緑の模様画 の商品レビュー
最近若い子を眺めるのが好きになって来た、その理由がわかった気がする。 羨ましいとか、見た目が整っているとかそういうことじゃなくて、単純に美しい。 きれいな景色を見るのと同じ感覚だと思う。 幾つになっても心の支えになる思い出。 例え今、関係が続いていなくても、 その時間を共に過...
最近若い子を眺めるのが好きになって来た、その理由がわかった気がする。 羨ましいとか、見た目が整っているとかそういうことじゃなくて、単純に美しい。 きれいな景色を見るのと同じ感覚だと思う。 幾つになっても心の支えになる思い出。 例え今、関係が続いていなくても、 その時間を共に過ごしたなら大切な友達。 懐かしくて、温かい気持ちになりました。 小公女も読んでみたいな。
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小公女が繋ぐ3人の少女と白髪の老人の邂逅。 少女たちが何度も出会う男性は何者なのか? 噂やジンクス、ちょっとしたことで友情がギスギスしたりと多感な時期の少女の心持ちの描き方と、今と昔が交錯するような不思議さと切なさのある物語は高楼さんならでは凄く良い。 12〜13才の春のよう...
小公女が繋ぐ3人の少女と白髪の老人の邂逅。 少女たちが何度も出会う男性は何者なのか? 噂やジンクス、ちょっとしたことで友情がギスギスしたりと多感な時期の少女の心持ちの描き方と、今と昔が交錯するような不思議さと切なさのある物語は高楼さんならでは凄く良い。 12〜13才の春のような若さの少女たちの姿が瑞々しく、大人の郷愁を誘う。 この物語はどちらかというと大人に刺さると思った。 緑が煌めき風そよぐ4〜5月に読むのにピッタリ。
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高楼方子さん、噂に聞いていた通り、最高でした…。(端的な言葉で言うにはおこがましいのだけれど)端的に言うと、ずーっと光っているように不思議で美しいお話。 三人の少女が出会って笑い合って輝く少女時代。三人の目に映る景色に読んでいるこちらまで瑞々しいキラキラを分けて貰うような気持ち。...
高楼方子さん、噂に聞いていた通り、最高でした…。(端的な言葉で言うにはおこがましいのだけれど)端的に言うと、ずーっと光っているように不思議で美しいお話。 三人の少女が出会って笑い合って輝く少女時代。三人の目に映る景色に読んでいるこちらまで瑞々しいキラキラを分けて貰うような気持ち。 一方で少女時代の同調圧力のようなものには心がきゅっとする。 後半、ああどこかで私もこの感覚を知っている、となりました。 この本は買って手元に置き、たまに広げようと思います。今こそ読むお話を今読めて良かった。 そして洋書「小公女」が読みたくなりました。
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「緑の模様画」タイトルの意味がラストの美しい描写に納得。児童書だけど、思春期の少女から壮年、老人、いろんな年代の人々の思いがひとの物語の中にあって楽しい読書でした。夢か現実か不思議なシーンもあったけど妙に納得したりして、人は繋がってるんだと感じたストーリーでした。「小公女」もう一...
「緑の模様画」タイトルの意味がラストの美しい描写に納得。児童書だけど、思春期の少女から壮年、老人、いろんな年代の人々の思いがひとの物語の中にあって楽しい読書でした。夢か現実か不思議なシーンもあったけど妙に納得したりして、人は繋がってるんだと感じたストーリーでした。「小公女」もう一度読んでみようかな。 「プリンセス」ってのはひとつのメタファ、つまりたとえでもあるんだー生き方に対する なるほど。
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心も体も、大人とも子どもとも言いきれない十二歳ごろの三人の女の子たちの身に起こった、ちょっと不思議な春のできごとが綴られた物語。少女三人の友情を中心としながら、親世代やさらにその上の世代の人物たちが若い彼女たちに向ける眼差しと、時を超えて愛される古典名作『小公女』をめぐる各人の...
