娘たちの性@思春期外来 の商品レビュー
群馬で思春期外来を営む、開業産婦人科医による書。現代の女子中高生の性行動と、それに関わる諸問題、それを取り巻く社会環境などについて言及している。女子中高生を子として持つ親を読者と想定している。 面白かった。一番面白かったのは、実際に筆者が遭遇した症例事例を紹介した部分。一見極端に...
群馬で思春期外来を営む、開業産婦人科医による書。現代の女子中高生の性行動と、それに関わる諸問題、それを取り巻く社会環境などについて言及している。女子中高生を子として持つ親を読者と想定している。 面白かった。一番面白かったのは、実際に筆者が遭遇した症例事例を紹介した部分。一見極端に思える事例でも、これは決して特殊なケースではないのですという但し書きが、筆者の切迫感を感じさせる。 また、実際に中高生に対して行った意識調査の報告も興味深い。この本は初版が2007年なので、文中で挙げられているデータの中の女子高生というのは、まさに俺と同年代である。分かる分かる、そんな感じよなという共感を、筆者にではなくデータに対して多く持った。時には驚くような調査結果もあり、飽きずに読み切った。 終盤で触れられる、家庭環境と性行動の関連という話題では、ちょっと意外なデータから、現実感を持って納得出来るような提言が関連付けて語られる。朝食を毎朝食べる子はセックスに踏み込みにくいとかね。親に対する啓蒙書としても、読みがいのある本だった。
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高校生の性の現状を理解するために購入した本。これ以前に購入したモノよりもタイトルが衝撃的で、データ等も出ている。内容的には、多分こんな感じだろうな…という現状に対して、客観的に知って欲しいことなども書かれている。
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[ 内容 ] あふれる性情報・商品と、歪んだ性文化の中で、少女たちの「性」が危機に瀕している。セックスの低年齢化、性感染症の拡大、中絶、望まない妊娠の増大…。 産婦人科思春期外来を訪れる少女たちの診療、子どもたちの性意識・性行動の綿密な調査を通して浮かびあがる「思春期の性の自画像...
[ 内容 ] あふれる性情報・商品と、歪んだ性文化の中で、少女たちの「性」が危機に瀕している。セックスの低年齢化、性感染症の拡大、中絶、望まない妊娠の増大…。 産婦人科思春期外来を訪れる少女たちの診療、子どもたちの性意識・性行動の綿密な調査を通して浮かびあがる「思春期の性の自画像」とは? 小・中・高校への20年にわたる性教育の実践を踏まえて「若者の性」の危機を訴える。 [ 目次 ] 第1部 思春期外来から(思春期外来を訪れる女の子たちは 親たちが知らない子どもたちの性行動 見えてきた性感染症の実態 「となりのお友だち像」―あなたの街のあなたの仲間たちは) 第2部 性と教育(性教育―大人はどう向き合っているか 子どもたちに「性」をどう伝えるか 医療と学校教育を結ぶ 性教育実践の中で触れた子どもたち) 第3部 思春期の子をもつ親たちへ(思春期外来の子どもたちに学ぶ 思春期と妊娠 思春期と避妊 苛酷な環境に生きる女の子たち 家庭と性行動) [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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