシネ?)の方もアホみたいに強いし無茶苦茶やけど可愛げがあるし、全国高校総番を目指して番長達と喧嘩するので目標が分かって楽しい。 でも、コチラは高校生やなくてオッサン。ヤクザもビビるほど怖いオッサン。自分は強いモンが好きやし憧れてるからホンマはカオルちゃんが好きな筈やねんけど可愛げが無いから素直に好きになれんかった。 『じゃりン子チエ』のテツぐらいが可愛げが有って丁度いい。
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岸和田少年愚連隊 を読んだことがないが、「それでもスンナリ読めて面白いよ、小説で声あげて笑ってしまう」と知り合いが貸してくれたこの1冊。 面白かった。 リズミカルにトントンと読めて、細やかにバカバカしくてクスリとニヤけてしまう。 背表紙に、【奇想天外、呆気に取られて笑いがとま...
岸和田少年愚連隊 を読んだことがないが、「それでもスンナリ読めて面白いよ、小説で声あげて笑ってしまう」と知り合いが貸してくれたこの1冊。 面白かった。 リズミカルにトントンと読めて、細やかにバカバカしくてクスリとニヤけてしまう。 背表紙に、【奇想天外、呆気に取られて笑いがとまらぬ痛快バイオレンス小説】と書いてある。 たしかに、わー痛い痛いと眉間にシワよせてしまうような描写もおおいにあるが、それもなんだかすべてが、この一冊の「奇想天外さ」で、すべて冗談、ギャグ、そんなもののような気がして、どれも嫌味がない。 漫画「ONEPIECE」では、敵を「やっつける」「はったおす」という表現をするけれど、「殺す」「死ね」とは描かれない。 それに近いものを感じる。 書き手がそれを狙っているのかはわからないが、読者が受けたこの感じこそが、この小説の 「バイオレンスいっぱいなのに笑ってしまって心あったまっちゃってしゃあねぇ」 、な、味なのか。 登場人物、ひとりとしてイイヤツはいないのに 読み終えて、ドイツもコイツも愛おしくてしかたない。自分よりはるか年上であろうカオルちゃんすら、バカな弟のように可愛らしい。 ひさびさに、「楽しかったぁー」と思える本だった。
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こえーんだ。でも爆笑。 スカッとしたいときに読むのがこの話。脳内でアカンてアカンてとツッコミながら読みます。 自分が兵庫なんでこのきったないことばがすんなり入ってしまう。 まあ関西弁と括っても大阪と兵庫じゃ違うんやけど、もっと違う関東圏の人とか読んだらどう読むんやろうって気になり...
こえーんだ。でも爆笑。 スカッとしたいときに読むのがこの話。脳内でアカンてアカンてとツッコミながら読みます。 自分が兵庫なんでこのきったないことばがすんなり入ってしまう。 まあ関西弁と括っても大阪と兵庫じゃ違うんやけど、もっと違う関東圏の人とか読んだらどう読むんやろうって気になります。是非とも読んでみてください(笑)
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中場利一の【岸和田のカオルちゃん】を読んだ。 岸和田のカオルちゃんとは中場氏の著書【岸和田少年愚連隊】の中でも度々登場する人物で、その人気に火が付き、脇役から主役へと設定を変え「小説現代」において連載された作品である。 そもそも【岸和田少年愚連隊】とは著者の中場氏の自伝的小説であ...
中場利一の【岸和田のカオルちゃん】を読んだ。 岸和田のカオルちゃんとは中場氏の著書【岸和田少年愚連隊】の中でも度々登場する人物で、その人気に火が付き、脇役から主役へと設定を変え「小説現代」において連載された作品である。 そもそも【岸和田少年愚連隊】とは著者の中場氏の自伝的小説であり、それに登場するカオルちゃんも実在する人物である。岸和田少年愚連隊と同じく、岸和田のカオルちゃんも映画化され、「カオルちゃん最強伝説」(主演・竹内力)人気のシリーズとして有名であることは多くの人が知るところだ。 ところで、この「カオルちゃん」なにもかもが滅茶苦茶である。腕力に物を言わせ、コミニュケーション=殴るである。ヤクザも警察もカオルちゃんが通れば道を譲るという有様だ。老若男女、訳隔てなくシバキ倒すのだ。機動隊を「パートの警察官」と呼び、機動隊20人相手に大乱闘。岸和田祭りでは、勝手に「相談役」のタスキをかけ、滅茶苦茶な揉め事を引き起こす。カップルを見つけては勝手に写真を撮り、「幸せ写真じゃ。おうコラおう!」と1枚5000円で売りつける。とんでもない奴である。 こんな人物が今でも実際にいるというのだから世界というのは面白い。 著者の中場氏いわく、「マイク・タイソンが2人行っても勝てない」という喧嘩の強さは無敵だ。 この1冊を通して、圧倒的な喧嘩の強さとその滅茶苦茶ぶりは他を寄せ付けない。読んでいるうちに、その自由さに憧れにも似た感情を抱いてしまうのはおそらく私だけではないだろう。 小説を飛び越えた「笑説」である。この【岸和田のカオルちゃん】の本当の主人公は私という視点で描かれる「愚連のチュンバ」なのだが、このチュンバの語り口調がカオルちゃんの存在感をいっそうに引き立たせている。このチュンバと親友の小鉄、そして、ハッタリ君やイサミちゃんなど無くてはならない脇役たちが、絶妙にカオルちゃんと絡み、世にも奇妙で奇想天外、日本一愉快痛快なバイオレンス作品の屋台骨となって暴れまわる。(といっても主に暴れているのはカオルちゃんのみだが・・・)本場、大阪ならではのボケと突っ込み、笑いのツボをしっかりと鷲づかみする文体もまた見事だ。やはり、笑いに関しては大阪人は天才である。これには脱帽するしか評価の仕様がないのだ。 著者の中場氏は自伝的小説【岸和田少年愚連隊】の通り、大阪の岸和田で喧嘩三昧の青春時代を送り、高校中退後、「本の雑誌」への投稿をきっかけに作家への道を歩みはじめるが、途中、覚醒剤所持で逮捕されるなど小説を地で行く生活を送るがそれを跳ね返すほどのパワーとレベルの高い作品を発表し続け現在の地位を築きあげた。 思うに小説という物は学歴など関係ないのではないか。私は純文学と小説は別物だと考えている。小説家とはエンターティナーでなくてはならない。その発想力と表現で読者を笑わせ、感動させ、泣かせるものだ。自身の経験と感性が物を言う世界であると思う。 だれでも経験があると思う。お酒の席や友人との会話の中で思い出話や笑い話に多少のフィクションを加え、面白おかしく話すこと、つまりこの行為自体が小説なのである。 【岸和田のカオルちゃん】はまさにその代表とも言える作品であると思う。それで充分作品として成り立つ。そういった面でこの作品は私の中で高い評価をつけるに値し、純粋に面白いと言える作品であるだろう。
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