心も体も、大人とも子どもとも言いきれない十二歳ごろの三人の女の子たちの身に起こった、ちょっと不思議な春のできごとが綴られた物語。少女三人の友情を中心としながら、親世代やさらにその上の世代の人物たちが若い彼女たちに向ける眼差しと、時を超えて愛される古典名作『小公女』をめぐる各人の思いとが、きらきらと優しく豊かな物語世界を織りなしていて、胸いっぱいになってため息の出るような、素敵な読書時間だった。(☆10個くらいつけたい。) きらきらと輝いてはいるが、きれいごとだけではない、意地悪さや平凡さや無能さやどろどろとした醜さも全て丸ごとひっくるめて、みんないい子だよ、大好きだよと、年長ける者から年若い者へ向けたメッセージのような小説だと感じた。そしてそのメッセージは、エールやアドバイスのような上から下へ授けるものではなくて、むしろ「ありがとう」に近い、「若いあなたたちがいてくれること自体が私たちの喜びなんだ」と、場合によっては恋焦がれすがって上げる叫びに近い、ものだと思う。そういう無条件の賛美を浴びてきっと人は育ちたい。自分より若い人に向かって、そういう気持ちを表明できる大人でありたいし、そういう世界であってほしい。なんてことを思った。 その他備忘メモ。 ・シャムシャム、がすごく好き ・秘密の場所、名付け、きれいなもの集め…と女子心躍る ・三人という人数は危うさだけではなく軽やかさもあるよなあ、なんて ・自分と違う友達の考え方にふれて、はっと風が吹く感じ ・だいたい予想がついてしまう(はじめに提示された問題が、本人の努力や周りの助けによって解決するみたいな、いかにも大人が子どもに読ませたがりそうな)子ども向け小説もあるけど、それとは違った ・「男の人」に対するこの年頃のこの微妙さの描き方 ・小公女あわてて読んで良かった
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春の風に包まれるようなとっても爽やかで美しい不思議なお話でした。 高楼さんのお話に出てくる少女たちは、聡明で可愛らしい子たちばかり。 娘たちもこんな12歳に育って欲しいものです。
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まゆ子・テト・アミ。中学入学前の女の子3人。不思議な体験を通して個性も環境も違う少女たちが弱さや揺れや自我に直面しながら少しずつ大人になっていく。そこにかつて少女だったそれぞれの母たちや寮のごはん係の森さんなども加わって。これは「女の子」「女性」のお話。女の子たちっていうのは友達...
まゆ子・テト・アミ。中学入学前の女の子3人。不思議な体験を通して個性も環境も違う少女たちが弱さや揺れや自我に直面しながら少しずつ大人になっていく。そこにかつて少女だったそれぞれの母たちや寮のごはん係の森さんなども加わって。これは「女の子」「女性」のお話。女の子たちっていうのは友達だけどある意味ライバルでもありそれでもいい関係を持ち続けていられるものなのだなと思う。キーワードは「小公女」。「小公女」読み直したくなる。
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女の子たち独特の閉ざされた空想 嫌悪感じてしまわないように 自分を抑えながら読む 途中文字の色が変わる書体も変わる 児童書には無い世界が始まる 先に小公女を読んでおいてよかった 自分らしい自分をどこかに置き去りにして? 心と体にかかった負担のために眠り続けるの? いつかたどりつける?こんな春の日に でも…なくなってしまった 女の子たちの日常はハッピーに進んでいく
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「だって、影っていうより、影法師のほうが、なんか向こう側に、すてきなことが隠れてる感じがしていいじゃない……。それにさ、引っ越してきた誰かの影なんて……つまんないもの」 小公女をキーに広がっていく3人の少女の世界。 寮生活や女の子同士の微妙な機微は、「おちゃめなふたご」...
「だって、影っていうより、影法師のほうが、なんか向こう側に、すてきなことが隠れてる感じがしていいじゃない……。それにさ、引っ越してきた誰かの影なんて……つまんないもの」 小公女をキーに広がっていく3人の少女の世界。 寮生活や女の子同士の微妙な機微は、「おちゃめなふたご」「おてんばエリザベス」も彷彿とさせる大好きな世界観! 好きな子に友達の手前、冷たい態度をとってしまうの、わかるなあ。 暖かくて優しいお話なのに胸がきゅっと切なくなる。 もう13歳の夏には戻れない。 すっかり大人になったわたしには、 「あんたたちみたいなかわいい子を見たら、気むずかしいおじいさんだって、うれしくなっちゃうにちがいないもの。」という森さんの気持ちがわかる。 「博士の愛した数式」の博士がルートに「ただもうそこにいるだけで、抱擁すべき相手」となってしまうのも、年々共感が深まる。 それならば、歳を重ねていくのも悪くないかなあ。 ミズネズとユッコさんみたいに、ほんとうはいつだって少女に帰れるのかもしれないし。 「女の子って何でできてる?砂糖にスパイス、いいものぜんぶ、そういうもんでできている……」 確かにあったあの頃は、いつまでも宝物みたいに胸の中で輝いている。
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緑の模様画(福音創作児童シリーズ) 著作者: 発行者:福音館書店 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 豊かに展開する物語のセカイ密度の濃いそれぞれの視点で入り込んでしまう一冊です。 少年時代の何気ない日々を呼び覚ます優しく温かい名作。
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