わが闘争(下) の商品レビュー
開始:20071031、終了:20071031 下巻では、アドルフ・ヒトラーの主張について記載されている。基本的にはアーリア人種(ドイツ民族)による支配、反ユダヤ主義、ヨーロッパにおける領土拡大である。自分たちを世論の実施者ではなく、世論の命令者と認識し、大衆を扇動していった様...
開始:20071031、終了:20071031 下巻では、アドルフ・ヒトラーの主張について記載されている。基本的にはアーリア人種(ドイツ民族)による支配、反ユダヤ主義、ヨーロッパにおける領土拡大である。自分たちを世論の実施者ではなく、世論の命令者と認識し、大衆を扇動していった様子が詳細に描かれている。 しかし、偏った間違った考えであったものの、彼の、理念に基づき、拝金主義を憎み、そして大衆を見方につけ、自分たちの尊厳を主張し、未来志向であった態度が、大衆をひきつけたのは事実である。これは、庶民は政治に関心を持たず、政治家は自己の出世と金のことばかり考えている、現代においても、きっと起こりうるべきものと思われる。しかし、そうした間違いを繰り返さないためにもの本書は一読の価値がある。一般的に私たちは、ヒトラーは戦争を引き起こした悪人だと教育される。実際には、ヒトラーという人物の背景を何も知ることなく、「20世紀最大の犯罪者=ヒトラー」という知識だけが詰め込まれてしまう。ものごとを一面だけでなく別の面からも見る、または背景を知った上で判断する、という能力を養う意味でも、有用な一冊といえる。しかい、訳が長ったらしくて読みにくい。
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