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しょっぱいドライブ の商品レビュー

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30件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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  3. 3つ

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あまり華やかな印象は…

あまり華やかな印象はなく、煮込みすぎてくたくたになった味噌汁の具みたいな小説ですが、3編ともかなり面白い設定です。大道さんの作風というのはすごく独特で、でもやはり華やかさというのはあまりなく地味な感じなのですが、この感触、妙にクセになる!みたいなのが多いです。私の場合、表題作より...

あまり華やかな印象はなく、煮込みすぎてくたくたになった味噌汁の具みたいな小説ですが、3編ともかなり面白い設定です。大道さんの作風というのはすごく独特で、でもやはり華やかさというのはあまりなく地味な感じなのですが、この感触、妙にクセになる!みたいなのが多いです。私の場合、表題作よりも後の2編のほうが「クセになる!」度が高かったです。

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芥川賞を受賞した作品…

芥川賞を受賞した作品他2編。表題作「しょっぱいドライブ」は30代の女性主人公と、父親を同じかそれ以上年上の老人との恋愛?模様が描かれている。力の抜き具合が秀逸な作品……だとは思うが、共感はできなかったなあ。こういうのもアリ?という感じ。

文庫OFF

既成の男女感などにと…

既成の男女感などにとらわれていないのだろうなと思わせる著者の作風は好き嫌い分かれると思う

文庫OFF

派手な展開があるわけ…

派手な展開があるわけではないけど、嫌悪感が入り混じった複雑な愛情とか友情が描かれていて面白かったです。

文庫OFF

第128回「芥川賞」受賞作品

第128回「芥川賞」受賞作品。30代半ばの女性と60代前半の男性の恋愛関係。ふたりの関係は恋人とも愛人とも家族とも呼べず、既存の枠には収められない。ゆるゆると流れる時間が、不思議に心地よく全編を包んでいる。

midori

2024/12/09

芥川受賞作らしいのですが、私にはどれにも共感できず、良さがわからなかったです。 人間と人間関係を描いた作品とのことで、 それには、同意します。 文庫本サイズですぐ読めたのは良かった点です。 イギリスの図書館にあったので、借りて読みました。

Posted byブクログ

2022/08/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 大道珠貴さんの芥川賞受賞作品を読みました。「しょっぱいドライブ」、2003.3刊行、2006.1文庫。「しょっぱいドライブ」「富士額」「タンポポと流星」の3話。「しょっぱいドライブ」は、九十九秀雄という妻も愛人もいる60代の男性と34歳の実穂との関係、「富士額」は26歳の相撲取りと中2、14歳のイヅミとの関係、「タンポポと流星」は、女性の友達関係を描いたもの。なるほど、純文学、芸術性とはこんな作品を指すのですね!

Posted byブクログ

2022/01/13

読んでいて主人公や登場人物に共感したり魅力を感じることはないが作者の文章や言葉遣いは時折、面白いとは思いました。

Posted byブクログ

2021/11/28

読書開始日:2021年11月27日 読書終了日:2021年11月27日 所感 【しょっぱいドライブ】 面白い作品だった。 どうしても「わたし」を好きになることはできない。 それは、自分が男で、さらに九十九さんと似たようなタイプだからだ。 全ての言動、行動に自信が無いが、自分の中だ...

読書開始日:2021年11月27日 読書終了日:2021年11月27日 所感 【しょっぱいドライブ】 面白い作品だった。 どうしても「わたし」を好きになることはできない。 それは、自分が男で、さらに九十九さんと似たようなタイプだからだ。 全ての言動、行動に自信が無いが、自分の中だけで対処する術を身につけている。 全て背負い込む覚悟は持っている。 わたしは気の弱さに付け込んだ。 完全な優良物件のキープだ。 部屋探しをしているときと似ている。 表現がかなり上手い。 既視感がある。 それは自分の態度だったか、過去の女性の態度だったか。 目を背けたくなるほど体験したことがある作品だった。 【富士額】 ひきこもってしまった中学生の女の子の話し。 この女の子はつきつめればゆっくりしたかっただけだった。 お相撲さんのペースがこの子にはあっていた。別れの場面はお相撲さんがペースを乱し、女の子は正気にもどった。 お相撲さんから送られてきただるまのぬいぐるみで、お相撲さんの腕枕を思い出す。 一つの思い出 【タンポポと流星】 毬子のような人間は確かに存在する。 プライドが高いが精神的に弱いことを心のどこかでわかっているため、自分よりもさらに弱い人間を捕まえ威張る。 威張られた人間は、衰弱し、次第に判断が出来なくなる。 決死の覚悟で上京を1人で決めるも、委ね切っていた判断力は戻らず、会社でも男にもいいように使われてしまう。 結局最後までうだつの上がらない女だったが、毬子との適切な距離感を見つけた。 木崎のような男には反吐がでる あれは告白のつもりだったのだろうか。私としては頼んでもいないのに聞かされ、重たかった すれ違うたび、なにかひとつ、彼は楽しいことをしかけてきた。 花言葉はね、はかない喜び このふたりはわたしをネタにして、引き合っているのだと思う。私抜きにしたいのに、まだ言い出せない仲だ。 【しょっぱいドライブ】 いいひとって結局ひとがいいってことでしかないんじゃないか しゃべっていないと間が持たなかったからだ。でもしゃべることはお互いの名前しかなかった。 ああ役に立ったんだな 九十九さんはもくもくと一人の世界にいた。あまりにも自分ことだけすぎていた。 としよりにはとしよりの、秘密があるのだろう。全然おかしくないから、堂々としていたらいいじゃない まずは博識ぶらない 遊さんはわたしの貞操なんてどうでもいい 返し切ったところで、この罪悪感は消えないだろう。もう、ありがとうございました、ではなく、ごめんなさい、許してください 夜のほう、からっきしだめで 釣り人=遊さん ふぐ=わたし わたしがこのひとのそばにいたいのは、結局、先がみえているぶんやりやすいからなんだろう 一から、始める。ああなんて新鮮な響きだろう 九十九さんは、わたしの顔色ばかり見ている。だから車の中でわたしはまた!いいかげんなことをいって 血生臭さなんか、まるで縁のないままここまできたのだろう こう言う暮らしには目が眩む 右半分ごっそりない くるくる思考を変えて遊んでいる 【富士額】 どこにでもいるんだなとイヅミは思った。ずっと笑ってなきゃいけないって雰囲気を強制する人 【タンポポと流星】 あれは告白のつもりだったのだろうか。私としては頼んでもいないのに聞かされ、重たかった すれ違うたび、なにかひとつ、彼は楽しいことをしかけてきた。 花言葉はね、はかない喜び このふたりはわたしをネタにして、引き合っているのだと思う。私抜きにしたいのに、まだ言い出せない仲だ。

Posted byブクログ

2017/11/07

「タンポポと流星」がなんか良かった。どの主人公たちもなんだか自分を大切にする事が憚られるかのような、適度にだらしない感じが少し苦手だったし、力抜けてていいようにも思えた。不思議な感覚。

Posted byブクログ