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仮面舞踏会 の商品レビュー

3.7

30件のお客様レビュー

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    4

  2. 4つ

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映画女優の千代子は4…

映画女優の千代子は4回の結婚をしていた。次々に元夫達が謎の死!この作品は、長編なのでいつ読み終わるのか・・・と思ったが、すぐに読み終えてしまうくらい楽しく読ませて貰った。とても素晴らしい作品だと思います。

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江戸川乱歩に捧げられ…

江戸川乱歩に捧げられた大長編。作者が別荘を持っていた軽井沢を舞台にしていて、大女優の元夫たちが次々と殺されていく事件を金田一耕助が解決する。

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『本陣殺人事件』や『…

『本陣殺人事件』や『八墓村』と比べるとあまり知られていませんが、比較的面白く読みました。江戸川乱歩に捧げられた長編です。

文庫OFF

2023/12/31

仮面舞踏会  プロローグ  第1章 大貴族の朝の食卓  第2章 役者は揃っていた  第3章 考古学者  第4章 女と考古学  第5章 マッチのパズル  第6章 蛾の紋章  第7章 楔形文字  第8章 箱根細工  第9章 A+Q≠B+P  第10章 祖母と孫  第11章 師弟関係 ...

仮面舞踏会  プロローグ  第1章 大貴族の朝の食卓  第2章 役者は揃っていた  第3章 考古学者  第4章 女と考古学  第5章 マッチのパズル  第6章 蛾の紋章  第7章 楔形文字  第8章 箱根細工  第9章 A+Q≠B+P  第10章 祖母と孫  第11章 師弟関係  第12章 考古学問答  第13章 目撃者  第14章 青酸加里  第15章 操夫人の推理  第16章 万山荘の人びと  第17章 下司のカングリ  第18章 誰が青酸加里を持っているか  第19章 佐助という名のピエロ  第20章 グリーンは知っていた  第21章 霧海  第22章 ライター  第23章 もうひとりの女  第24章 操夫人の冒険  第25章 尾行  第26章 悪夢  第27章 崖の上下  第28章 信楽の茶碗  エピローグ 講談社「新版横溝正史全集 第17巻」 1974年11月 (原型 「仮面舞踏会」 宝石 1962年7月~63年2月中絶)

Posted byブクログ

2023/12/08
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※このレビューにはネタバレを含みます

誰が犯人か最後まで分からなかったので、最後まで面白く読めた。操の責めている時は長かったしそこまで面白く無かったので辛かったけど。あと、今までと違ってマッチを巡る着想が、最後の最後にそこに繋がるんだという伏線回収も驚きがあって面白かった。色盲の生まれが犯人を見つける、犯人がどういう人物か分かる一端となるのが勉強にもなってある意味感嘆した。トリックというよりは、探偵として、どう犯人を導き出すのかがよく分かって良かった。

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2023/08/10

初めての横溝正史作品だったけど、テンポの良い昭和の日本語がとても心地よく、かなりの長編なのに楽しく一気に読めた。 ストーリーも非常に面白い。物語の背景にずーっと流れているそこはかとない狂気感に惹き込まれた。

Posted byブクログ

2023/05/28

正確に書くと星3.8。 王道の金田一耕助シリーズって感じ。 やっぱり設定とか、解決までの過程とかが細かく描かれていて良い。 最後は昔の小説あるあるな気がする。

Posted byブクログ

2023/01/08

ようやく読了。 会話場面が長いことや、時代があちこち飛んだり、鳳千代子の元旦那さんが4人いたりしてちょっとわかりにくい。でもその会話がとても昭和チックで上品であり、金田一耕助がウロウロしながらもきっちり謎解きをする場面は秀逸☆ 古谷一行さんのドラマで結末は知ってたけど笛小路篤子と...

