麻雀放浪記(1) の商品レビュー
勝負師の生き様と、巷のドス黒い話が描かれて こういう世界もあるんだなと、かなり面白かった。 人間カッカしてるときは、ダメダメになるというのが よーくわかりました。 続きも読まねばなるまい。
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麻雀界の英霊:色川武大こと阿佐田哲也の、自身をモデルにしたピカレスク・ロマン。 麻雀は、突詰めれば運否天賦が支配するわけで、 ヒラでぶつ限り、うまいうち筋、ある種のセオリーはあれど、 どんなに尤もな打ち方をしていても、ヒキが良い奴には十中八九適わないわけです。 この小説の登場人...
麻雀界の英霊:色川武大こと阿佐田哲也の、自身をモデルにしたピカレスク・ロマン。 麻雀は、突詰めれば運否天賦が支配するわけで、 ヒラでぶつ限り、うまいうち筋、ある種のセオリーはあれど、 どんなに尤もな打ち方をしていても、ヒキが良い奴には十中八九適わないわけです。 この小説の登場人物は、主人公の坊や哲を始め、 エレベータ,積み込み,おひき,そしてツバメ返しなど、様々なサマを使って、 “必ず勝つ麻雀”を打ち、それを生業したアウトローな道を選んだ男たち。 その、汚く惨めで華々しい生き方が描かれた小説です。 内容は、当然ながら麻雀のルールを第一に知っていなければ意味が分からないと思いますが、 分かるならばお勧めです。 文中に麻雀牌が描かれていて、非常に流れが分かりやすく、 状況理解しやすいです。 表紙のデザインが版数によって違うのが難点ですね。 僕は黒鉄ヒロシ版が欲しかったので、オクで全巻落としました。 現行の福本伸行版より中身のイメージに即している気がしています。
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麻雀小説の金字塔4部作の第一弾『青春編』。戦後焼け野原となった東京で博打を生業とする男たちの社会があり、少年『坊や哲』もその世界に魅かれて身を投じることになる。人としては破綻している連中だが、ギャンブルに関しては大まじめ、全身全霊を傾けて取り組む姿にはニヤついてしまう。「この世界...
麻雀小説の金字塔4部作の第一弾『青春編』。戦後焼け野原となった東京で博打を生業とする男たちの社会があり、少年『坊や哲』もその世界に魅かれて身を投じることになる。人としては破綻している連中だが、ギャンブルに関しては大まじめ、全身全霊を傾けて取り組む姿にはニヤついてしまう。「この世界の人間関係は、ボスと、奴隷と、敵と、この三つしかないのよ。」他、名セリフも満載。麻雀を知らなくてもおもしろい、おすすめ。バラック小屋のめし処『かにや』で銀シャリの朝げを食べてみたい。 参考)麻雀放浪記(一)青春編、(二)風雲編、(三)激闘編、(四) 番外編
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博打打ちのお話。騙し騙されの世界に美徳なんかない。皆泥臭く生きているんだ。いくらウデがよくても、結局は死んだ奴が負け。死ねば周りに喰われてしまう。博打を打つことに命がけで、平然と人を騙し利用するそのいやらしさに惹かれる。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
細かい場の進み具合は理解できなかったけれど、そんなことは全く関係なく面白かった!!博打一筋の男達が、騙し騙され勝ったり負けたりする中で友情を育むのかと思いきや、最後強敵の一人が死んだ後、身ぐるみはがしてドブに捨ててしまったのには笑った。
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何が面白いのかうまく説明できないけどとにかく面白い。続きが気になって夢中になる、という面白さではない。ただなんとなく読んでいて面白いのだ。面白いというより楽しいといった表現の方がふさわしいのかもしれない。 イカサマ技を決め、見事に相手を出し抜いたときの爽快感はたまらない。コンビプ...
何が面白いのかうまく説明できないけどとにかく面白い。続きが気になって夢中になる、という面白さではない。ただなんとなく読んでいて面白いのだ。面白いというより楽しいといった表現の方がふさわしいのかもしれない。 イカサマ技を決め、見事に相手を出し抜いたときの爽快感はたまらない。コンビプレイもなかなか熱い。 イカサマは熟練のバイニンによる職人技。それはまさに芸術である。種も仕掛けもないと言ってマジックを披露し、見るものを魅了するのと似たものがある。 自分もオックスのママに手取り足取り麻雀の極意を教えていただきたい。 麻雀を知っていた方が何倍も楽しめるが、知らなくても十分楽しめるんじゃないかと思う。 とにかく男たちの熱い戦いが、ここにはある!
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これぞまさしく無頼小説。 巧みな文章表現も、華美なレトリックもそこまでは見られないが それでも香ってくる終戦直後の混乱期に起こるサバイバルの雰囲気。 ガン牌の清水が死ぬ場面、チン六が騙されて沈む場面、 ドサ健が大負けして女を売る場面、出目徳が絶命する場面。 どれをとってもゾクッと...
これぞまさしく無頼小説。 巧みな文章表現も、華美なレトリックもそこまでは見られないが それでも香ってくる終戦直後の混乱期に起こるサバイバルの雰囲気。 ガン牌の清水が死ぬ場面、チン六が騙されて沈む場面、 ドサ健が大負けして女を売る場面、出目徳が絶命する場面。 どれをとってもゾクッとくるほどいやらしい。
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全4巻読了 麻雀で括られているのがとても残念。 アニメ、ドラマ、映画。結局小説を超えたのは無かった。
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麻雀の手が結構細かく出て来るので麻雀知らないと面白くないだろうと思われる。が、麻雀好きならかなり楽しい。名前だけは知っていた出目徳とかドサ健とかが、ようやく理解できた。
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このジャンルのパイオニア的な作品だ。文句は無し。玄人(ばいにん)という言葉は、この小説で知った。昔読んだ時よりも面白く読めた。もう麻雀をやらなくなったからかな?
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