獄門島 の商品レビュー
因習?耽美? 終戦直後の設定なのに意外と古びないのは、人の心情とかって、あまり変わらないってことかな。
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ずっと外れのミステリィ小説が続いていたので、原点回帰で未読の定番ミステリィでもと思い購入。 中学生ぐらいに購入していれば鼻息を荒くして読めたかも。 分かりやすく明快で王道の面白さ。 かといって現代にも通じる面白さか、と問われればそれほどでもないような。
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超絶横溝ワールド 宗家、分家のお家問題。狂った人物。不可解な死体。暗示。実は生きていたのでは?トリック。 もうそろそろオーソドックスさに慣れてきた。 そして相変わらずのエンディング。 これは怖いぜ!
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途中まで犯人を勘違いしていた。これと似たことを古畑中学生でやっていた。ギャグではない釣鐘トリックに「なんじゃそら!」と突っ込んだが、人物の交差具合と、狭い空間でのテンポよい情景変化は丸。やはり日本人は孤島が好きである。坊主丸儲けとはよく言ったものだが(笑)、和尚さんていいねっ!
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僕が子供の頃、日本一難しい事件との触れ込みであった。どんなに難事件なのか相当期待したものだ(笑)どちらかというと小品ながら、横溝正史好みの趣向の代表作。旧弊因習・孤立した状況・怪奇な事件・見たてといった時代を感じさせる耽美的雰囲気がとても良い。 映像化が多い作品なので、あまりにも...
僕が子供の頃、日本一難しい事件との触れ込みであった。どんなに難事件なのか相当期待したものだ(笑)どちらかというと小品ながら、横溝正史好みの趣向の代表作。旧弊因習・孤立した状況・怪奇な事件・見たてといった時代を感じさせる耽美的雰囲気がとても良い。 映像化が多い作品なので、あまりにも有名なプロットとなってしまった・・・。 余談だが、其角の句に対する和尚のつぶやきは、だいたいドラマでは違う表現になっているが、放送コードに引っかかるからであろうか?なんか推理が台無しですよね(肝の部分なのだが)。石坂獄門島ではイントネーションが違うのだが、むしろそちらの方が発音としては普通ではないかと思い(笑)、活字ならではだと映画を観て気がついた。(笑)
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再読。やはり何度読んでも面白い。トリック、伏線の貼り方だけでなくストーリーテリングも絶妙。あらためて言うまでもない大傑作。
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自分が持っているのは装丁の新しい方です。 京極夏彦「魍魎~」が、この「獄門島」をそっくり受け継いでいるのが読んでみてよく分かった。 とおりもの、に当たったんです…。 金田一シリーズ読むほど瀬戸内を訪れたくなるけど、金田一と同じ東北人の私は、きっと異邦人だね。
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ミステリーとして、作りがしっかりしていて本格、という感じ。 事件の背景も切ない。 戦後の日本だからこそ起こった事件。
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何度目かの再読。 この時代だからこその動機、納得させられる結果。 結局誰も救われていないという事実や試されていたという事実。 でも、金田一耕助は、横溝正史はこうでないと! 古い因習、封建的な関係、離れ島、 お腹いっぱいに堪能しました。
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横溝正史は、覚えているのは『八つ墓村』だけですし少し教養を深めようかと思っています。もちろんミステリを読んで教養が深まるかどうかは怪しいものですが。この『獄門島』は本当は『本陣殺人事件』の後が良いのかもしれませんが、読み始めてしまったので先に読んでしまいます。 戦後当時の様子が...
横溝正史は、覚えているのは『八つ墓村』だけですし少し教養を深めようかと思っています。もちろんミステリを読んで教養が深まるかどうかは怪しいものですが。この『獄門島』は本当は『本陣殺人事件』の後が良いのかもしれませんが、読み始めてしまったので先に読んでしまいます。 戦後当時の様子が何となく伺える作品です。印象深いのは「復員詐欺」とか「復員船」、「復員便り」とか、戦地に赴いていた人が帰ってくる様は当時はこんな感じだったのか、と知ることができるので、ある意味教養が付く気がします。(当たり前!?なのかもしれませんが) また今回の舞台は瀬戸内の獄門島で、網本が本家と分家で2つある、という設定なので、瀬戸内の網本に関するくだりは読んでいてなるほど、と思わせるものでした。 本題のストーリーとしては、かなりネタばれ感がありますが、読んでいてしっくりこない点が何点かあります。時代背景を考えれば解る話なのかもしれません。 1. なぜ、鬼頭一が生きているということを真に受けたのか 復員詐欺が横行していることが情報として伝わっていなかった? 2. なぜ、鬼頭月代が1人になることに危機感が無かったのか 犯人は1人と決めてかかっていたから?家は安全と過信した? 3. 金田一は鬼頭早苗のどこが好きなのか そのあたりのくだりが説明が無くてわからない 4. 見立て殺人にする意味がわからない 動機から考えると見立てにする理由が見当がつかない どれも些細なことなのですが、気になりました。作品自体がすごいな、と思うのは、ミステリの真髄である「犯人が解りそうで解らない意外性」です。ミスリードを煽る書き方はしないし、犯人を想定していも動機が不明になったり、逆に動機のありそうな人物は犯行不可能、という状態でありながら、最後にはきちんと論理だててつながっている点です。 物語はもちろん、古い作品でありながらすらすらと読めます。横溝正史くらいは読んでおこう、と思う人は必読と私は思って読みました。あとは『犬神家の一族』『本陣殺人事件』を読んだら、とりあえず横溝正史はおしまいにするつもりです。
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