スローカーブを、もう一球 の商品レビュー
表題作はもちろんですが、中でも私は「江夏の21球」が好きです。 試合中の一球一球において、投手・打者・チームメイト・監督・解説者・・・それぞれの心が揺れ動いていく様子がつぶさに追って描かれています。 自分もその場で試合に見入っているような臨場感があります。 スポーツは、選手や周...
表題作はもちろんですが、中でも私は「江夏の21球」が好きです。 試合中の一球一球において、投手・打者・チームメイト・監督・解説者・・・それぞれの心が揺れ動いていく様子がつぶさに追って描かれています。 自分もその場で試合に見入っているような臨場感があります。 スポーツは、選手や周りで見守る人達のひたむきさによってドラマが生まれるのでしょうか。 これほど予想がつかなくて、これほど人間味に溢れたドラマは、どの脚本家も作り出せないと思います。
Posted by
スポーツノンフィクションというジャンルは山際淳司で知った。有名な選手はモチロンのこと、高校野球の無名な選手に対しての丹念な取材。そのとき何を思っていたのか、実際にどうプレイされたのかが精密に再現されていく。スポーツでは全て一瞬で終わってしまうプレイの中にも様々な思いが錯綜する。山...
スポーツノンフィクションというジャンルは山際淳司で知った。有名な選手はモチロンのこと、高校野球の無名な選手に対しての丹念な取材。そのとき何を思っていたのか、実際にどうプレイされたのかが精密に再現されていく。スポーツでは全て一瞬で終わってしまうプレイの中にも様々な思いが錯綜する。山際淳司が亡くなってしまい新刊が出されないのがすごく残念だ。
Posted by
山際淳司という人は一級品の選手よりも、名も無いスポーツマンを描く方が巧いと思う。 どう転んだって「成功者」である一流選手よりも、その辺の石ころクラスの選手のほうが感情移入しやすいからそう感じるのだろうか。 でもだからこそ作中の選手たちの一挙手一投足に、燃えたり、ニヤッとしたりでき...
山際淳司という人は一級品の選手よりも、名も無いスポーツマンを描く方が巧いと思う。 どう転んだって「成功者」である一流選手よりも、その辺の石ころクラスの選手のほうが感情移入しやすいからそう感じるのだろうか。 でもだからこそ作中の選手たちの一挙手一投足に、燃えたり、ニヤッとしたりできるんだろう。 ノンフィクションなのにフィクション以上に読者を引き込む文章はさすが元祖・スポーツライターの文章力。 ものすごい淡々としてるのに、何でか熱くなるんだよなぁ。 亡くなったのが本当に惜しまれる。
Posted by
読んでみて思ったこと。 スポーツは素晴らしい。 スポーツマンはもっと素晴らしい。
Posted by
スポーツノンフィクションライターの先駆けである山際淳司氏を世に知らしめた江夏の21球を収録。球団の消滅・新球団設立・セパ交流戦、いろいろな出来事があった昨今の日本プロ野球を山際氏ならどのような眼でみるのだろうか。
Posted by
大阪球場でのこのゲームを見たのが自慢です。ライト側の外野スタンドからだったけれども、とても興奮して観戦したのを思い出す。
Posted by
スポーツ選手の大会や試合、記録を伸ばしていく過程での心情や様子を綴った本。高校球児・プロ野球選手・プロのバッティングピッチャー・ボクサー・ボートシングルスカル・スカッシュ・棒高跳びの選手が登場します。20年以上前に書かれた本なのでモスクワオリンピックでの日本不参加の影響を受けてい...
スポーツ選手の大会や試合、記録を伸ばしていく過程での心情や様子を綴った本。高校球児・プロ野球選手・プロのバッティングピッチャー・ボクサー・ボートシングルスカル・スカッシュ・棒高跳びの選手が登場します。20年以上前に書かれた本なのでモスクワオリンピックでの日本不参加の影響を受けている選手も出てくるなど、今の時代の選手を扱った本ではありませんが、スポーツ選手の思いを抜き出した本として楽しめました。(2007.9.27)
Posted by
スポーツには基本的に興味が無いんだけどさ。 たった一人のオリンピック 三流大学ってうちの大学なんだけどさ 進学校行ってたのに、 三浪してうちの大学なんて入っちゃって そんなんだからやさぐれて留年しそうになっちゃって けど、やっぱりこのまま腐っていくだけの...
スポーツには基本的に興味が無いんだけどさ。 たった一人のオリンピック 三流大学ってうちの大学なんだけどさ 進学校行ってたのに、 三浪してうちの大学なんて入っちゃって そんなんだからやさぐれて留年しそうになっちゃって けど、やっぱりこのまま腐っていくだけの 自分を諦めることなんて出来なかったんだね ただ自己実現するための行動が 他の人がやらない行動だっただけで 人は、自分が何者かになりたいとか なにかに打ち込みたいって気持ちは 絶対に持っていて けど結局見つからないまま(探そうとしないまま) 見つかったとしても何らかの障壁にぶつかって諦めてしまって みんな挫折していく 結局自分のせいでなんだけどさ 彼の場合、それは自分ではどうすることも できないことで それは自分がけがをするとか病気をするとかより 切ないことで いったい、電機メーカーに勤めるまで どんな気持ちで過ごしていたんだろうとか そのあと、打ち込めるなにかが見つかったのとか 思ってしまう。
Posted by
こんなのが書きたいっていう自分の理想。スポーツ選手をかいているんじゃなくて、人間を描いている。リスペクト!
Posted by
<内容> スポーツにとりつかれた男たちは、時として、まばゆいばかりの光を放つ一瞬に出会う。それは束の間であるが故に、より純粋な輝きに満ちている--。第八回日本ノンフィクション賞受賞。
Posted by