ようやく読了。 会話場面が長いことや、時代があちこち飛んだり、鳳千代子の元旦那さんが4人いたりしてちょっとわかりにくい。でもその会話がとても昭和チックで上品であり、金田一耕助がウロウロしながらもきっちり謎解きをする場面は秀逸☆ 古谷一行さんのドラマで結末は知ってたけど笛小路篤子と美沙が本当に怖い。 最期もこれまたゾッとするけど、これぞ横溝正史って感じ。 題名の仮面舞踏会、まさに、です。

Posted byブクログ

2021/11/22

 1974(昭和49)年刊。横溝正史の生没年1902-1981を考えるとこのとき既に72歳。もう晩年と言ってよいかもしれない。  本作では4回も結婚し今新たに5人目と交際している大女優を中心に、避暑地の軽井沢で複雑な人間関係が殺人事件の背景として構築される。別荘を持っている人々が...

 1974(昭和49)年刊。横溝正史の生没年1902-1981を考えるとこのとき既に72歳。もう晩年と言ってよいかもしれない。  本作では4回も結婚し今新たに5人目と交際している大女優を中心に、避暑地の軽井沢で複雑な人間関係が殺人事件の背景として構築される。別荘を持っている人々が大半だから、富裕な層である。  本作の舞台は1960(昭和35)年。テレビが各家庭に爆発的に普及し始めた頃のようだ。 『白と黒』(1961)と同様、文体は軽く、江戸っ子の口上のように剽軽で滑らかだ。この軽さは、昭和20年代の『八つ墓村』等の傑作群で恐怖やおどろおどろしさを喚起し読者を巻き込んでいったあのエモーショナルさとはほとんど反対のものである。「そのとき、金田一耕助はこの後すぐにあの陰惨な事件に発展しようとは夢にも思わなかった」というような煽りの予告もかなり減った。あの怪奇趣味とエモーショナルな物語ストリームに惹き付けられた者としては、ちょっと物足りない。  老齢によって文体が淡泊になったのだろうか。時代の変遷により、かつてのあからさまな情動喚起の手法が古びてしまい、ドライで軽く、「シラケ」へと向かって世間の言表フィールドが変容してきたことも、この作家のフィールドに作用しているのではないだろうか。ドライさへの時代変容は、松本清張ミステリのクールで残酷な文体の展開とも一致しているようにも見える。昭和49年といえば昭和30年代に充実期を経験した清張作品よりも、さらにそのずっと先の時代に突入している。  そう思うと、失われたストレートさ、あのエモーショナルな文学ストリームへの郷愁は深い。ストレートな気分の表明がダサくなってしまった時代、全共闘以後のこの時代は何かを隠蔽することによって成立しているようにも見える。  しかし、本作はクライマックスから終結までの部分は緊張感があって良い。最後まで読むと、『白と黒』と同様に、どうも横溝正史はかつての怪奇趣味の代わりに、歪んだ性のグロテスクさに心を惹き付けられたようだという風に思える。中盤の弛緩を補うような終結部だ。

Posted byブクログ

2020/07/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

500ページの読み応えのある長編作品。 最初に江戸川乱歩に捧ぐとあるが、乱歩作品に影響を受けたものなのだろうか。 冒頭に登場人物紹介があるので、名前を覚えられない私には助かった。 土日に一気に読んだので、霧の降る軽井沢の世界にたっぷりひたれた。 金田一耕助シリーズは、今の時代にはない上流階級の暮らしをする人の世界の中での作品が好きだ。 御用聞きの小僧、婆や、暮らしが落ちぶれたなんて言いながらいちいち細々としたことを頼む、あの感じが私にとってはファンタジーに近い。 霧が深く前もよく見えないゴルフ場の描写などはホラー的な雰囲気も楽しめる。 冒頭の心中に向かうシーンはもの寂しく心に残った。 美沙に毛糸を拾わせようとして色盲を指摘した時のシーンは思いもかけなかったのでドキっとしたし、ゾッとした。 個人的には千代子さんのその後や忠熙とどうなったかも知りたかったなぁと思った。

Posted byブクログ